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  • 【店長の検品日記】ビスコンティ・ヴァンゴッホコレクション・自画像(EF)とアイリス(F)を比較レビューしてみた=Visconti Van Gogh Portrait&Irises

    【店長の検品日記】ビスコンティ・ヴァンゴッホコレクション・自画像(EF)とアイリス(F)を比較レビューしてみた=Visconti Van Gogh Portrait&Irises

    こんにちは。Il Duomoの店長・佐藤です。

    ビスコンティのゴッホコレクションの自画像(EF)とアイリス(F)がたまたま手元に揃ったので、こりゃEFとFを比べるいい機会だなと思って比較レビューしてみました。

    YouTubeにもアップしたのでぜひそちらも併せてご覧ください(^^♪

     

    ※注意※ 店長追記
    2022年9月22日現在、ビスコンティのスチールニブは仕様が変わっています。
    ご注意ください。

     

    ビスコンティのゴッホコレクションとは

    visconti-complete1

    ビスコンティのゴッホコレクションは、ビスコンティのラインナップの中でも一番人気の商品なのではないでしょうか?ゴッホの名画のカラーを使ったレジンと、マグネティックロックが使われている両用式のビスコンティの一押しのラインです。

     

    実は私、はじめて高級文具に触れたのもこの「ゴッホコレクション」が初めてでございました(遠い目)。まだ万年筆のマの字も知らなかったうら若き頃、取引先でもあり、親戚のイタリア人のお兄様がわれら夫婦への結婚祝いにと、「ひまわり」と「アルルの寝室」のローラーボールをプレゼントしてくれたのです!

     

    これは本当に嬉しかったですね。芸術好きな私たちにぴったりのプレゼントでしたし、初めて持つ高級文具の質感に惚れ惚れしてしまいしばらく使わずに飾ってあったことを思い出します(笑)。今はしっかり使っていますよ(^^;)

     

    そんなこんなで私には思い出深く、いまでも大切なモデルの一つのゴッホコレクションですが、全種類では12種類(廃盤になったものも…)あり、それぞれのBOXに実際のゴッホの絵がプリントされているのが特徴です。これがアート好きの心をくすぐります…!

    先ほど申し上げたようにコンバーターとカートリッジが両方使える両用式で、初心者の方でも使いやすいのが特長です。

     

    18面カットでダイヤモンドのようにきらきら輝く軸

    ビスコンティ・ゴッホコレクション・アイリス

    同じ両用式で、ゴッホよりもお求めやすい入門モデル・レンブラントと一線を画しているのはやはり軸のレジンの美しさ。

     

    それぞれの名画から抽出したカラーのレジンを数種類混ぜ合わせてマーブル模様にしてあるのです。

     

    さらにそれをダイヤモンドカットのように18面カットに面取りしてあるため、光にかざすとまさに宝石のようにきらきらと輝きます。これには老いも若きも、男も女も、うっとりするに違いありません。とりあえず私はいつもうっとりヨダレをたらしています(;´Д`)

     

    これですね、職人さんが一つ一つ手作りで軸を削りだしているため、どの軸も表情がぜんぜん違います。いままで何本もゴッホコレクションを検品してきましたが、本当に軸の模様が千差万別。

     

    ネットなどで評判を見ていると「どんな模様が来るかわからないから怖い」という評価もあります。

     

    でも、これまでのIl Duomoのお客様の反応を見ていると、「こ…これは綺麗ですねー…!」と言われる方がほとんど。どの模様が来るのかも、日本人なりに言えば「ご縁」のような気がします。どんな模様が来るかわからない、ハラハラドキドキ感も楽しめれば最高です。(ペリカンとかなら2-3本店頭で比較…というのもできなくはないですが、ビスコンティの場合は在庫そんなにないだろうから難しいかも。それに見た目は見すぎているとよくわからなくなってくるw)

     

    EFとFの違い、書き味はどうなのか

    さて、純正インクで検品を始めます。

     

