カテゴリー: 万年筆の楽しみかた

  • 万年筆の歴史 【書く道具の歴史】ペンドクターから伝授

    万年筆の歴史 【書く道具の歴史】ペンドクターから伝授

    ペンの歴史

    こんにちは、Il Duomo(イル・ドゥオモ)新方です。

    今回は先日ペン調整で研修をしていただいたペンドクターのあまり知られていないペンの歴史をまとめてみました。

    とてつもなく昔からあった書きものの歴史

    万年筆の歴史で言うと、そもそも筆記具って古代エジプトまで遡って5~6000年前、パピルスに葦の茎を削ったものをペン先にして、顔料みたいなものを砕いたものをつけて書いていたところが出発点にあるんですね。 で、さらに前のメソポタミア文明シュメールの方だと、同じように葦の茎は使ってるんですけど、紙がないので粘土板に押し付ける形だった。 だから「インクをつけてペンとして書く」っていう意味では、エジプトあたりが一番古いんじゃないか、っていう話になります。

    そこから時代が下ると、中世ヨーロッパで映画とかでも見る羽根ペンですね。 鳥の羽根の軸が中空構造になってるのを利用して、専用のナイフ(クイルナイフ)で削り出して使ってた。 ただ羽根は摩耗するから、書き味が悪くなったら削り直しになるし、いい羽根がいつも入手できるかって問題もあった。

    ペンが生まれた瞬間

    イギリスの産業革命前夜くらいに鉄をだいぶ薄くできるようになって、「じゃあ鉄でペンの形作って使えるようにしてしまえ」ということで鉄ペンが生まれた。 ただこの段階で、インクとの相性問題が出てくるんですよね。 当時一般的に使われてたのが、いま「古典インク」として販売されているタイプで、鉄を酸に溶かし込んで作るインク。 書いた直後は色が薄くて、鉄分が酸化して定着して黒くなる。 さらに、書いた線が見えないと困るから藍(インディゴ)を加えて最初は青く書けるようにして、あとから黒ずむ。 これが「ブルーブラック」の語源で、公文書はブルーブラックで書け、っていう話にもつながってた。

    ただ、この「水に強い」「長期保存に向く」っていう長所が、万年筆側ではトラブルにもなった。 放っておくと万年筆の中で古典インクが乾いて固まってしまって、普通の水洗いで落ちない。 そういうケースが増えて、結果として「普段ほったらかしでも固まりにくい」「油性インクで水に強い」ボールペンがどんどん増えていった。 万年筆がボールペンに取って代わられた大きな理由はそこですね。

    ボールペン 時代の転換期

    しかもボールペンは、先端にボールがあって、そのボールが真球に近いか、抜け落ちないようにしつつインクが流れるようにするか、っていう精密加工が必要で、国の工業力が出る筆記具でもある、っていう話がある。 ベアリングを作る技術と重なるんですね。 なので日本のボールペンは世界トップの一つで、逆に中国は伸びてきてるけどリフィルの評価は高くない、という見方もある。

    で、その古典インクが「洗えない・溶かせない」って弱点に対して、固定インクはビタミン c 水溶液です。 酸化還元反応で酸化で定着固まった鉄分を還元反応で溶かしてるんですね。 それでこう対応しています。 開発したのは日本人のインク愛好家ですね。 ご自分で古典インク作っている方ですごいですね。 すごい。 この方の協力でプラチナさんが古典インクのカラーバリエーションを出したのがきっかけで、古典インクっていうのが再評価されてブームちょっとね、来た形になってるんですね。 溶かせるから安心して使えるよみたいな感じで そう それで流行ったんですね 。

    インクブームの流れへ

    ミッドナイトインフローレンス ビスコンティ ヴィスコンティ Visconti 万年筆これが近代に至って、再評価されるように至ったっていうのは、本当にインクブームに乗っかったってところと、個人個人が使い続けることによって、その人の手に馴染む、要はペン先のところがすり減って、その人の書き癖を覚えてくれる。 使うことでその人に合わせて育ってくれるっていうところが、受けてるという部分はかなり大きいと思うんですよ エージングみたいなものが変わってくるそうです。

