【ビスコンティ万年筆】人気モデルと書き味|Il Duomo店長が徹底解説

こんにちは、Il Duomoの店長の佐藤です。店長のわたしも熱烈なファンであるビスコンティ。今日は人気モデルと書き味について詳しくお話していきますね。

ビスコンティは1988年フィレンツェ創業の比較的若いブランドですが、芸術性と斬新な機構で世界的に高い評価を得ているメーカーです。

結論からお伝えすると、ビスコンティで最も人気なのは「ヴァンゴッホシリーズ」と「ホモサピエンスシリーズ」の2つ。
ヴァンゴッホは芸術好きの心をくすぐる絵画モチーフ、ホモサピエンスは玄武岩を使った独特の質感で、それぞれにファンが多い1本です。

書き味は、スチールニブは小ぶりで細い字向け、18Kは細長く鋭利な「他では味わえない独特の感触」。
ビスコンティは王道ではありませんが、合うかたには本当にハマる、「気に入って何本も使う」タイプの万年筆メーカーですよ。

各モデルの詳細をこれから掘り下げていきますね♪

ビスコンティ(VISCONTI)の人気モデルは?

 

1988年にフィレンツェの二人のコレクターによって作られた若きブランド・ビスコンティ。

万年筆の黄金時代を経験していないビスコンティだからこそ、万年筆の常識にとらわれない、斬新なコレクションが次々と発表されています。
そんなビスコンティ(店長も熱烈なファンであります)の人気モデルをざくっと掘ってみます。
各シリーズに、万年筆、ボールペン、ローラーボール、ペンシル、などありますが割愛しています。

結論から言うと、ビスコンティで最も人気なシリーズは

・ヴァンゴッホシリーズ
・ホモサピエンスシリーズ

になります。

しかしながら、その他のモデルも、モデルごとにファンがいたりと
甲乙つけがたいのです。

ですので、主なモデルをご紹介しつつ、
人気なモデルはなぜ人気なのか深掘りしていこうと思います。

 

ペン先について

ミラージュ、レンブラント、ゴッホコレクションは「スチールニブ」です。

14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

その他は基本的に18Kとなっております。(ただしオペラは基本的にスチールニブ)

Il Duomoの店長がビスコンティ本社にお邪魔したときの現地レポートはこちらをどうぞ。

どうなる?体制変更後のVisconti(ビスコンティ)。本社から現地レポ!!

ヴァンゴッホシリーズ

スペック
キャップタイプ   マグネティックロック
ペン先   スチール
文字幅   EF/F/M/B
インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

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ビスコンティの万年筆のなかで、ひときわ目立つシリーズがこちら、「ヴァン・ゴッホ・コレクション」
天然レジンを使用した軸とキャップには、職人が1本1本丁寧に作り上げた美しい模様がデザインされています。

ビスコンティ 自画像
ビスコンティ ゴッホ自画像

コレクションのすべて

  1. ビンセントの椅子 van gogh’s chair
  2. 医師ガシェの自画像 Portrait of Dr. Gachet
  3. ヴァン・ゴッホの自画像 PORTRAIT BLUE
  4. 糸杉 Road with Cypress and Star
  5. ゴーギャンのアームチェアー Gauguin’s Chair
  6. 星月夜 STARRY NIGHT
  7. ビンセント・ヴァン・ゴッホのくつ
  8. 花咲く果樹園 View of Arles
  9. ひまわり SUNFLOWERS
  10. アイリス IRISES
  11. 刈り込まれた柳 POLLARD WILLOWS
  12. アルルの寝室  Bedroom in Arles
  13. ゴッホの椅子 ビンセントチェア  Vincent’s Chair
  14. 赤い葡萄畑 万年筆   Red Vineyard
  15. 花咲く桃の木 万年筆 Souvenir De Mauves
  16. 麦畑 Wheat Field
  17. カラスのいる麦畑 万年筆 Wheatfield with Crows
  18. 農婦のいる古い葡萄畑 Old Vineyard with Peasant Woman
  19. 夜のカフェテラス Cafè Terrace at Night
  20. 小説を読む人 The Novel Reader
  21. 花魁 Oiran

というラインナップ。
ビスコンティのシリーズは、どれも芸術好きの心をくすぐりますね。

廃番になっているものもありますのでお気を付けを!