    Il Duomo 検品

    動画の中でも触れていますが、Il Duomoでは各社純正インクでの検品を行っています

    本国でも出荷時に検品はされているのですが、日本とは基準がかなり違うのか、まれにインクの通りが悪いのも当たるようです。

     

    また、通常は薄くインクに染めた水でインクの通りを検品しますが、通りがあっても、良い書き味かどうかは正直、しっかりインクを入れてみないとわかりません。

    ですのでそういった細かいことまで分かるように、Il Duomoでは純正インクを入れて試し書きの検品をしているのです。

     

     

    実際にビスコンティの純正インクを吸入してみます。コンバーターはこんなかんじ。

     

    ゴッホコレクション・コンバーター

     

    ビスコンティのインクは粘度が高いぬらぬら系のインクです。ですのでペン先もぬらぬらに合ったフローになっています。

     

    サラサラ系のパイロットなどを入れると書き味が結構悪くなってしまいますし、保証が受けられないので注意が必要です。

     

    アイリス F

    ゴッホコレクション・アイリス

    ゴッホコレクションはスチールのペン先です。しなりはほとんどありません。

    アイリスはF(細字)ですが、どうでしょうか。ビスコンティのFは国産の万年筆のM(中字)くらいかと思います。

    Mまでいくとインクフローは流れるようですし、インクの粘度もあいまって気持ちの良い書き心地。そしてペンポイントのせいなのか、「丸い」書き心地ですね。

     

    ちなみにペン先はレンブラントと変わらないものだと思います。

    ゴッホコレクション・アイリス。試し書き

    自画像 EF

    ビスコンティの自画像1

    さて、EF(極細)ですが、EFはこれまで特別生産だった名残なのか、F/M/Bとペン先のデザインが違います。

     

    F/M/Bには「Visconti F」などとペン先のサイズが書いてあるのですが、EFにはそれはありません。

     

    しかも「Visconti Caligraphy」と書いてあるので最初は「カリグラフィーペンなの?」と思いましたが違うようです。

     

    そしてEFのみ、書き味が違います。細字なので当たり前ですが、滑らかな中にもカリカリとした書き味。ただ、鉛筆のような乾いたカリカリ感ではありません。

    あくまでもぬるぬる、その向こうに感じるカリカリ感…って感じです。

     

    しかもCaligraphyと書いてあったからなのか、関係あるかわかりませんが、縦線は太く出るような気がします。F/M/Bではそのようなことは感じたことはありません。

     

    ビスコンティの自画像試し書き

    ゴッホコレクション・EF

    そんなこともあって、ゴッホのEFは強弱を表現しやすいのでペン習字にすごく向いている気がします。

     

    マグネティックロックとは?

    ビスコンティのモデルには多く採用されているマグネティックロック。

    キャップ部分に磁石が内蔵されており、キャップを閉めるときに力を込めなくてもひとりでにカシャン!と締まる仕様です。

     

    私は高級文具に触れたのがビスコンティが初めてでしたので、「そうか、高級な文具は磁石で閉まるんだな。うん、こりゃ高級感あるわ。」と思いこみましたが、そんなことなかったですね(笑)。

     

    わかりやすい動画がこちら。(1:30くらいのところでマグネティックロックがカシャンと締まる部分が!)

     

    ロットが2016年から変わったもよう

    ビスコンティクリップ

    そうなのです。レンブラントもそうなのですが、2016年にロットが変わってから、クリップや一部BOXのデザインや仕様が変更になりました。

     

    ビスコンティの特徴でもある、フィレンツェ・ヴェッキオ橋をデザインしたといわれる、クリップの部分が、旧ロットでは黒地に白字でViscontiと書いてあったのが、新ロットではスモーク地に白抜きで、より美しいデザインへと変化していました!以前よりも、レジンの色が映えるカラーリングになったのでは?と思います。

     

    良いぞ良いぞ~~(*’▽’)

    まとめ

    ビスコンティ・自画像&アイリス

    水色の自画像と、緑のアイリス。どちらも魅力的でした~。
    自画像の方はゴッホの髭の色の茶色がアクセントになってますし、アイリスは緑と濃い青、そして土色、黄色も混ざっているのでよりカラフルな感じ。