    このペン先のところの方も、まあこれはステンレスですけれども、古典インクっていうのは酸、硫酸とか塩酸がものによって使われているので、すぐ錆びちゃうわけですよ、鉄ペンは。 なので錆びない金属ということで金が使われるようになりました そこからが金なんですね そう、それまでは一応あの貴族階級とか上流階級の方では、もうサビないから金で作ったペンをっていうふうなのはあったんです。 ただ、金は擦り減るのが早い、柔らかいです。 なので、金があるところしか使えなかったわけですね。 で、そこに対して、ペン先のところにイリジウム、プラチナ系の耐摩耗性が高い金属ですね。 それをくっつけることを考案したやつがいまして すごい で、じゃあ金の先端のところにそのイリジウムをつけたら、こう摩耗しないで長く使えて、酸にも強い最高のペンできるんじゃないかっていう風な形で作られたわけですね。 ちなみにこのイリジウム、日本国内でも産出しています。 北海道で産出されてるんですね。 あの漫画原作でアニメあの、映画にもなったゴールデンカムイっていう作品がありますけれども、あれの中で北海道編で金掘りしてる連中が、あの金以外でもあの都会の方に売れる金属があるんだっていう風に騒いでたのはこのイリジウムですね。 で、その北海道産のイリジウムを購入してメインで使ってたのがパイロットなんです。北海道産のイリジウムってめっちゃ硬かったらしいんですよ。 パイロットが万年筆に使うようになって、当初毎日筆記具としてね、公式に使われるのが万年筆だった時代に、購入してから三年後にそろそろお手になじんだ頃でしょうかっていう伺いのハガキをパイロットが顧客に出してたんですよ。

    現在と過去の使い方の違い

    万年筆イラスト

     

     

     

     

     

    今と比較にならないくらい使い込んでいる時代で、 三年経ってようやく手になじんだかっていうね。 ちなみに現代だったらヶ月使えば手になじみ始めるって言われてます 3ヶ月か。 ちょっと話ずれるんですけど はい その結構最初の時点でベストの状態にしておく方がいい説と、様子見てなじませた方がいい説と二つあるじゃないですか。それ調整師の間でも意見分かれてるんです。

    ただ結論から言っちゃうと、あの書き味のピークっていうのが種類あるっていう言い方が一番正しいと思うんです。 僕らの調整の方で、その人その人の書き癖に合わせてピークを本当にピークにピッっていう風に上げる形はできます。 ただ、そうすると使い込むとそのトップのピークの書き味っていうのはすぐ劣化し始めちゃうわけです。

    そのペン先のところの最良の状態が劣化し始めると同時に、その人の書き癖っていうのもペンに馴染んでいって、こう使い手として調和が取れる書き味っていうのがこういう風に上がってくるんですね。 グラフの方の書き味のピークがこういう 二種類の山になるんです。 で、その人の手癖と、あの万年筆の方の状態が一致した後のピークっていうのはかなり長続きするんです おー本来、調整師が調整しないで自分で育てるっていうのは、この赤穂者の方を持続する。 書き味を長引かせるっていうふうな、そっちの方を育てるっていうふうちょうになっていくんですね。

    参考文献

    東京大学大学院 総合文化研究科|紙の手帳の脳科学的効用について ~使用するメディアによって記憶力や脳活動に差~

    国際生命情報科学会誌:色彩の生体心理効果(木戸 眞美) 

    一般社団法人映像情報メディア学会|青色のストレス反応抑制効果~唾液コルチゾールによる検証~ 

    University of Waterloo による実験(2017年)

    Journal of Human Environmental Studies :伝達先記憶はソースメモリーより脆弱なのか?

    ▼ あわせてお読みください
    集中力と記憶力を高める!勉強におすすめの万年筆と青インク活用術
    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?
    ペン先調整講座に参加してきました。レポ

  • 集中力と記憶力を高める!勉強におすすめの万年筆と青インク活用術

    集中力と記憶力を高める!勉強におすすめの万年筆と青インク活用術

    学びをもっと快適に。疲れにくい万年筆のススメ

    学習に最適な万年筆 

    こんにちは、Il Duomo(イル・ドゥオモ)です。

    大人も子どもも、学びがますます重要になっているこの時代。
    受験勉強はもちろん、リスキリング…社会人のスキルアップや資格取得など、日々の努力が求められる場面は多いですよね。

    例えばTOEICでスコアを100点上げるには200〜300時間、宅建士の試験合格には最大500時間もの学習が必要だと言われています。
    これだけの長時間、少しでも負担を減らしたい…さらには学習に効果的な道具が欲しい!
    そんなときにおすすめしたいのが「万年筆」です。

