① レオナルド モーメントゼロ 14K(EF・レジン軸)

こんにちは、Il Duomoの店長の新方です。
入荷したレオナルド「モーメントゼロ」14Kゴールドニブ・EF(極細)を、スタッフと一本ずつ検品しながら書き味を確かめました。結論から言うと、“なめらか”というより、紙を細かく削るような「シャリッ」とした手応えが個性のペンです。これを心地よいと感じるかは好みが分かれるところなので、検品で実際に出た言葉をそのままお伝えします。
レオナルドはイタリアの工房系ブランドで、レジン(樹脂)軸の発色の良さに定評があります。モーメントゼロはその顔とも言えるシリーズです。
まず「軸が綺麗だね」から始まった
ニブを試す前に、つい「軸が綺麗だね」と声が出ました。レジン(樹脂)軸ならではの深い発色です。ニブは14Kのゴールド。やわらかさを過度に期待すると拍子抜けするかもしれませんが、適度なコシがあって線がブレにくい印象でした。

「パリパリ」「シャリ」「カリッ」── 書き味の本音
下ろしたてを試すと、一人が「ちょっとパリパリするね」「ちょっと張り付く」。別のスタッフは「俺は全然いいって思ってる。滑らかとは言わないけど」。この感じ方のすれ違いが面白くて、要するに“つるつる”ではないけれど、嫌な引っかかりでもないのです。
言葉を探していくうちに、いちばんしっくり来た表現がこれでした。
「カリッてかシャリって感じ。いいね、シャリ感がある。かき氷って感じ。…ガリガリ君ではない」
“かき氷のシャリ”── これがこのペンの書き味を見事に言い当てていました。氷をザクザク削るのではなく、繊細にシャリッと削る、あの感触です。
書くほど「馴染む」のが海外ニブ
「そのシャリッと感も、結局書いていけば馴染んでくるんだろうね」「自分の書き方に合わせていくっていう」── これが検品での共通見解でした。
最初から完成された国産の書き味とは違い、使いながら自分の一本に育てていくのが海外ペンの楽しみ。「それを楽しむのが海外。日本のものはもう出来上がっちゃってるからね」という一言が、このペンの性格をよく表しています。インクフローは良好で、かすれは出ませんでした。
EF(極細)という字幅について
海外のEFは、日本のFよりさらに細く感じることが多いです。「日本人は漢字があるから」と検品でも話題になりましたが、漢字をびっしり書く方、5mm方眼の手帳に細かく書き込みたい方には、この細さが効いてきます。
一方で、極細ゆえに抵抗感は強めに出やすい字幅でもあります。なめらかさを最優先したい方は、もう一段太い字幅も候補に入れてみてください(このあたりは個体差もあります)。
紙との相性
検品中に何度も出たのが「紙にもよる」という言葉でした。にじみやすい紙だと本来の良さが出にくく、相性の良い上質紙と合わせると印象が大きく変わります。

こんな方におすすめ
– 細字でびっしり書きたい方
– “つるつる”より、紙の感触が伝わる筆記が好きな方
– 使いながら自分の一本に育てる過程を楽しみたい方
同じモデルでも一本ごとに表情が違うのが万年筆です。気になる方は、ぜひ実物の感触を確かめてください。
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