    これはもう好みになってしまうのですが、この二つで悩まれる方も多いのでは?と思ったので比較してみました。(いままでの経験上、男性は自画像、女性はアイリスを好む傾向があるような気も。でもお好みですけれど(^^;))

     

    ビスコンティのゴッホコレクションには、ほかにも黄色「ひまわり」や赤「アルルの寝室」など色々な軸があるので、随時レビューして参りたいと思います。

     

    今日検品した万年筆

    ビスコンティ ヴァンゴッホコレクション・自画像アイリス

    【ペン先】
    ・スチールペン先
    ・文字幅:EF/F/M/B
    【機構】
    ・カートリッジ/コンバーター両用式(コンバーター付属)
    【サイズ】
    ・長さ:約140mm(収納時)/約159mm(筆記時)
    ・最大胴軸径:約12.5mmφ キャップ径:約15mmφ(クリップを除く)
    ・重さ:約31g
    【仕様】
    ・マグネティックロックシステム
    【素材】
    ・ナチュラルベジタルレジン
    【付属品】
    ・専用ギフトボックス

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  • 【ビスコンティ万年筆】人気モデルと書き味|Il Duomo店長が徹底解説

    【ビスコンティ万年筆】人気モデルと書き味|Il Duomo店長が徹底解説

    こんにちは、Il Duomoの店長の佐藤です。店長のわたしも熱烈なファンであるビスコンティ。今日は人気モデルと書き味について詳しくお話していきますね。

    ビスコンティは1988年フィレンツェ創業の比較的若いブランドですが、芸術性と斬新な機構で世界的に高い評価を得ているメーカーです。

    結論からお伝えすると、ビスコンティで最も人気なのは「ヴァンゴッホシリーズ」と「ホモサピエンスシリーズ」の2つ。
    ヴァンゴッホは芸術好きの心をくすぐる絵画モチーフ、ホモサピエンスは玄武岩を使った独特の質感で、それぞれにファンが多い1本です。

    書き味は、スチールニブは小ぶりで細い字向け、18Kは細長く鋭利な「他では味わえない独特の感触」。
    ビスコンティは王道ではありませんが、合うかたには本当にハマる、「気に入って何本も使う」タイプの万年筆メーカーですよ。

    各モデルの詳細をこれから掘り下げていきますね♪

    ビスコンティ(VISCONTI)の人気モデルは?

     

    1988年にフィレンツェの二人のコレクターによって作られた若きブランド・ビスコンティ。

    万年筆の黄金時代を経験していないビスコンティだからこそ、万年筆の常識にとらわれない、斬新なコレクションが次々と発表されています。
    そんなビスコンティ(店長も熱烈なファンであります)の人気モデルをざくっと掘ってみます。
    各シリーズに、万年筆、ボールペン、ローラーボール、ペンシル、などありますが割愛しています。

    結論から言うと、ビスコンティで最も人気なシリーズは

    ・ヴァンゴッホシリーズ
    ・ホモサピエンスシリーズ

    になります。

    しかしながら、その他のモデルも、モデルごとにファンがいたりと
    甲乙つけがたいのです。

    ですので、主なモデルをご紹介しつつ、
    人気なモデルはなぜ人気なのか深掘りしていこうと思います。

     

    ペン先について

    ミラージュ、レンブラント、ゴッホコレクションは「スチールニブ」です。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    その他は基本的に18Kとなっております。(ただしオペラは基本的にスチールニブ)

    Il Duomoの店長がビスコンティ本社にお邪魔したときの現地レポートはこちらをどうぞ。

    どうなる?体制変更後のVisconti(ビスコンティ)。本社から現地レポ!!