     長時間の筆記でも疲れにくい理由

    万年筆の最大の魅力は、書くときの手の負担が少ないこと。

    ペン先が紙に軽く触れるだけでインクがスムーズに出る構造なので、強い筆圧をかけずに済みます。
    特に軸が太めのモデルでは筆圧が下がり、持ちやすいのも特徴。

    万年筆は長時間の勉強やノート作成でも手が痛くなりにくいのです。

    社会人の方からは「長時間使っても手が疲れにくく、集中力が続く」といった嬉しい声もいただいています。

    「書いて覚える」には、科学的な理由がある

    学習に最適な万年筆

    昔ながらの学習法、「手で書いて覚える」。実はこれ、ただの気合い論ではありません。

    東京大学の研究によれば、手書きでノートを取った学生は、デジタルデバイスでタイピングした学生よりも記憶の定着率が高かったというデータがあります。

    言語聴覚士さんから聞いた話ですが、特に文字のかたちや語彙などを覚える際、「指の感触」が非常に重要で、
    書字障害のお子さんなどに砂に文字をゆっくり書くワークをすることで文字の形を覚えやすくするアプローチがあるとのこと。
    手書きには「書く」という動作と「見る」という視覚的情報がセットになっており、脳の広範囲が活性化されるそうです。
    書字障害へのアプローチとしても「手で書く」ことの重要性が認められていることから、やはり手書きは記憶力を高めるうえで大きな効果があると言えるでしょう。

    青インクが記憶を助ける?

    学習に最適な万年筆

    さらに注目されているのが、「青色のインク」の効果です。

    青は“集中”や“冷静さ”を引き出す色として、心理学的にも高い評価を得ています。青色を見ることでストレスホルモンの分泌が抑えられ、リラックスした状態で学習に取り組めるとも言われています。

    実際に「青インクでノートを取ると記憶に残りやすい」という声も多数。脳が“普段と違う刺激”に反応しやすいため、黒ではなく青を使うことで印象が強く残るのです。

    あの有名な「青ペン書きなぐり勉強法」も、まさにこの発想から生まれています。書いたページが青で埋まっていく達成感は、モチベーションアップにもつながりますよ。

    万年筆ユーザーに向いている!効果的な勉強法4選

    せっかくなら効果的な勉強法をしたいもの。
    筆記ならではの五感をくすぐる方法や、インクの色を活用した勉強法をご紹介します。

    1. コーネルノート法(Cornell Method)

    学習に最適な万年筆 コーネル法

    記憶の整理と復習に最適なノートレイアウト法。

    やり方:

    ノートを以下の3つの領域に分けます:

    1. メインノート欄(講義や読書内容などを記録)
    2. 左:キーワード・質問欄(復習時に使う)
    3. 下:要約欄(復習後に内容をまとめる)

     

    学習に最適な万年筆 コーネル法

    なぜ記憶に効く?

    ・情報を自分の言葉で整理することで、理解が深まる
    ・後日見返すときに効率的
    ・「問いを立てる」習慣が定着しやすい

    🖋おすすめ万年筆活用法:
    左欄と右欄で色(インク)を分けると、視覚的に情報を分類しやすくなります。青系インクでメイン、疑問に思ったことを赤インク、など。

    2.マッピング法(マインドマップ)

    学習に最適な万年筆 マインドマップ法

    関連づけて覚えるのが得意な人におすすめ。

    やり方:

    中央にテーマを書き、そこから放射状に枝を伸ばして関連キーワードをつなげていきます。

    もし対立する分野があれば視覚的にも対立させたり、仲間同士を近づけたりすると連想しやすいです。

    なぜ記憶に効く?

    ・脳の“連想記憶”に働きかける構造
    ・図と文字の組み合わせで視覚的に記憶しやすい
    ・理解・発想・記憶を同時に促進

    🖋おすすめ万年筆活用法:
    複数色のインクを使って枝の階層ごとに色分けすると、構造がはっきりします。ブルーブラック・ターコイズ・セピアなども映えます。

    3. Feynman(ファインマン)テクニックノート

    学習に最適な万年筆 ファインマンテクニック 学習に最適な万年筆 ファインマンテクニック

    「教えるように書く」ことで、記憶も理解も深まる!

    やり方:

    1. 学習したこと(これから書くこと)のタイトルを書く
    2. 学んだ内容をノートに「人に教えるつもり」で書く(難しい言葉を使わず、自分の言葉で説明する)
      実際に声に出して説明するのが大事!
    3. 説明しきれなかった部分や疑問に思ったことをメモしておく
    4. ③のうまく説明できなかったところを見直して再学習

    学習に最適な万年筆 ファインマンテクニック

    学習に最適な万年筆 ファインマンテクニック

    なぜ記憶に効く?

    ・「教えようと書く」ことによって、理解があいまいな箇所を可視化

    🖋おすすめ万年筆活用法:
    重要な部分は赤インク、それ以外はブルー系など分けるとわかりやすい。声に出してみて、重要なキーワードが出てきたら違う色にしてもいいでしょう。

    4. 青ペン暗記ノート法(応用編)

    語彙ノート 学習に最適な万年筆 

    「青インクで書くと記憶に残る」をさらに活かす方法。

    黙読・他人に読まれる・自分の録音を聞く・リアルタイム音読の4条件を比較し、リアルタイムの音読が記憶において最も有効であることがわかっています。

    やり方:

    ・覚えたい内容は青ペンで書く
    ・繰り返し書きながら声に出す!