 

上の写真の「自画像」なんかは、背景の青、髪の毛の茶色と、その2色の濃淡が加わって非常に美しいし、
くねりながら魅せる色の曲線は倒錯するゴッホの精神まで映し出しているかのよう。このへんのセンスはイタリア人ならでは、と息を吞みます。

さらに軸は美しく多面体に面取りされており、光を反射してレジンが綺麗に輝きます。この輝きがとっても高級感たっぷりで良いですよ。
こちらは「マグネティックロック」という磁石でカチャン!と締まるキャップが特徴的。

 

ゴッホコレクション ひまわり 万年筆

ビスコンティ ゴッホコレクション ひまわり

有名な「ひまわり」も人気です。並んでいると壮観!

ペン先のサイズ(EF・F・M・B)の選び方について詳しくはこちらをどうぞ。

【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?

ミラージュ

スペック
キャップタイプ   マグネティックロック
ペン先   スチール
文字幅   EF/F/M/B
インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

ミラージュ 万年筆 ビスコンティ

ビスコンティ ミラージュ アクア 万年筆

ミラージュはビスコンティのなかでは手に入りやすい価格帯で、
はじめての万年筆にもおすすめです。

ゴッホやレンブラントとニブは同じで本格的な筆記感は楽しめるのですが
レジンの雰囲気が、ゴッホ・レンブラントと違います。
首軸までレジンで小さめ・軽めなので実用的。

値段の理由は、レジンの質です。
十分綺麗なのですが、ゴッホがナチュナルベジタルレジンなのに対し
こちらは普通のレジン。
透明度がやや劣りますが、イタリア万年筆入門にはうってつけなのではないでしょうか!

レンブラント

スペック
キャップタイプ   マグネティックロック
ペン先   スチール
文字幅   EF/F/M/B
インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

ビスコンティ レンブラント 暗い森

ビスコンティ レンブラント ダークフォレスト

 

レンブラントS

ビスコンティ レンブラント-S ブルー 万年筆

レンブラントはオランダの絵画黄金期の画家で、暗闇の中からモチーフを光で浮かびあがらせるかのようにドラマティックな絵画空間を追求した絵画で有名です。

そのレンブラントの作品へのオマージュとしてビスコンティはこのようなペンを作りました。
こちらのシリーズも「マグネティックロック・システム」が採用されています。

レンブラントシリーズは、ミラージュとゴッホの間に位置するシリーズ。
レジンの質(というかランク)もちょうど中間。
密度の高い、個体差のある良質なレジンを楽しめます。
首軸は金属で、バランス◎です。

ビスコンティのスチールニブの書き味

ビスコンティのスチールニブは、紆余曲折を経て、このような形に落ち着いています。(2023年4月現在)

 

ビスコンティのスチールニブ

やや小ぶりなペン先で、インクフローは絞り気味。
この狙いは、「細い字が書ける」というものかと思われます。

国産と同等くらいの線の細さが出せます。

絞られたフローが悪さをしなければ、滑らかな書き味です。
EFは、細いのもあり、ややカリカリしますが、その分繊細な線が書けます。

オペラ・オペラマスター

スペック
キャップタイプ   フックセーフロック
ペン先   オペラ:スチール オペラマスター:18K
文字幅   EF/F/M/B/STUB
インク方式   オペラ:ピストン吸入式 オペラマスター:パワーフィラー

ビスコンティ オペラ ゴールド 

ビスコンティ オペラ

ビスコンティ 限定生産品 オペラマスター サバンナ 万年筆

ビスコンティ オペラマスター サバンナ

 

オペラはビスコンティの中堅ラインで、上半分のキャップと下半分の軸に異なるレジンを使った2トーンデザインが特徴。
オペラマスターはその上位ラインで、18Kニブとパワーフィラー(尻軸を回してインクを入れる吸入方式)を採用しています。

書き味はビスコンティ18Kの細長く鋭利な感触で、フローはミドル。
ホモサピエンスほど主張が強くない、落ち着いた1本をお探しのかたにおすすめのシリーズです。Il Duomoでも検品の機会があり、安定した個体差の少なさを感じています。

ディヴィーナエレガンス

スペック
キャップタイプ   フックセーフロック
ペン先   18K
文字幅   EF/F/M/B
インク方式   プル&ターン (尻軸をひっぱると通常の吸入式になる!)

ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス インペリアルブルー オーバーサイズ 万年筆

ビスコンティ ディヴィーナエレガンス インペリアルブルー 万年筆

 

ディヴィーナエレガンスは、軸全体がねじれた螺旋形が特徴的な美しい1本。
吸入方式は「プル&ターン」といって、尻軸を引っ張ると通常の吸入式に変わるという面白いギミックを持っています。

18Kニブで、書き味はビスコンティらしい細長く鋭利な感触。
螺旋のデザインは女性のかたにも人気で、贈り物にもおすすめです。「意匠の凝った1本」がお好みのかたに、ぜひ手に取っていただきたいモデルですね。

ホモサピエンス

スペック
キャップタイプ   フックセーフロック
ペン先   18K
文字幅   EF/F/M/B/STUB
インク方式   パワーフィラー

私もはじめてホモサピエンスを手にしたとき、ペンから放たれるオーラにおののきました…。人間が「書く」という行為によって発展してきた歴史を表わしているとされる、このペン。
ビスコンティは面白いペンを次々と発売しますが、まさか玄武岩を使うとは…。

写真で見ると、重厚感ありありで、重そうなのですが、そのさわり心地は意外にすべすべで、軽いのです。
しかしながらやはり「石」としてのパワーを感じさせます。

鉱石好き、ナショジオ(ナショナルジオグラフィック)好きのわたしからすると
たまりませんな~という軸です。

ビスコンティ ホモサピエンス ブロンズ

ビスコンティ ホモサピエンスブロンズ

材料に使われている玄武岩は、イタリアの有名な島・シチリア島に鎮座するエトナ火山の玄武岩を使用しています。
あくまでもイタリア・リスペクトという独自のこだわりが伝わる1本。

ちなみに、吸入式のパワーフィラーは、尻軸を回してインクを入れる吸入方式です。
オーバーサイズや、特別生産品についてはダブルタンクパワーフィラーといってさらにインクの量がたくさん入れられる方式を採用しています。
その量、インクカートリッジ6本にも及びます。

ホモサピエンスの透明なシリーズ

スペック
キャップタイプ   フックセーフロック
ペン先   18K
文字幅   EF/F/M/B/STUB
インク方式   パワーフィラー
ビスコンティ トスカーナヒルズ
ビスコンティ 限定生産品 ホモサピエンス トスカーナヒルズ 万年筆
ホモサピエンスシリーズは、透明軸や半透明軸も限定シリーズとして出ています。
限定ならではの綺麗なカラーリングや、クリップ部の刻印と色入れもラグジュアリー!
フィレンツェのメーカーなので、フィレンツェらしいコンセプトのペンが多いのも魅力。

メディチ

スペック
キャップタイプ   フックセーフロック
ペン先   18K
文字幅   EF/F/M/B/STUB
インク方式   パワーフィラー

ビスコンティ メディチ ローズゴールド

ビスコンティ メディチ ローズゴールド

メディチ家は、言わずと知れたフィレンツェの豪家で、ルネサンス期には芸術や学問を保護した立役者です。
このビスコンティ・メディチはフィレンツェの象徴ともいえるメディチ家をイメージ。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂脇にある
サン・ジョバンニ洗礼堂という八角形の建物を模して八面体になっています。

まるでアンティークセルロイドのような深みと輝きを生み出した「アクリシルク」という新素材を使用しています。

ウッドストックシリーズ

スペック
キャップタイプ   ネジ式
ペン先   18K
文字幅   EF/F/M/B/STUB
インク方式   パワーフィラー
ウッドストックシリーズ ホワイトダヴ
ビスコンティ ウッドストックシリーズ ホワイトダヴ 
1962年に開催された伝説のロックフェスティバルの名を冠したペン。
当時のサイケデリックムーブメントを象徴した、カラフルさで彩られています。
基本的にはホモサピエンスシリーズと似た印象ですが、
ねじ式でよりすっきりしたデザインとなっています。
ニブも14Kで新しいものに変更されています。
書き味は基本的には通常の18Kと変わりませんが、やや柔らかい印象。

ビスコンティの18Kの書き味は?

