【万年筆入門①】万年筆ってそもそもどんなペン?特徴は?

万年筆超入門。万年筆の特徴をみていこう

この便利な現代に、万年筆を使うメリットとは?

サラリーマン6年目の泉くん、営業成績はほどほど、でもサービス残業たくさんでなかなか自分の時間が持てないのが悩みです。
今日は2年前に辞めた墨センパイから、久しぶりに連絡がありバーに誘われたのでした。
入社当初から墨センパイはよく失敗する泉くんを叱咤激励してくれ、温かく見守ってくれる泉くんの良き理解者でありました。

泉くん
墨センパイ、久しぶりっス。センパイが急にうちの会社辞めてベンチャー起業したのがもう2年前っすか。墨センパイのSNS見てるとすごくイキイキしてて…上手くいってるっぽいですが。どうすか、実際
墨センパイ
泉も新卒で入社して、もう6年目かあ。早いなあ。
そうそう、起業して。でも会社にいるときから準備はコツコツしてたから、急に辞めたとは思ってないんだけど…。オレ的には。
ベンチャーだし最初の1-2年は踏ん張りどころだからな。でもやっと社員3人になって、ぼちぼちかな。
泉くん
やっぱすげーっス。墨センパイ。
うちの会社わりとホワイトだし、墨センパイ営業成績も良かったから、辞めるのもったいないと思ってたけど。
俺なんか全然ダメっす。だらだらしちゃって結局毎日帰るの遅くって自分の時間ないし、センパイみたくキャリアアップの準備なんか出来ないし。
彼女も出来ないし。
墨センパイ
そんな忙しい中オレの飲みに付き合ってくれてありがとな。彼女はまあ…アレだけど、仕事の効率化は考えないとだな。お前また、書類作りながらメール返信したり、注意散漫なんだろ。
泉くん
そーっすよオ!なんで知ってるんですか!オレ集中できないんスよね。
墨センパイ
…。
泉くん
そういえば墨センパイ、前からオシャレだと思ってたけど起業してからなんかスタイリッシュになったっつーか、ぐっとシンプル、かつ、こだわりって感じになりましたね。
墨センパイ
どうしても、自分が取締役だと思うと格好もしっかりしなきゃと思ってね。
あと、起業と同時に万年筆にハマったのもあって、モノにはこだわりたくてさ。

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泉くん
万年筆ゥウ?!なんすかそれ、歴史に消えたツールじゃないすか。
墨センパイ
お前、万年筆は歴史に消えてなんかないぞ。今また注目されて見直されてるんだ。
万年筆はその名の通り大事に使えば「万年」使える。ヨーロッパでは昔から贈り物に人気なんだ。
100円ボールペンみたいに使い捨てしないし、デザインもカッコいいから、大切に使おうって思えるしな。資産のひとつなんだよ。お前も営業なら、身だしなみの一つとして文具はいいものを使った方がいいぞ。
泉くん
ヨーロッパとか…墨センパイは視野が広くてついていけないっすよお。
墨センパイ
でも、どうだ?
契約の時、100円ボールペンを出す営業と、万年筆じゃなくともちゃんとした高級文具を出す営業、どっちが信頼できる?
泉くん
そりゃ、高級文具のほうが上質感ありますし。うちの職種的にも契約時に高級ツールはあった方が得な気はします。
墨センパイ
だろう。それに、いつもお世話になっている人にハガキ出すときなんかも普通のボールペンよりも万年筆で書いた方が丁寧に書こうって思えるし、背筋を正したくなるよ。
万年筆持つと手紙を書きたくなるから、筆まめになるのもいいところだ。
泉くん
墨センパイの会社ってITなのに、墨センパイは結構アナログ好きなんですね。腕時計も、超レトロなネジ巻くやつだし。(これも相当高いよね…!)手紙なんてオレら世代で書く人いるんだって今思いましたよ(笑)。

writing-1209121_500

墨センパイ
レトロじゃねえ、クラシックと言え!IT、情報化社会だからこそ、アナログが見直されているんじゃないか。
紙に字を書くとか、ネジを巻くって、なんつうか、心と対話することだ。電子記号ばかり追いかけてちゃ人間としてバランスが取れない気がするんだ。
だからアナログは今後も消えないと思うよ。

俺は用途に合わせて数本持ってるけど、今胸ポケットに差してたのはこんなの。

 

アウロラ オーソレミオ

アウロラ オプティマ オーソレミオ 万年筆

泉くん
うひゃー、みるからに高そう。
でもオレンジが綺麗だし、装飾が凝ってて大人っぽいっす。もちろん、お高いんですよね…?
墨センパイ
ま、これはずっと奮発したから。7万くらいか。
でも、オレの持ってる他のペンは2-3万がほとんどかも。
泉くん
…。

墨センパイ!もしかして…
万年筆ってモテますかね?!なんかそのペンを持つ佇まい、かっこよく思えてきました!センパイ、モテてるでしょ。

墨センパイ
お、おう、それはなんとも言えないけど…
確かに万年筆って洗浄したり、インクを吸入したり、手間がかかる。
でもあえてこだわりを持って良いものを使うってことは、ある意味「大人の余裕がある」ってことだ。
結果モテるようになる、かも、しれないな。
何とも言えないけど。
泉くん
わー、いいなあ。大人の余裕かあ。
オレ、字もあんまり綺麗じゃないけど万年筆使ってみたくなってきた。
モテたいし。
万年筆って、インクを吸入するペン先が尖ったやつってことは知ってるんスけど、
なんか深い世界がありそうですね。