    なぜ記憶に効く?

    ・青色の心理効果(集中・リラックス)
    ・繰り返しのアウトプットで学習強化
    ・声に出すことでより「生産効果」が高まり、記憶に残る

    🖋おすすめ万年筆活用法:
    視認性の良いブルー・ターコイズ・ロイヤルブルーなどを使うと記憶に残りやすく、色の美しさがモチベーションにも。

     万年筆が特におすすめな方

    こんな方には、ぜひ万年筆を学習のお供にしてみていただきたいです。

    • 長期間の受験勉強を頑張る学生の方
    • 資格試験に挑戦する社会人の方
    • 語学学習に取り組む方
    • 記憶力を高めたい中高生
      …などなど

     

     万年筆選びで注目すべきポイント

    「どんな万年筆が勉強向きなの?」と迷われる方のために、以下のような基準で選ぶと安心です。

    • 軽くて持ちやすいデザイン(手の大きさや筋力にもよりますが40gくらいまでが扱いやすい)

    • 筆圧に左右されない滑らかな書き心地

    • カートリッジ式でインクの扱いが簡単

    • 青インクが映えるインク窓付きモデル(青ペン勉強法の場合)

    初心者向けのモデルでも、驚くほど快適に書ける万年筆がたくさんあります。

    字幅は?

    ビスコンティ 字幅サンプル

    一般的なノートのサイズ、漢字を書くこと、それと視認性のことを考えると、EFかFがおすすめです。

    特に舶来品であれば、EFがよいでしょう。

    (字を大きく書く方はMやBでもよいと思います。)

    長時間筆記のことを鑑みると、フレックスや柔らかすぎるペンなど特殊なペン先(スタブ、イタリック、ミュージックニブなど)は避けた方がよいです。

    あると便利!吸い取り紙やブロッター、おすすめノート

    大量の文字を書くと、インクが手に付きがち。

    ブロッターを使ってインクを適宜吸い取ってあげると快適です。

    ブロッター 勉強 学習に最適な万年筆の道具
    ブロッター

    吸い取り紙
    ブロッティングぺーパー 吸い取り紙

    ノートは、紙の質感によっていろいろな種類があるのでお好みですが、五感をより刺激するなら「ざらざら系」ノートがおすすめ。

    コクヨが出しているペルパネプ ザラザラという商品は、絶妙にザラザラな質感の紙を採用しており、
    記憶に残りやすいノートと言えるでしょう。
    ザラザラな分、滲みは出ますのでお好みで。

    万年筆に向いている 学習用ノート

    ノート ペルパネプ ザラザラ

    ツバメノートも適度な質感で勉強に向いています。

    ツバメノート 学習に適したノート

    ツバメノート  B5

     好きなペンと色で、学びの時間が変わる! 学びに寄り添う、特別な一本を

    「お気に入りのペンがあるだけで、自然と書きたくなる」

    そんな経験、ありませんか?わたしはあります…!

    お気に入りの万年筆を手にすることで、書くこと自体が楽しくなり、勉強にも前向きになれるという声は多く聞かれます。
    インクの香り、ペン先が紙を滑る感触、美しい発色…。万年筆は五感を心地よく刺激してくれるツールでもあるのです。

    気分によってインクの色を変えたり、ペンのデザインを選んだりと、まるで毎日を彩るファッションのような楽しみ方もできます。

    毎日の学習は、時に辛くなることもありますよね。
    そんなときでも、「この万年筆があるから、もう少し頑張ってみよう」と思えるような一本が、きっとあなたの背中を押してくれます。

    学びの相棒として、あなたにぴったりの万年筆を探してみませんか?
    集中力と記憶力を高めるお手伝いができたら、私たちも嬉しいです。

    🖋 勉強におすすめの万年筆と青インクは、こちらのページ↓でご紹介しています。
    自分だけの“特別な一本”を、ぜひ見つけてみてください。

    学習に最適な万年筆

    参考文献

    東京大学大学院 総合文化研究科|紙の手帳の脳科学的効用について ~使用するメディアによって記憶力や脳活動に差~

    国際生命情報科学会誌:色彩の生体心理効果(木戸 眞美) 

    一般社団法人映像情報メディア学会|青色のストレス反応抑制効果~唾液コルチゾールによる検証~ 

    University of Waterloo による実験(2017年)

    Journal of Human Environmental Studies :伝達先記憶はソースメモリーより脆弱なのか?

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  • 2023年の万年筆を振り返り。

    2023年の万年筆を振り返り。

    こんにちは、Il Duomoの佐藤です。

    もう早いもので2023年も終わりですね。みなさま、今年はどんな年でしたか?