ビスコンティ ホモサピエンスシリーズ ニブ

ビスコンティは、近年、インハウスといってペン先を自社生産する体制に変わりました。

(以前は23Kパラジウムというのが有名でしたが、いまは残っていません)

ビスコンティのニブの特徴はまず「細長い」ということがあります。
鋭利な部分が長めなので、尖った感触が存分に味わえます。

他のメーカーでは見られない、不思議な書き味です。
どちらかというと硬めかなと思います。

鋭利なので、ノートなど視認性が高く、小さい字を書くにはもってこいです。

フローは紆余曲折を経て、ミドルめに落ち着きました。
ペンポイントは丸めですが、書き出しはけっこう綺麗にでます。

ビスコンティの18Kは、他と一線を画す、独特な書き味。
王道ではありませんが、気に入って何本も使用される方も多いです。

字幅はわりと細めなので、国産の0.5~1段階上くらいを見て頂ければと思います。

 

ビスコンティ 字幅サンプル

(Il Duomoで集めているサンプル。5㎜方眼に書いています。)

よくある質問 (ビスコンティ万年筆)

Q. ビスコンティのはじめての1本にはどれがおすすめですか?

はじめてビスコンティをお迎えするかたには、「ミラージュ」が手の届きやすい価格帯でおすすめです。
ゴッホやレンブラントとニブは同じスチールで本格的な筆記感が楽しめますし、首軸までレジンで小さめ・軽めなので実用的。
イタリア万年筆入門にもうってつけですよ。

Q. ヴァンゴッホとホモサピエンス、どちらが人気ですか?

正直、甲乙つけがたいです(笑)。
芸術が好き、美しい軸を眺めたいかたにはヴァンゴッホ、素材の独特な質感、ずっしりとした重厚感がお好みのかたにはホモサピエンスがハマります。
1本目でゴッホを一目惚れで購入されるかたも多いですが、ホモサピエンスは「使い込むほどに愛着が湧くタイプ」なので、好みが分かれるところですね。

Q. ビスコンティの18Kは硬いって本当ですか?

はい、ビスコンティ18Kは細長く鋭利で、どちらかというと硬めの書き味です。
他のメーカーの「ぬらぬら」「ふわふわ」とは違う、独特の感触。鋭利なのでノートに小さい字を書くにはもってこいですが、柔らかい書き味がお好みのかたには合わないかもしれません。
個体差もありますので、Il Duomoでは1本ずつ検品の上でお届けしています。

Q. ビスコンティ万年筆の価格はいくらくらいですか?

2026年5月1日時点で、Il Duomoでお取り扱いしている主なビスコンティ万年筆の価格は、

  • ヴァンゴッホ コレクション 星月夜 万年筆 (44,800円〜)
  • ホモサピエンス オーバーサイズ ブロンズ 万年筆 (134,800円〜)
  • ホモサピエンス ブロンズ ボールペン (58,800円〜) / ローラーボール (72,800円〜)

などが目安です。シリーズや限定モデルによって価格は幅がありますので、詳しくは商品ページをご確認くださいね。

※ 価格情報は2026年5月1日時点のIl Duomo販売価格です。為替や仕入れ状況により変動することがあります。

まとめ

 

芸術性で名を馳せているビスコンティだけに、芸術的なコレクションが人気です。

万年筆コレクターでなくても、実は1本目からゴッホを一目ぼれで買う、という人も多いとか。

その美しさから、女性にも人気なようですね。

しかしただ美しいだけでなく、職人の技術や、新しい機構にもチャレンジを続けるビスコンティ。目が離せません!

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