    ヴァンゴッホシリーズ

    スペック
    キャップタイプ   マグネティックロック
    ペン先   スチール
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

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    ビスコンティの万年筆のなかで、ひときわ目立つシリーズがこちら、「ヴァン・ゴッホ・コレクション」
    天然レジンを使用した軸とキャップには、職人が1本1本丁寧に作り上げた美しい模様がデザインされています。

    ビスコンティ 自画像
    ビスコンティ ゴッホ自画像

    コレクションのすべて

    1. ビンセントの椅子 van gogh’s chair
    2. 医師ガシェの自画像 Portrait of Dr. Gachet
    3. ヴァン・ゴッホの自画像 PORTRAIT BLUE
    4. 糸杉 Road with Cypress and Star
    5. ゴーギャンのアームチェアー Gauguin’s Chair
    6. 星月夜 STARRY NIGHT
    7. ビンセント・ヴァン・ゴッホのくつ
    8. 花咲く果樹園 View of Arles
    9. ひまわり SUNFLOWERS
    10. アイリス IRISES
    11. 刈り込まれた柳 POLLARD WILLOWS
    12. アルルの寝室  Bedroom in Arles
    13. ゴッホの椅子 ビンセントチェア  Vincent’s Chair
    14. 赤い葡萄畑 万年筆   Red Vineyard
    15. 花咲く桃の木 万年筆 Souvenir De Mauves
    16. 麦畑 Wheat Field
    17. カラスのいる麦畑 万年筆 Wheatfield with Crows
    18. 農婦のいる古い葡萄畑 Old Vineyard with Peasant Woman
    19. 夜のカフェテラス Cafè Terrace at Night
    20. 小説を読む人 The Novel Reader
    21. 花魁 Oiran

    というラインナップ。
    ビスコンティのシリーズは、どれも芸術好きの心をくすぐりますね。

    廃番になっているものもありますのでお気を付けを!

     

    上の写真の「自画像」なんかは、背景の青、髪の毛の茶色と、その2色の濃淡が加わって非常に美しいし、
    くねりながら魅せる色の曲線は倒錯するゴッホの精神まで映し出しているかのよう。このへんのセンスはイタリア人ならでは、と息を吞みます。

    さらに軸は美しく多面体に面取りされており、光を反射してレジンが綺麗に輝きます。この輝きがとっても高級感たっぷりで良いですよ。
    こちらは「マグネティックロック」という磁石でカチャン!と締まるキャップが特徴的。

     

    ゴッホコレクション ひまわり 万年筆

    ビスコンティ ゴッホコレクション ひまわり

    有名な「ひまわり」も人気です。並んでいると壮観!

    ペン先のサイズ(EF・F・M・B)の選び方について詳しくはこちらをどうぞ。

    【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?

    ミラージュ

    スペック
    キャップタイプ   マグネティックロック
    ペン先   スチール
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

    ミラージュ 万年筆 ビスコンティ

    ビスコンティ ミラージュ アクア 万年筆

    ミラージュはビスコンティのなかでは手に入りやすい価格帯で、
    はじめての万年筆にもおすすめです。

    ゴッホやレンブラントとニブは同じで本格的な筆記感は楽しめるのですが
    レジンの雰囲気が、ゴッホ・レンブラントと違います。
    首軸までレジンで小さめ・軽めなので実用的。

    値段の理由は、レジンの質です。
    十分綺麗なのですが、ゴッホがナチュナルベジタルレジンなのに対し
    こちらは普通のレジン。
    透明度がやや劣りますが、イタリア万年筆入門にはうってつけなのではないでしょうか!

    レンブラント

    スペック
    キャップタイプ   マグネティックロック
    ペン先   スチール
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

    ビスコンティ レンブラント 暗い森

    ビスコンティ レンブラント ダークフォレスト

     

    レンブラントS

    ビスコンティ レンブラント-S ブルー 万年筆

    レンブラントはオランダの絵画黄金期の画家で、暗闇の中からモチーフを光で浮かびあがらせるかのようにドラマティックな絵画空間を追求した絵画で有名です。

    そのレンブラントの作品へのオマージュとしてビスコンティはこのようなペンを作りました。
    こちらのシリーズも「マグネティックロック・システム」が採用されています。