    わたしは昨日、今年新たにお迎えした万年筆で今年の振り返りをしました。

    やはりお気に入りのペンで書くと、気持ちも整い、心に素直に向き合える気がします。

     

    2023年を振り返る。印象的だったペンたち

     

    さて、2023年もたくさんのペンが私たちの前を通り過ぎていきました…。

    そのなかでも特に人気だったペンや、店長やスタッフお気に入りのペンなど

    2023年で印象的だったペンをご紹介します。

     

    デルタ DV オリジナルミッドサイズ 万年筆 ゴールドトリム

    さて一投目は、やっぱり今年の顔!デルタ・オリジナルミッドサイズ。

    以前のデルタに最も近いサイズ感ということで、人気を集めました。

    ぽってりとした太い軸にストンと切り落とされた天冠と尻軸が、かわいいのです。

    ゴールドとシルバーがありますが、当店ではどちらかというとゴールドトリムが人気でした。オレンジに映えるからでしょうか。

    (でもほとんど同じくらいの数が出ていると思います。お好みでお選びください♪)

    デルタ DV オリジナルミディアムサイズ 万年筆 (スチールニブ/シルバートリム) Delta DV Original Mid-Size Fountain Pen

     

     

    デルタ イル・ペルジーノ 限定生産品 万年筆

     

    最近入荷したのですが、あまりの迫力に滑り込みで入ってきました!

    ルネサンス初期の画家をイメージしたイル・ペルジーノ。

    赤い模様が薔薇のようにも見えますが、

    よくみるとルネサンス独特の文様。

    格調高いしつらえが、まさにルネサンス…!

    クラシカルな服を着て、このイル・ペルジーノさんを連れてパーティーに出かけたい。

    持っている人間側がむしろこの万年筆に合わせにいかねばならないような、そんな誇りの高さを感じさせるすごいペンです。

     

    デルタ イル・ペルジーノ

     

    デルタ アレッサンドロ・マンゾーニ 万年筆

     

    もう欠品してしまっていますが、こちらも印象的でしたので。

    アレッサンドロ・マンゾーニは19世紀イタリアの国民的作家。

    1827年に発表した長編小説「いいなづけ」は、古いイタリアの風俗を表した名作ですが、ペストの流行などを描いているため、コロナ禍で話題になりました。

    マンゾーニの深い洞察力をあらわしたかのような深い緑にルネサンス後半らしいキャップリングの文様が魅力的で、人気となりました。

    デルタの限定生産品は、人気なのですが本数がほんとうにわずかなことが多いので、気になったらお早めにどうぞ!

    デルタ アレッサンドロ・マンゾーニ 万年筆

     

    アウロラ 限定生産品 イタリア神秘の旅 マントヴァ  万年筆

     

    北イタリアの水の街、マントヴァをイメージしたモデル。

    蓮の花や水辺のイメージで、ピンク色やうす緑色、青色のクラックが美しい!

    透けるアウロロイド樹脂なので、軸からインクは透けます。

    イタリア神秘の旅シリーズは、それぞれの街のコンセプトを色で表現しますが、毎度、どこを深掘りしたのかをみるのが楽しみです。

    いつか行ってみたいな〜、と思いをはせるのも一興。

    アウロラ イタリア神秘の旅 マントヴァ

     

     

    アウロラ インテルナツィオナーレ サンド 万年筆

     

    エボナイト軸の「サンド」も、じわじわと人気を集めました。

    今年はエボナイト軸をよく検品した気がしています。

    たくさんエボナイト軸を見ていると、やはりエボナイトという素材の持つ温かさや奥深さ、精密さが伝わってきて…

    やっぱりエボナイトっていいなあ、と思うのでした。

    レジンはレジンで良いのですが、なんというか、エボナイトはゴムの一種だからか、漆のような有機的なかんじがあり、レジンとは全く違った良さがあります。

    アウロラ インテルナツィオナーレ サンド

     

    ビスコンティ 限定生産品 ホモサピエンス アースオリジン-ウォーター/アース 万年筆

    ビスコンティの、肝いりのこちら。

    ホモサピエンスシリーズのかたちで、レジンはジョナサン・ブルックス氏のもの。

    4元素(土・水・風・火)をコンセプトにしているので2024年は風と火が出てくるかと思います。

    西洋では未だに生活に根付いている4元素の考え方。調べてみて、ご自身に合うエレメントを選んでみてもいいかもしれませんね。

     

    ビスコンティ アースオリジン ウォーター アース

     

    レオナルド モーメントゼロ アロハ 万年筆 スチールニブ

     

    レオナルドからはこちらをピックアップ。

    レオナルドのモーメントゼロシリーズは使いやすい形と色とりどりのレジンで人気がありますが、今年はこちらが人気でした!

