万年筆と手帳との相性を研究する!【1日1ページでおすすめの手帳】

万年筆と手帳には相性があるってご存知ですか?
好みなデザインの手帳を買って、お気に入りの万年筆で書こう!と思っている方は注意が必要です。
普通のノートに万年筆で書いてみると・・・.

 

万年筆インクがノートで裏移りする画像

↑最後の段の123はそれぞれ線を重ねた回数を表しています。

万年筆インクがノートで裏移りする画像

↑インクが濃い部分は特に染みてしまいます。

 

万年筆はインクの水分が多いため、このように裏側までインクが染み透ってしまうのです。
こういった状態を"裏抜け"と言います。
染みてきた側に書くと読みづらくなってしまいますよね。

 

万年筆と相性が良い手帳を探す上でまず大切なのは「裏抜けしにくい紙が使われていること」だと言えます。
そして万年筆は「インクフローが良すぎず、細い字幅のもの」が良いでしょう。

 

万年筆も手帳も、せっかくなら気持ちよく使い続けられるものを手にしてほしい!
これから万年筆と共に手帳生活を、と考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。

手帳に書くなら字幅の細い万年筆がおすすめ

手帳用の万年筆を用意する場合は細い字幅で、インクフローが良すぎないものをおすすめします。
日本で売られている手帳、開いてみたことはありますか?
書く項目が多い上に、方眼が細かいんですよね。

 

ここに字幅の太い / インクがどばどばと出てくるタイプの万年筆で書くとどうなるでしょう。
字はつぶれ、書いているうちにこすってしまって気づけば手帳はぐちゃぐちゃに・・・。



スッキリと見やすい手帳にするためには字幅選びとインクの出具合はとても重要です。
ニブは国産であればEFもしくはFが手帳を書くのに適していると言えます。
海外製であればEF。

 

ただ、海外の万年筆は「EF表記なのに、書いてみたらFくらいの太さだった!」なんてこともあるので注意が必要です。
買って書いてみないとわからない、というのは不安ですよね。
Il Duomoにお問い合わせいただければシリーズ・メーカーの傾向などもお伝えできますのでお気軽にご相談くださいね。

 

手帳に不向きな万年筆を使うならブロッターを使用してみては?

「手帳との相性はイマイチでもお気に入りの万年筆を使いたい!」という方はブロッターを使用してみてはいかがでしょう。
ブロッターとはいわば"インク吸い取り器"。

 

万年筆で書いた文字の上に押し付けると余分なインクを吸ってくれます。
ブロッターを使ったあとであれば手でこすっても擦れません。

 

動画で観ていただくと、どういったものかわかりやすいです。
ポストカードを利用した手作りのブロッターもご紹介していますよ!

 

 

ただ、書くたびにブロッターを使うのは手間がかかる!という方もいらっしゃるのでは。
加えて、美しいインク溜まりも吸い取られてしまうことに・・・。
こういった点もふまえて、日記を書くのに使う万年筆を選んでみてくださいね。

 

気になる裏抜けと書きやすさ。3種類の手帳を比較してみた

手帳を買いに行こう!と出かけて行っても、いざ売り場につくと種類が多すぎてどれが良いのかわからない・・・そんな声をよく聞きます。
手にとってパラパラとめくっただけで万年筆との相性の善し悪しを見分けるのは至難の業です。

 

厚い紙なら大丈夫でしょ~と書いてみると意外と裏抜けしたり、逆にそれより薄い紙のほうが綺麗に書くことができたりする場合があるんです。
こういうものは、インクが裏抜けしないように特殊に作られている紙です。
紙って奥が深い・・・!

 

万年筆と相性が良い手帳。
すなわち裏抜けしないか、書きやすさはどうか。
以前Il Duomo店長が実際に書いて、万年筆と相性が良い手帳を調べてみたのですが
今回はその中から特におすすめしたい3種をご紹介します!

 

ほぼ日手帳

 

1冊目は殿堂入りともいえるでしょう、ほぼ日手帳。
こちらはトモエリバー(手帳用)という万年筆との相性が非常にいい紙を採用しています。
薄くてめくりやすく、軽いので持ち歩きたい方にもおすすめ。

 

裏移り 手帳ほぼ日手帳

裏移り 手帳ほぼ日手帳

 

「薄い紙ってにじみやすいのでは?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、裏側を確認してみてもインクは染みていません。
何か書いてあるということはわかるものの、気になるほどではないかな。

 

さすがトモエリバー、発色もいい感じです。
しっとりした紙質も良いですね。
触った感じとしては、「辞書みたいなとろり感」です。
クリーム系の色合いも優しくて好きです。

 

中身も少しご紹介しましょう。

1日ページの構成
・月の満ち欠け
・今年に入って何日目なのか
・旧暦
・名言
・今月の小さなカレンダー
・TODOリスト
・フリースペース(24時間の時間軸)

