
もくじ
ビスコンティ(VISCONTI)の人気モデルは?
1988年にフィレンツェの二人のコレクターによって作られた若きブランド・ビスコンティ。万年筆の黄金時代を経験していないビスコンティだからこそ、万年筆の常識にとらわれない、斬新なコレクションが次々と発表されています。
そんなビスコンティ(店長も熱烈なファンであります)の人気モデルをざくっと掘ってみます。
各シリーズに、万年筆、ボールペン、ローラーボール、ペンシル、などありますが割愛しています。
1.一番人気は…コンプリートしたくなるゴッホコレクション!
ビスコンティの万年筆のなかで、ひときわ目立つシリーズがこちら、「ヴァン・ゴッホ・コレクション」。
天然レジンを使用した軸とキャップには、職人が1本1本丁寧に作り上げた美しい模様がデザインされています。
素材-Material- レジン
吸入方式-Filling- コンバーター
ペン先-Nib- スチール
希望小売価格-Price-34,000
コレクションのすべて
- ビンセントの椅子 van gogh's chair
- 医師ガシェの自画像 Portrait of Dr. Gachet
- ヴァン・ゴッホの自画像 PORTRAIT BLUE
- 糸杉 Road with Cypress and Star
- ゴーギャンのアームチェアー Gauguin's Chair
- 星月夜 STARRY NIGHT
- ビンセント・ヴァン・ゴッホのくつ
- 花咲く果樹園 View of Arles
- ひまわり SUNFLOWERS
- アイリス IRISES
- 刈り込まれた柳 POLLARD WILLOWS
- アルルの寝室 Bedroom in Arles
というラインナップ。
ビスコンティのシリーズは、どれも芸術好きの心をくすぐりますね。上の写真の「自画像」なんかは、背景の青、髪の毛の茶色と、その2色の濃淡が加わって非常に美しいし、くねりながら魅せる色の曲線は倒錯するゴッホの精神まで映し出しているかのよう。このへんのセンスはイタリア人ならでは、と息を吞みます。
さらに軸は美しく多面体に面取りされており、光を反射してレジンが綺麗に輝きます。この輝きがとっても高級感たっぷりで良いですよ。
こちらは「マグネティックロック」という磁石でカチャン!と締まるキャップが特徴的。
ゴッホ・コレクションの書き味は?
これ↑は取引先からいただいた写真です。一番下がゴッホ(EF)ですが、国産と比べるとわりと太目。セーラーのFと比べても、気持ち太いような。
ペン先の素材はスチールで、やはり金ペンの柔らかさは無いですが、平均的にフローは良く、ぬらぬら系。頼りがいのある書き味です。ニブのしなりを求める方には向きません。
ビスコンティの普段使い用シリーズ、レンブラント
レンブラントはオランダの甲斐が黄金期の画家で、暗闇の中からモチーフを光で浮かびあがらせるかのようにドラマティックな絵画空間を追求した絵画で有名です。そのレンブラントの作品へのオマージュとしてビスコンティはこのようなペンを作りました。
こちらのシリーズも「マグネティックロック・システム」が採用されています。キャップに入ったマグネットによって、力を入れずともキャップがひとりでに「カチャン」と締まるのです。
2016年の新カラー、カーキ。余すところなくカーキと、濃いカーキが使われていてカッコいい‼
このシリーズも、1本1本のレジンの表情が違って、面白いのです。
他にも、ブラック、アイボリー、オレンジ、パープル、レッド、ブルーがあります。
アイテム-Item-万年筆
素材-Material-レジン
吸入方式-Filling-コンバーター
ペン先-Nib-スチール
税抜価格-Price-¥22,000
レンブラントの書き味は?