    爽やかなソーダのような青、海の青…
    アロハというだけあって夏の雰囲気ですが、寒色で雪にも合うかも?年中通して人気でした。

    レオナルドのモーメントゼロシリーズ アロハ

     

    モンテグラッパ 限定生産品 ワイルド-アークティック 万年筆

     

    モンテグラッパからはこちら。モンテグラッパイトというモンテグラッパ独自の樹脂を使用した、環境を考える契機になりそうな1本。

    こちらは北極の自然をイメージして作られています。

    シロフクロウのクリップが、他のペンとは一線を画していますね。

    天冠には二人を象徴するワイルドエクスプローラーのバッジがかたどられており、

    先のモットー「WHAT YOU LOVE – YOU WILL PROTECT あなたが愛するものをあなたが守る」の文字が刻まれています。

    ちなみに前作「ワイルド-バオバブ」もまだご注文可能!

    モンテグラッパ ワイルド アークティック

     

    スクリーボ 限定生産品 フィール グラニリャ 万年筆 14Kフレックス/18K

     

    こちらも印象的でした。このグラリニャとヴェルデアンティコは、アールヌーヴォーをコンセプトにした2本でした。

    スクリーボのグラリニャ。グラニリャは、19世紀に登場した、建築物などに使われる、大理石の粉末などを固め天然酸化物などで着色した素材のことです。

    このペンを見てから、街で見かける床素材が気になって仕方ありません。ちょっと古い建築ですと、このグラリニャをよく発見することができます。

    スクリーボのペンは、安定感があり、誠実なものづくりをしているなと日々感じています。ボローニャのブランドらしいカラーで、2024年も推していきたいと思います!

    スクリーボ グラリニャ

    オマス パラゴンシリーズ 万年筆

    さて、最後にオマス。

    2023年に復活したオマス!あのパラゴンシリーズも蘇りました。

    グリーンサフトがこの中ですと人気だったように思いますが、

    ワイルドもヴィンテージ感があって素敵。

    サリサリ感のあるペン先は、同オーナーのASCとはまた違った書き味。ペン芯やペン体のつくりもまったく違い、オマスのほうがやや硬めに仕上がっています。

    2024年はどのようなモデルが登場するのでしょうか?楽しみです!

    いかがでしょうか?2023年の振り返りをしてきました。

    今年も多くのお客様にペンをお届けすることができ、ありがたい1年でした。

    また、今年は数年ぶりにお買い物をされる方もあり、やっとコロナ禍が終わったのだな…と思える年でもありました。

    まだまだざわざわとすることの多い世間ですが

    自分の羅針盤としてペンとノートをいつも携えていたいものです。

    では、2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

     

    おまけ:今年のベスト読書

    毎年恒例?となりつつある店長の今年のベスト本。

    今年はあまり読書ができなかったのですが、積読はいつも以上に増えました(笑)

    積読棚(笑)には大好きな新潮クレストブックスさんの海外文学などが並んでいます。(帰れない山冬の犬世界の果てのビートルズなど)

    来年はイタリア文学を中心に読んでいきたいと思っております。

     

    さて、いくつかご紹介します。

     

    1. 大地の五億年 藤井一至・著

    世界中を這いずり回りながら土の研究をしている著者が、わかりやすく・かつロマンたっぷりに土の歴史、土の不思議さを語っている話題作。

    研究者ではありながら、エッセイストとしても素晴らしい文才の持ち主!

    土って、意外にも歴史は新しく、地上の生命活動が活発になってから、何億・何兆…もの生き物たちが食べては分解してを繰り返して、やっとこさできたものなのです。

    いまのところ土が確認されている惑星は地球だけ。土を見る目が変わる1冊です。

     

    2. 塩一トンの読書 須賀敦子・著

    須賀敦子さんを読んだら?と勧められたのが昨年で、今年は須賀敦子さんの良さがだんだんわかってきました。

    さっぱり簡潔な文章のなかに滋味深さがあります。

    これは書評のまとめ本で、ご自身が翻訳した本のことなどがエッセイ調で描かれています。

    このなかに出てきた、イタリア文学「インド夜想曲」(イタリア文学なのにインドって…?)はいま挑戦中。須賀敦子絶賛インド夜想曲、来年の1冊になるかもしれません!

     

    3. アフリカの白い呪術師 ライアル・ワトソン著

    メルマガでも紹介したかもしれない、タイトルは怪しいこの1冊。読んでみると文化人類学ベースのルポ風小説となっています。

    昔、まだ人類学の研究も若かったころ、サバイバル道具を何も持たずにサバンナの村に分け入って、村人と同じ暮らしをする白人がいた…という。

    彼はそのうちに人類学の研究者にもなり、村人から呪術師としての修行を授かることになります。

    そんな彼の一生を追った、冒険譚でもあります。

    人類学が好きな方にはおすすめ!