    レンブラントシリーズは、ミラージュとゴッホの間に位置するシリーズ。
    レジンの質(というかランク)もちょうど中間。
    密度の高い、個体差のある良質なレジンを楽しめます。
    首軸は金属で、バランス◎です。

    ビスコンティのスチールニブの書き味

    ビスコンティのスチールニブは、紆余曲折を経て、このような形に落ち着いています。(2023年4月現在)

     

    ビスコンティのスチールニブ

    やや小ぶりなペン先で、インクフローは絞り気味。
    この狙いは、「細い字が書ける」というものかと思われます。

    国産と同等くらいの線の細さが出せます。

    絞られたフローが悪さをしなければ、滑らかな書き味です。
    EFは、細いのもあり、ややカリカリしますが、その分繊細な線が書けます。

    オペラ・オペラマスター

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   オペラ:スチール オペラマスター:18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   オペラ:ピストン吸入式 オペラマスター:パワーフィラー

    ビスコンティ オペラ ゴールド 

    ビスコンティ オペラ

    ビスコンティ 限定生産品 オペラマスター サバンナ 万年筆

    ビスコンティ オペラマスター サバンナ

     

    オペラはビスコンティの中堅ラインで、上半分のキャップと下半分の軸に異なるレジンを使った2トーンデザインが特徴。
    オペラマスターはその上位ラインで、18Kニブとパワーフィラー(尻軸を回してインクを入れる吸入方式)を採用しています。

    書き味はビスコンティ18Kの細長く鋭利な感触で、フローはミドル。
    ホモサピエンスほど主張が強くない、落ち着いた1本をお探しのかたにおすすめのシリーズです。Il Duomoでも検品の機会があり、安定した個体差の少なさを感じています。

    ディヴィーナエレガンス

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   プル&ターン (尻軸をひっぱると通常の吸入式になる!)

    ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス インペリアルブルー オーバーサイズ 万年筆

    ビスコンティ ディヴィーナエレガンス インペリアルブルー 万年筆

     

    ディヴィーナエレガンスは、軸全体がねじれた螺旋形が特徴的な美しい1本。
    吸入方式は「プル&ターン」といって、尻軸を引っ張ると通常の吸入式に変わるという面白いギミックを持っています。

    18Kニブで、書き味はビスコンティらしい細長く鋭利な感触。
    螺旋のデザインは女性のかたにも人気で、贈り物にもおすすめです。「意匠の凝った1本」がお好みのかたに、ぜひ手に取っていただきたいモデルですね。

    ホモサピエンス

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー

    私もはじめてホモサピエンスを手にしたとき、ペンから放たれるオーラにおののきました…。人間が「書く」という行為によって発展してきた歴史を表わしているとされる、このペン。
    ビスコンティは面白いペンを次々と発売しますが、まさか玄武岩を使うとは…。

    写真で見ると、重厚感ありありで、重そうなのですが、そのさわり心地は意外にすべすべで、軽いのです。
    しかしながらやはり「石」としてのパワーを感じさせます。

    鉱石好き、ナショジオ(ナショナルジオグラフィック)好きのわたしからすると
    たまりませんな~という軸です。

    ビスコンティ ホモサピエンス ブロンズ

    ビスコンティ ホモサピエンスブロンズ

    材料に使われている玄武岩は、イタリアの有名な島・シチリア島に鎮座するエトナ火山の玄武岩を使用しています。
    あくまでもイタリア・リスペクトという独自のこだわりが伝わる1本。

    ちなみに、吸入式のパワーフィラーは、尻軸を回してインクを入れる吸入方式です。
    オーバーサイズや、特別生産品についてはダブルタンクパワーフィラーといってさらにインクの量がたくさん入れられる方式を採用しています。
    その量、インクカートリッジ6本にも及びます。

    ホモサピエンスの透明なシリーズ

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー
    ビスコンティ トスカーナヒルズ
    ホモサピエンスシリーズは、透明軸や半透明軸も限定シリーズとして出ています。
    限定ならではの綺麗なカラーリングや、クリップ部の刻印と色入れもラグジュアリー!
    フィレンツェのメーカーなので、フィレンツェらしいコンセプトのペンが多いのも魅力。

