Il Duomo Magazine

輸入万年筆屋のIl Duomo店長が、最新文具情報や筆記によって心豊かに暮らす方法をハックするマガジン。

Il Duomoが生まれたきっかけ オリジンストーリー

time 2017/04/04

Il Duomoが生まれたきっかけ オリジンストーリー

Il Duomoが生まれるまで

こんにちは。今日はIl Duomoが生まれるきっかけを書こうかなと思います。

筆記とのかかわり

私は岐阜県で生まれて、18歳まで岐阜で育ちました。
私は昔から絵を描くことと詩を書くことが好きで、小学校の頃は将来は画家か詩人になりたいと思って過ごしていました。
しかし子供ながらにそんなことを大人に言ったらびっくりされるだろう…と思い、「将来の夢は?」と聞かれたら無難な「お菓子屋さん」とか答えていたように思います。

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中学生に入ると、真剣に将来のことを考え始め、絵と詩の両方が成り立つ「絵本作家」になりたいと思いつきました。これは我ながらナイスアイディア!と思い、無我夢中で創作活動に励みました。
しかし、それと時を同じくして、私は人生を変える出会いをしてしまいました。

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「農業」との出会いです。中学2年生のとき、学校の研修で長野の八ヶ岳界隈の農業研修施設で農業体験合宿をしたのです。
そこで気づいたのが、体を動かす仕事や、人が嫌がる豚の世話や土にまみれる仕事がすごく好きだ!ということでした。他の皆は「かったりいなあー」とか文句を言っていましたが、私は体にみなぎる充実感を感じていました。肉体労働のあとの野菜たっぷりご飯は今まで味わったことのない美味しいものでした。自然と自分が一枚でつながっている、大地と一体になっているあの感じ、それは筆舌に尽くしがたいことでありました。

実は、私の実家は稲作農家です。でも、女の私はほとんど作業を手伝う場面がありませんでした。ですので、この農業体験が驚くほどフレッシュに私に感動を与えたのでした。

そんなわけで農業にも興味を持ち始めた私。
さらに(笑)それと同時に、アフリカの貧困問題にも興味があって、NGOとかそういった道に進もうとも本気で考えていました…。でも、専門分野がないし、やはり自分の得意な「表現」という観点からアフリカに貢献した方がいいかな?とか…。
とにかく色々なことに興味がありすぎて、どんどん将来が見えなくなってしまいました。

高校卒業後、「自分探し」と称して語学留学してみたり、思いが募ってアフリカひとりテント旅をしたり、いろいろやってみましたが、自分の求める将来はどんどん遠ざかっていくように思いました。
さらに、都会の生活の中で自分より絵や詩の才能がある人を多く目の当たりにしてかなり落ち込んだのもこの頃。もう絵や詩は辞めよう、やるとしてもライフワークとして楽しもうと心に決めました。

転機ー農家になる&ペンショップへのお誘い

転機は急に訪れました。
2010年に農業や自然に興味のある今の主人と横浜で出会ったのがきっかけでした。

主人は田舎暮らしに興味があり、私の実家のある恵那市の地域おこし協力隊に応募したのです。その後私は主人とともに恵那市に帰ることになります。

もともと農業に興味のあった私たちは、長男の生まれた翌年に有機農家Farm Rootsを立ち上げて、私の実家に入り、田畑を譲り受ける形で栽培に取り組み始めました。しかし、畑作というのはすぐに成果が上がるものではありません。もともと都会育ちの主人には、経験がないので、お金が稼げるようになるには時間がかかるだろうと思われました。
がむしゃらに農作業をする毎日が続きました。子育ても同時進行で、息つく暇もなく、あんなに大好きだった絵や詩の創作はどこへやら。

そんなとき、主人の妹さんからお話がありました。実は主人の妹さんはイタリアのフィレンツェにある万年筆屋の子息と結婚していました。
妹さんの旦那さんは、最近日本からペンの問い合わせが多いので、日本の顧客に売ることができるプラットフォームを作りたいが手伝ってほしいと言います。
私たちの住む恵那市では寒くて冬に作物が穫れません。ですので冬の間や、農作業の合間に家でできる万年筆のネットショップで収入があれば、子育て中でもできるし助かるだろうということでした。
言わずもがな、この主人の妹さんが在イタリアスタッフであります(笑)。