     

    4. 本が語ること、語らせること 単行本  青木海青子・著

    私設図書館「ルチャ・リブロ」を奈良県東吉野村にひらいた著者が、初のエッセイを刊行!

    おなじく私設図書館をひらいた友人が、開設記念に?贈ってくれました。

    本を前にすると、普段語れないことも語れたりする。

    私設図書館をひらき、お悩み相談をうけたりしている著者が、日常の中では「いいひと」になれないのに、「司書」として人の悩みに対峙できる不思議さ…など。

    さくっと読めるのですが、含蓄のある言葉が並んでおり、読み返したくなります。

     

    5. LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる ケイト・マーフィ著

    「聴く技術」を期待して読むと期待外れかもしれませんが、「傾聴」に焦点を当てて、その可能性を探った1冊。

    聴いているだけなのに、なんでも話したくなってしまう諜報員の聴く技術や、社会実験の話などが盛りだくさんの分厚い本ですが、軽く読むことができます。

    いかに「発信するか」にフォーカスされがちなSNS時代ですが、たんねんに聴くと世界が開けてくる、という話。

     

    6. 水と原生林のはざまで  シュヴァイツァー・著

    わたしの青春の一冊でもありますが、ひさびさにまた出会いたくなって、年の瀬に購入。1875年に生まれたシュバイツァーは37歳のとき熱帯のガボンで伝道と医療活動をします。

    聖者のように評されるシュバイツァーですが、この本を読むと、ドリフのコントのように、患者とアフリカの大自然に振り回されて翻弄されて奪われて…「もう本当に嫌だ!こいつら最低!」と言いながら、それでもなぜか医療活動を続けてしまう、ちょっと滑稽な愛おしいシュバイツァーの様子がありありと想像できるのです。

    一番最高なのは、死にかけかと思われた患者が、診療所のヤシの実を、さっさと木に登り取って盗み食い(?)し、シュバイツァーがあきれるシーン。

    確かに大変な当時の医療現場の様子が描かれているのですが、シュバイツァーの振り回されっぷりが、リアルで人間味があり、おもしろくもあるエッセイです。

     

    7.働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話   コクヨ野外学習センター

    おっと、忘れていました、こちら…!瀬戸の本屋さん「ひとしずく」さんで購入した本。
    コクヨさんの人気ポッドキャストを活字化した1冊。
    ビジュアル的にも読みやすいのに、なかなか衝撃的!?刺激的な…様々な民族の「仕事観」。
    自分の仕事観をやすやすと飛び越えていく、○○族のみなさんたちには脱帽です。
    いかに狭い価値観で生きているか、ということをまざまざと感じさせられる1冊となっています。
    これはみなさんにおすすめできます!

     

    2024年も素敵な本と、素敵なペンに出会えますよう…!

     

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    【モンテグラッパの書き味とは?】エキストラ1930とフェリチタの比較
    DELTAデルタ・DVの各種モデルのサイズ・仕様の違いを説明します
    スクリーボ(Scribo)万年筆の特徴とおすすめのモデル。書き味は?

  • 万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?

    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?

    いろいろな吸入方法!

    こんにちは、Il Duomoの店長の佐藤です。

    万年筆を選ぶとき、いろいろな観点から選択することが出来ると思いますが、
    今回は吸入方式に焦点を当ててみていきたいと思います。

    それぞれにメリット・デメリットがあり
    ご自身の生活スタイルに合った吸入方式を選ぶと
    お手入れの気もちの面で楽になり
    ちょうどいい付き合い方ができるかと思います。

     

    手軽なカートリッジ式

    いちばん簡単なのは、カートリッジ式。
    インクの小さなタンクを挿して使います。

    カートリッジ式

    良い点
    ・一番手軽
    ・首軸や手が汚れない
    ・インク漏れの恐れが少ない(0ではない)

    惜しい点
    ・インク量で換算するとコスパが悪い
    ・(当たり前だけど)吸入の喜びは無い
    ・いろいろなインクを使えない
    ・コンバーターが無いと綺麗に洗えない

    …ということで、おすすめできるかたは

    「なるべく手を汚したくない、手間をあまりかけたくないけど手軽に万年筆を使いたい」かたと言えるでしょう。

    また、カートリッジの容量と、筆記量のバランスでいくと
    筆記量が多い人は「あれ!?こんなにすぐ無くなるの?」となる可能性があります。

    大容量インクカートリッジも存在しますので、そのあたりも調べながら選ぶと良いですね。

     