    メディチ

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー

    ビスコンティ メディチ ローズゴールド

    ビスコンティ メディチ ローズゴールド

    メディチ家は、言わずと知れたフィレンツェの豪家で、ルネサンス期には芸術や学問を保護した立役者です。
    このビスコンティ・メディチはフィレンツェの象徴ともいえるメディチ家をイメージ。
    サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂脇にある
    サン・ジョバンニ洗礼堂という八角形の建物を模して八面体になっています。

    まるでアンティークセルロイドのような深みと輝きを生み出した「アクリシルク」という新素材を使用しています。

    ウッドストックシリーズ

    スペック
    キャップタイプ   ネジ式
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー
    ウッドストックシリーズ ホワイトダヴ
    1962年に開催された伝説のロックフェスティバルの名を冠したペン。
    当時のサイケデリックムーブメントを象徴した、カラフルさで彩られています。
    基本的にはホモサピエンスシリーズと似た印象ですが、
    ねじ式でよりすっきりしたデザインとなっています。
    ニブも14Kで新しいものに変更されています。
    書き味は基本的には通常の18Kと変わりませんが、やや柔らかい印象。

    ビスコンティの18Kの書き味は?

    ビスコンティ ホモサピエンスシリーズ ニブ

    ビスコンティは、近年、インハウスといってペン先を自社生産する体制に変わりました。

    (以前は23Kパラジウムというのが有名でしたが、いまは残っていません)

    ビスコンティのニブの特徴はまず「細長い」ということがあります。
    鋭利な部分が長めなので、尖った感触が存分に味わえます。

    他のメーカーでは見られない、不思議な書き味です。
    どちらかというと硬めかなと思います。

    鋭利なので、ノートなど視認性が高く、小さい字を書くにはもってこいです。

    フローは紆余曲折を経て、ミドルめに落ち着きました。
    ペンポイントは丸めですが、書き出しはけっこう綺麗にでます。

    ビスコンティの18Kは、他と一線を画す、独特な書き味。
    王道ではありませんが、気に入って何本も使用される方も多いです。

    字幅はわりと細めなので、国産の0.5~1段階上くらいを見て頂ければと思います。

     

    ビスコンティ 字幅サンプル

    (Il Duomoで集めているサンプル。5㎜方眼に書いています。)

    よくある質問 (ビスコンティ万年筆)

    Q. ビスコンティのはじめての1本にはどれがおすすめですか?

    はじめてビスコンティをお迎えするかたには、「ミラージュ」が手の届きやすい価格帯でおすすめです。
    ゴッホやレンブラントとニブは同じスチールで本格的な筆記感が楽しめますし、首軸までレジンで小さめ・軽めなので実用的。
    イタリア万年筆入門にもうってつけですよ。

    Q. ヴァンゴッホとホモサピエンス、どちらが人気ですか?

    正直、甲乙つけがたいです(笑)。
    芸術が好き、美しい軸を眺めたいかたにはヴァンゴッホ、素材の独特な質感、ずっしりとした重厚感がお好みのかたにはホモサピエンスがハマります。
    1本目でゴッホを一目惚れで購入されるかたも多いですが、ホモサピエンスは「使い込むほどに愛着が湧くタイプ」なので、好みが分かれるところですね。

    Q. ビスコンティの18Kは硬いって本当ですか?

    はい、ビスコンティ18Kは細長く鋭利で、どちらかというと硬めの書き味です。
    他のメーカーの「ぬらぬら」「ふわふわ」とは違う、独特の感触。鋭利なのでノートに小さい字を書くにはもってこいですが、柔らかい書き味がお好みのかたには合わないかもしれません。
    個体差もありますので、Il Duomoでは1本ずつ検品の上でお届けしています。