書くスペースに加えて、様々な情報が毎日記載されているのがこの手帳の楽しいところ。

 

フリースペースが広くとられているので、様々な使い方ができます。
書くだけでなく、映画の半券やレストランのショップカード貼り付けて記録するのも良いですね。

 

ほぼ日手帳は、とっても人気なので「ほぼ日手帳文化」とも言える、
ほぼ日手帳を利用したさまざまな使い方を、使い手さんたちが日々SNSにUPしています。

 

#ほぼ日手帳 でインスタグラムを覗きますと
とんでもない世界が広がっています。

 

ジブン手帳

続いてジブン手帳。

 

裏移り 手帳ジブン手帳

 

ほぼ日手帳のトモエリバーに比べると、書いたときにザリっとした抵抗感があります。
この手帳で採用されている紙はコクヨが独自に開発したTHIN PAPER。

 

・裏抜けしにくい
・薄くて、軽い
・しっかりしていてヨレにくい

こういった特徴があります。
薄いと言えどトモエリバーより厚い紙で、裏抜けはほとんど気になりません。

なんというか、質実剛健なコクヨ!という感じの信頼性の高い紙になります。

 

裏移り 手帳ジブン手帳

もちろん裏移りはありません。トモエリバーよりも少し厚いからなのか?透けも少ない気がします。

 

書きやすいですし、発色も◎。
とても優秀な紙と言えます。

 

こちらの手帳は細かくログをつけたい方、もしくは手帳を始めたいけどどう活用したらいいかわからないという方におすすめです。
とにかく書く項目が多い!
たっぷりと手帳時間をとれる人向けです。

 

書く項目が細かく決められているということはつまり、自由度が低め。
私のように「どんなことを書こうかなー」と自分で使い方を考えたい人には合わないかな。

 

EDiT

 

こちらの動画で紹介している1日1ページ手帳はNEO AGENDAⅡ for EDiTという紙です。
裏抜けはせず、なめらかで書き心地が良いのが特徴。
様々な手帳に試し書きをしてみた結果、EDiTの紙が一番私の好みでした!

 

裏移り 手帳EDIT

裏移り 手帳EDIT

 

こちらの手帳は以前私も使っていました。
シンプルでかっこいいので開くたびに気分があがるんです。
日本語があまり目立たないように書かれていて、すっきりとした印象。
使いやすくて大好きな手帳です。

 

私が良いなぁと思ったのは、月初めの見開き2ページ。
使い方の例も合わせてご紹介します。

 

月間プランニングページ
THEME(今月のテーマ)
⇒今月達成したいこと。仕事でもプライベートでも。
PLANNING LIST(月間プラン)
⇒テーマを達成するための具体的なTODOリスト。
EXPENSE LIST(今月の支出)
⇒支出の記録や、買いたいけど一旦保留にしたものをメモするなんて使い方も。
RECORD(記録に残しておきたいこと)
⇒日常の中で感じた小さな幸せ、ふと思いついたアイディア、趣味の記録など。

こういったページはその月を終えてから振り返りができるのもいいんですよね。

 

1日ページはまるっとフリーページなので使い方を考えるのが楽しいです。
方眼ではなくドットがうすく印刷されているタイプなので絵を描いても邪魔になりません。
6~21時までの時間軸があるので私はタイムログをつけつつ、日記やTODOリストを書いていました。

 

Il Duomo店長 EDiTの手帳の使い方

 

まとめ

手帳を書くための万年筆なら字幅が細く、インクフローが良すぎないものを。
万年筆で記入することを前提とした手帳探しでは、まず裏抜けしないかどうかをチェックしてみてください。
きれいに手帳を使うためには大切なポイントです。

 

しかし、一番裏抜けしない手帳=皆さんにおすすめ!というわけではありません。
万年筆(インク)との相性もありますし、どういった使い方をしたいかによっても選ぶ手帳は変わってくるでしょう。
みなさんもぜひ、自分に合うものを探してみてくださいね!

 

 

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はじめまして!Il Duomo(イル・ドゥオモ)店長の佐藤です。

私は、幼少期から絵や文学(短歌とか詩)などが好きで、文具が大好きでした。

 

大人になってからヨーロッパ文具の美しさと独特の味わいに惹かれて、万年筆の通販サイトをはじめました。

主にイタリアのペンを中心に扱っています。

 

私自身、万年筆を使い始めてから手帳に向かい合う時間が増え、いっとき辞めていた詩歌の趣味も、あらためてはじめることができました。

そんなことから、わたしは筆記で人生はもっと豊かになると信じています。

 

万年筆・ボールペンをただ販売するだけでなく、筆記でどんなことが楽しめるのか、どんな風にペンたちを使っていくのか、そんなことも発信していきたい!と思ってこのブログをやっております。

 

 

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