万年筆の構造・特徴を見てみよう

墨センパイ
モテたいっていうのもいい動機かもしれんな。
よし、万年筆の深い世界を見ていこう。

万年筆は「筆記具の王様」と言われている。
ペン軸の内部に保持したインクが毛細管現象により、溝の入ったペン芯を通じてペン先に持続的に供給される構造を持った筆記具の一種だ。インクカートリッジを用いたもの、各種の方法でインクを吸入するものがある。

また、国産・海外のものあわせるとたくさんの万年筆メーカーがあり、その特徴も多種多様だ。

まず、万年筆の構造を見てみよう。

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出典:wikipwdia


下から、コンバーター、カートリッジ、首軸、左がペン先+ペン芯、その上がキャップだ。
いちばん上はこれらを組み合わせた状態。
コンバーターは、カートリッジのように容器を使い捨てでなく、洗浄したりして繰り返し使う場合の容器だ。
ペン芯にコンバーターを付けて、インクにペン先を浸すと吸い上げてくれるシステム。

カートリッジやコンバーターでなく、首軸内部のインクタンクに吸入するものもある。
この吸入方式がメーカーごとに研究され、色々な工夫がなされている。

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出典:wikipwdia

万年筆の肝・ペン先も千差万別。形や素材によって書き味が変わるといわれている。
ペン先には書いたときの太さの違いがあり、EEF(極々細)~M(中)~BB(極太)とたくさんの太さの違いをペン先によって表現させられる。
さらに、筆圧を高くしたりペン先の角度を変えることによってまるで「筆」のように太さを自由自在に操れるので、綺麗な字が書きやすい。
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出典:casa della stilografica

泉くん
わあー、構造だけでも色々あるんスね。
万年筆って書き方は普通のボールペンと同じですか?

万年筆の書き方・楽しみ方

墨センパイ
万年筆は比較的低筆圧でもかける。なぜならインクがあふれるように出てくるからだ。
これは万年筆の英語「fountain pen」の由来となっている。泉のようにインクがあふれて、気持ちよく書けるからなんだ。しかもつけペンと違って、すぐにペン先のインクが無くなってしまうこともない。

fountainpen-grip

刻印の入っている方を上にして書く。ボールペンのようにペンを立ててがりがり書くよりかは、45度-60度くらいに傾けてさらーっと書く方がペン先に変な力が加わらず書きやすい。
力が入りすぎるとペン先を痛めてしまう可能性があるので注意が必要だ。

墨センパイ
そして、インク。これは万年筆の醍醐味といっていいだろう。
綺麗な色が各メーカーから出されているから、吸入式の万年筆であれば、コンバーターやインクタンクを洗浄すればたくさんのインクの色を楽しめるぞ。
これがまた、ペン先との相性とか、ペンの軸の色と合わせてみたりとか、万年筆マニアにはいろいろ楽しみがたくさんあるわけだ。

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出典:PILOT

泉くん
へー、黒や赤だけじゃないんスね。何種類もあるなら、飽き性の自分でも楽しめそうです。
墨センパイ
 オレはやらないけど、絵を描くのにはもってこいだ。筆圧で太さが変わるからな。

まとめ

泉くん
墨センパイ、万年筆って楽しそうだし格好いいっすね。明日文具屋さん行ってこよう。
ふっふっふっ、今日給料日だったし、センパイみたいにイタリア万年筆買っちゃおうかな。
墨センパイ
 イタリア万年筆か、止めないけど、酒の席だし思い余るなよ。
まずお前は入りやすい「KAKUNO」で万年筆を試してみたらどうだ?
1000円くらいで手に入るし値段の割に書き味がかなり良いって、若者中心に爆売れした万年筆なんだ。

kakuno_cap-off_o350
出典:PILOT

泉くん
そ、そうっすね、2-3万円出して使わなくなっちゃあもったいないもんな。
KAKUNOかあ、確かにライトに使えて良さそうっす。KAKUNOでしばらく万年筆生活してみます。
ん~、でも何書こうかなぁ。
墨センパイ
まあ、やってみて。
もしハマったらお前と万年筆トークできるし、面白くなりそうだな。

【万年筆入門②】へつづく

 

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店長
はじめまして!Il Duomo(イル・ドゥオモ)店長の佐藤です。

私は、幼少期から絵や文学(短歌とか詩)などが好きで、文具が大好きでした。

 

大人になってからヨーロッパ文具の美しさと独特の味わいに惹かれて、万年筆の通販サイトをはじめました。

主にイタリアのペンを中心に扱っています。

 

私自身、万年筆を使い始めてから手帳に向かい合う時間が増え、いっとき辞めていた詩歌の趣味も、あらためてはじめることができました。

そんなことから、わたしは筆記で人生はもっと豊かになると信じています。

 

万年筆・ボールペンをただ販売するだけでなく、筆記でどんなことが楽しめるのか、どんな風にペンたちを使っていくのか、そんなことも発信していきたい!と思ってこのブログをやっております。

 

 

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