私はその時まで万年筆はもう廃れているもので、ごく一部のコレクターがその存続を長引かせているだけではないかと思っていました。
しかし、もともと絵が好きなこともあって、つけペンは所有していましたし、画材道具や文具も大好きだった私。
実際にイタリア製の万年筆を触ってみると、繊細な彫刻や、重厚感、そして高い芸術性にすぐに魅了されてしまいました。

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とにかく万年筆のことを勉強してみて、と言われて基礎知識を詰め込んだり、ペン雑誌やぺンブログを読み漁りました。実際に万年筆を買い、いろいろなインクも試してみました。

すると、万年筆と出会う前と後では、生活が変わっているのに気が付きました。

手帳と万年筆の相性がすごく良い!

もともと思春期こじらせ&モラトリアム人間の私は、道に迷いやすいのでセルフマネジメントをそろそろせねばならないな、と思い立ち、この頃からSkypeでコーチングを受けて、理想の自分を探し、それに近づく修練を積み重ね始めていました。

理想の自分に近づいていくために一番管理しやすいのは「手帳」でした。
To Doの整理はもちろんのこと、毎日できたこと&できなかったことのログを付けられるし、さらに手帳の前の方に「理想の自分」を敷き詰めたイラストを描いたりなんかして、ビジュアル的にも心が高まります。

でも手帳って毎日開くのは面倒…というめんどくさがり屋の自分が顔をのぞかせます。((+_+))手帳で自己管理、というのもなかなか続かないなあ…やっぱり私はダメだなあ…と思い始めていました。

そんなとき、購入したイタリア製万年筆にインクを吸入させて手帳を書いてみたのです。
すると!
インクはすらすら・ヌラヌラ。力を入れなくてもインクが出てきて、書いた字もいつもと違って味がある。
万年筆の見た目も高級感と芸術性があって好きな感じだし、使っている自分に自己陶酔でき…(笑)。

ーどんどん書きたくなるのです。魔法のように!
気が付くとノートと万年筆を持っています。いつのまにか筆記や創作への欲求が高まっていたのです。
万年筆は、そうさせる何かがありました。インクの色の美しさからかもしれません。筆記の滑らかさからかもしれません。お手入れの手間が愛おしかったからかもしれません。とにかく、万年筆を持つと私は何か書きたい!と思えるようになったのです。

女性向けのペンショップ 世の女性に「書くこと」で理想の自分に近づけると伝えたい

それからというもの、私は手帳に書く時間が愛おしくて愛おしくて、もっと手帳を大事に丁寧に使って、役立てたいという思いが強くなりました。
さらに、心の奥にしまっていた「何か書きたい、絵も描きたい」という思いもふつふつと蘇ってきて、「詩のノート」も別につくることになりました。自分を表現する場ができると、心の整理ができたり、詩や絵を書いている時間が瞑想の時間にもつながり、心穏やかに暮らせるようになってきました。

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「これは、友達にも広めたいぞ!」と考えた私は、どうせ万年筆を売るなら、女性が気軽に万年筆と手帳術の情報を知ることができ、「心穏やかに暮らしたい」「綺麗になりたい」といった理想を実現できるマガジン&ショップを作ろうと思いました。

img_0759セルフマネジメントを手帳で管理しよう の記事 こんな記事も書きました↑

コーチングを受けたり、独学でセルフマネジメントを学んできた経験や、文章やイラストの力を活かして、よりたくさんの女性が「書くこと」によって、もっと丁寧に自分と向き合い、「ジブン時間」を高めていく応援ができると確信しているからです。

半農半ペンを目指して

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農業とペン、なんだか真逆に位置するかのような二つですが、私はその二つのはざまにいて、確信していることがあります。
それは「暮らしを丁寧に愛すること」という観点からは、農業とペンは同じものだということです。

自然と一体化した農的生活の中で、万年筆と暮らし、絵を描いたり、自然に関する詩を書いたりすることは、とてつもない贅沢のようにすら感じます。

理想は週5日のうち3日ペン、2日農作業という暮らしです(笑)。
いまは息子が小さくなかなかはかどらないので週5日ペンになっていますが、落ち着いたら農作業にも復帰して、半農半ペン生活を楽しもうと思っています。

とっても私的なオリジンストーリーでした。

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Editor

岐阜県出身、岐阜県在住。
文具好きが高じて輸入万年筆販売をすることに。 独自ルートがあり、高級文具の種類3000種以上。
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