ビスコンティのコレクションの中では、手に届きやすい価格帯のレンブラントですが、その書き味には定評があります。スチールニブながら、安定感のあるぬらぬら系ですので、どんなインクも相性がいいかと思います。
上の写真は、一番上の行からF,M,EFです。EFでも筆圧を高くすればなかなか太目の線が出ますね。
ほんわかした女性に使ってほしい、メリーゴーランド
こちらはほぼ仕様はレンブラントと同じ「メリーゴーランド」。
天冠やキャップ縁の模様が子どもらしく可愛らしいデザインになっています。フィレンツェのマイヤー小児病院の子供たちをイメージして、たくさんの色が使われています。購入費の一部が小児病院に寄付されます。
特に女性におすすめするモデルです。若い方でも万年筆を持つ喜びを素直に感じられるいいモデルかと思います。
品番-Codes-08FV482GTM13A10
アイテム-Item-万年筆
素材-Material-レジン
吸入方式-Filling-コンバーター
ペン先-Nib-スチール
税抜価格-Price-¥25,920
玄武岩を使った世界初の万年筆、ホモサピエンス
私もはじめてホモサピエンスを手にしたとき、ペンから放たれるオーラにおののきました…。人間が「書く」という行為によって発展してきた歴史を表わしているとされる、このペン。
ビスコンティは面白いペンを次々と発売しますが、まさか玄武岩を使うとは…。写真で見ると、重厚感ありありで、重そうなのですが、そのさわり心地は意外にすべすべで、軽いのです。しかしながらやはり「石」としてのパワーを感じさせます。
金属部分がブロンズのものと、マリンスティール(造船に使われる鉄)のものと、二種類あります。
オーバーサイズや、特別生産品のカラーが入ったものもありますよ。
材料に使われている玄武岩は、イタリアの有名な島・シチリア島に鎮座するエトナ火山の玄武岩を使用しています。あくまでもイタリア・リスペクトという独自のこだわりが伝わる1本。
アイテム-Item- 万年筆
素材-Material- 玄武溶岩
吸入方式-Filling- パワーフィラー
ペン先- Nib-23Kt. パラジウム
希望小売価格-Price- ¥88,000
ホモサピエンスの書き味は?

いちばん右端の縦線では、急に角度を変えたりしてペン先を遊ばせていますが、綺麗なインクの出であることが見て取れます。
(筆者はオーダーで作ったパラジウムの指輪を持っていますが、それも加工するのに特別な技術が必要ということでした。)
それをビスコンティは世界に先駆けて開発に乗り出し、「ドリームタッチ」といわれる滑らかな書き味をつくることを成功させたのです。
これから金の採掘量は減っていくでしょうから、新しい時代で生きていくために作られたともいえるパラジウムのペン先は現代の寵児のようです。
2016年新発売のホモサピエンス―ロンドンの霧
2016年新発売のホモサピエンス特別生産品、London Fog(ロンドンの霧)は、ホモサピエンスの重厚感はそのままに、インクを吸引するバキューム感を楽しむスケルトン様式になっています。
日本にはまだあまり入ってきていないようですが、ロンドンの霧を模した青いモヤが、人類の大転換期・産業革命を思わせ、「ホモサピエンス」の名にふさわしい一本となっていますね。
※こちらは完売となっています。
まとめ
芸術性で名を馳せているビスコンティだけに、芸術的なコレクションが人気です。万年筆コレクターでなくても、実は1本目からゴッホを一目ぼれで買う、という人も多いとか。その美しさから、女性にも人気なようですね。しかしただ美しいだけでなく、職人の技術や、新しい機構にもチャレンジを続けるビスコンティ。目が離せません!
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私は、幼少期から絵や文学(短歌とか詩)などが好きで、文具が大好きでした。
大人になってからヨーロッパ文具の美しさと独特の味わいに惹かれて、万年筆の通販サイトをはじめました。
主にイタリアのペンを中心に扱っています。
私自身、万年筆を使い始めてから手帳に向かい合う時間が増え、いっとき辞めていた詩歌の趣味も、あらためてはじめることができました。
そんなことから、わたしは筆記で人生はもっと豊かになると信じています。
万年筆・ボールペンをただ販売するだけでなく、筆記でどんなことが楽しめるのか、どんな風にペンたちを使っていくのか、そんなことも発信していきたい!と思ってこのブログをやっております。
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