    Q. ビスコンティ万年筆の価格はいくらくらいですか?

    2026年5月1日時点で、Il Duomoでお取り扱いしている主なビスコンティ万年筆の価格は、

    • ヴァンゴッホ コレクション 星月夜 万年筆 (44,800円〜)
    • ホモサピエンス オーバーサイズ ブロンズ 万年筆 (134,800円〜)
    • ホモサピエンス ブロンズ ボールペン (58,800円〜) / ローラーボール (72,800円〜)

    などが目安です。シリーズや限定モデルによって価格は幅がありますので、詳しくは商品ページをご確認くださいね。

    ※ 価格情報は2026年5月1日時点のIl Duomo販売価格です。為替や仕入れ状況により変動することがあります。

    まとめ

     

    芸術性で名を馳せているビスコンティだけに、芸術的なコレクションが人気です。

    万年筆コレクターでなくても、実は1本目からゴッホを一目ぼれで買う、という人も多いとか。

    その美しさから、女性にも人気なようですね。

    しかしただ美しいだけでなく、職人の技術や、新しい機構にもチャレンジを続けるビスコンティ。目が離せません!

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    ビスコンティー 美への追及に妥協はない。職人の手作りにこだわるフィレンツェのブランド

    二人のコレクターによって設立されたビスコンティ

    ビスコンティは「ダンテ・デル・ベッキオ」と「ルイージ・ポリ」の二人の万年筆コレクターによって1988年に設立された万年筆ブランドです。

    フィレンツェに本社があり、13世紀の王城をリノベーションして事務所を設置しています。

     

    【万年筆ブランドまとめ】ビスコンティ(VISCONTI)の歴史と特徴まとめ

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    彼ら二人の熱きコレクターたちは、現在の万年筆界の質とスタイルは、万年筆の黄金期である1920年代から1950年代のそれを失っている、と意気投合しブランド設立に至ったそうです。彼らは黄金期の再生を目指し、クオリティの高く、優れたペンを次々と生み出しました。

     

    今ではほとんど作られることはなくなった、セルロイド万年筆の復刻モデルなども作っています。
    ルイージはビスコンティを去り、今はダンテがビスコンティをリードしています。

    ダンテは、「ビジネスプランよりも、より素晴らしいペンを生み出すことに情熱を傾けている」と語っています。

    2018年、ダンテ氏は社長を退き、新たに別のCEOが就任。
    いままでのビスコンティの良さは踏襲しつつ、よりファッショナブルに、美しく…というイメージでペンづくりをしているよう。

     

    visconti_logo
    出典:wikipedia

    初期のロゴには、‘The Writing Renaissance’(筆記のルネサンス)とあります。これまでの万年筆文化を踏襲しつつも、イノベーションを巻き起こしたいという気概が伝わってきます。

    ルネッサンスの始まったフィレンツェのブランドらしいコンセプトですね。

    9つの代表万年筆ブランドをコンパクトにまとめた記事はこちらをどうぞ。

    あなたはいくつ知ってる? 有名万年筆ブランド9選

    ビスコンティではルネッサンスの象徴であるミケランジェロをイメージしたモデルの万年筆なども作られています。さあ、ビスコンティをもっと掘っていきましょう。

    海外・国産の主要万年筆ブランドの特徴を網羅した記事はこちらをどうぞ。

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    職人文化とメイド・イン・フィレンツェにこだわったペンたち

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    イタリアはじめヨーロッパではもともと職人文化が繁栄しています。世襲制であることも多く、たとえば楽器工房であれば最後の調律部分を担当する人は、自分の調律技術を親から子へと受け継いだりします。服の職人であれば、スーツ全体ではなく、パンツのみを縫うだけの家系の職人さんもいらっしゃるとか。
    そんなイタリアの素晴らしい職人文化を大事にしようと、ビスコンティは万年筆を手作りで仕上げることにこだわりを持っています。

    また、外箱にもこだわりが。
    フィレンツェは芸術的な美しい包装紙も名産。このフィレンツェ産の紙を外箱に使って高級感を出すことも。
    さらに、フィレンツェは革製品でも名のある都市ですので、まれに外装に使われる革にはこだわりがあります。

     

    フィレンツェで生まれたブランドであることを誇りに思い、フィレンツェ産であることを唯一無二の存在価値としてビスコンティは大切にしています。

    より芸術的なペンを!デザインへのこだわり

     

    デザイン性の高さで評価されることの多いビスコンティ。ひときわ目を引くのはキャップ部分です。
    天然レジンをもとに作られた軸には、橋を模してデザインがなされたキャップが被さります。この「橋」には、人々の懸け橋となりますようにという思いが込められているそうですよ。

     

    ビスコンティ 麦畑

    ビスコンティ ゴッホ 麦畑
    ビスコンティ 自画像

    ビスコンティ ゴッホ 自画像

    上の写真は人気の高い、ゴッホシリーズの「自画像」です。
    こちらも職人による手作りのレジンで、一本一本丁寧に独特の印象派の色のゆらめきがデザインされていますね。

    箱にはゴッホの自画像が貼られており、ペンと見比べると、その色や雰囲気の一致性には目を奪われます。
    実は私はゴッホシリーズのファンで、「ひまわり」と「アルルの寝室」を持っています。

    visconti-amerigo-vespucci-limited-edition-bronze-penna-stilografica

    様々な限定モデルを出していますが、デザインの一つの核となるのが「イタリア(フィレンツェ)のアイデンティティ」であるといえます。

    たとえばこれはアメリゴ・ヴェスプーチ限定モデル(Amerigo Vespucci Limited Edition)。アメリゴ・ヴェスプーチは 大航海時代、コロンブスらが“新大陸”を東南アジアの一部と考えたのに対し、アジアとは別の大陸であることを主張した、フィレンツェ出身の航海士です。
    ビスコンティでは希少な1500年代の航海図をもとに、ペンのデザインをしましたが、航海図全体をペンに巻き付けることは困難だったため、イタリアとアメリカ大陸入るようにデザインしたそうです。地図や歴史好きにはたまらない、収集欲をくすぐるいいデザインです。

    イタリア人であること、フロレンティーナ(フィレンツェ人のこと)であることをデザイン前面に押し出した郷土愛あふれるペンが、このほかにもたくさんあります。

     

    ビスコンティ トスカーナヒルズ
    ビスコンティ ホモサピエンス トスカーナヒルズ

    トスカーナとは、ビスコンティのあるフィレンツェが所属する州ですが、
    風光明媚なトスカーナの丘をイメージして、このペンを作っています。

    郷土愛が感じられるのも、ビスコンティの魅力です。

    機構や書き味もこだわる、質実剛健なビスコンティ

    ビスコンティ ホモサピエンス ブロンズ
    ビスコンティ ホモサピエンスブロンズ

    ビスコンティでは近年「パワーフィラー方式」という新たなインク機構を生み出しました。尻軸のピストンを引くことにより2.4―3.8㏄ものインクを吸入できるという便利な機構です。インクカートリッジですと0.8ccなので比べるといかに大量かお分かりいただけるでしょう。しかもダブルタンクといってインクタンク内が二層に分かれているので、インク漏れしにくいという利点があります。

    また万年筆の肝であるペン先は主にドイツの会社に外注していますが、「頼りがいのある柔らかさ」と表現されるほど、評価が高かったりします。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    また「23K パラジウムドリームタッチ」といってビスコンティ独自のパラジウムのペン先が開発されたのですが、こちらも滑らかな書き心地と人気があります。世界で初めて23Kパラジウムのペン先を使ったことでビスコンティの名をあげました。
    ※→こちら、現在では作られておりません!いまは18Kのニブとなっております。ご注意ください。

    吸入式・カートリッジ式・コンバーター式など、いろいろな吸入方法の違いについてはこちらをご覧ください。

    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?

    まとめ

    いかがでしたか?フィレンツェのブランド・ビスコンティは職人の手作りによるクラシカルな万年筆づくりを大事にし、万年筆の歴史を踏襲しつつも、新しい技術やデザインの波を起こしていく、素晴らしいブランドだったのですね。

    2018年に、ビスコンティの本社工場にお邪魔してきたので、そのレポも貼っておきます。

     

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