    コンバーター式

    次に身近なのがコンバーター式。
    胴軸を開き、コンバーターという取り外し式のインクタンクにインクを吸入します。

    コンバーター自体は首軸から取り外せる消耗品です。
    ネジでくっつけるタイプと、ネジ無しタイプがあります。

    また、これはピストン吸入式に近いかもしれませんが
    首軸に合着していて取り外せないタイプも稀にあります。

     

    コンバーター式

    良い点
    ・カートリッジ式の次に手軽
    ・いろいろなインクを入れることができる
    ・コンバーター自体が消耗品で取り換えられるので修理に出すリスクがひとつ減る
    ・インクボトルを使えるのでコスパ◎
    ・洗浄しやすい

    惜しい点
    ・インクタンクが吸入式と比べるとやや少ないか
    ・手が汚れる可能性
    ・頻繁にコンバーターを取り外す場合、定期的にコンバーターを替える必要アリ
    ・インク漏れの可能性アリ

    カートリッジ式と比べると万年筆の良さがグッと高まるコンバーター式!

    お手入れのしやすさから、各メーカーとてもバリエーションが多い形式でもあります。

    デメリットは致命的なものはありませんが、
    特にヨーロッパでは限定生産品はピストン吸入式になる可能性が高く
    コンバーターファンからすると、高級な限定生産品のなかでは選択肢が少し狭まってしまうのが現状です。

    そうなんです。

    万年筆はカートリッジ式<コンバーター式<吸入式
    の順に手軽<<手間 になりますが
    リーズナブル<<高級
    という順でもあります。

    (もちろん例外あり)

    そうなりますと、例えばイタリアのセルロイド軸がほしいな、となった時
    コンバーター式やカートリッジ式のセルロイド軸はあまり(ほとんど?)ありません。

     

    いろいろな吸入式

    ビスコンティ トスカーナヒルズ

    そして、いろいろなタイプがあるのが
    胴軸内のタンクに直接吸入するタイプです。
    尻軸を動かす「ピストン吸入式」や、空気圧を利用する「プランジャー式」などいろいろなタイプが存在します。

    胴軸内タンクに吸入するので、コンバーターと分けるためにいったん「タンク吸入式」と呼びます。

    通常の吸入式と同様です。

     

    おすすめできる方は、「インクを大容量で使いたい方・インク吸入が好きな方」と言えるでしょうか。
    インク吸入って、手間ではあるのですが同時に代えがたい喜びでもあるのですよね。

    いろいろなタンク吸入式

    良い点
    ・インクタンク量が大きいものが多い
    ・吸入する喜びを味わえるギミックが搭載されているものもある

    惜しい点
    ・タンク内が壊れた時、メーカー修理になるので時間がかかる
    ・内部がどうなっているか見れないものが多い
    ・インク漏れの可能性アリ
    ・重くなりがち

    先ほどのコンバーターの逆で、高級・限定生産品ラインナップはほとんどがこの吸入式ですので
    そういった軸が好きな方はタンク吸入式を選ぶことになるでしょう。

     

    ピストン吸入式

    一番オーソドックスなピストン吸入式。
    尻軸ピストンをくるくる回します。
    原理はコンバーターと同じです。

    尻軸があがってくるタイプと、上下しないロータリー式があります。

    また、ピストン吸入式なのですが内部にタンクが2つあるダブルタンクリザーバー(アウロラ)など
    機構はさまざまだったりします。

    インク窓がある場合と無い場合があります。

    ピストン吸入式亜種

    ビスコンティやピナイダーに多いのですが
    尻軸を引っ張って出してから吸入するプル&ターン式、
    ノックしてから吸入するタイプなど
    ピストン吸入式ではあるのですが、ちょっとギミックが足されている
    遊び心満載な吸入式も存在します。

    これはビスコンティのプル&ターン式。↑

    プランジャー式

    空気圧を利用して一気にインクを吸い上げる!という迫力ある吸入式。
    尻軸のピストンを引っ張り出して、インクに浸けてから下げます。
    すると一気にインクがタンク内に吸われます。
    大容量のインクが使えるということ、
    インク漏れのリスクの少なさなどがメリットとして挙げられます。

    ミッドナイトインフローレンス ビスコンティ ヴィスコンティ Visconti 万年筆

    パイロット、ツイスビ―、ビスコンティ、ASCなどに多い吸入方式です。

    アイドロッパー式

    胴軸をそのままタンクとして使うやりかたで、
    胴軸をさかさまにしてスポイトでそのままインクをIN!
    これで大丈夫なの…?と少々心配になりますが
    胴軸部と首軸部を接合するネジ部にパッキンがあるので漏れにくい構造になっています。

    歴史は古く、かなり昔からある方法なのです。

    一番大容量で使えるタイプです。
    筆記量が多いかたにはおすすめ!
    ただ、パッキンがあるといってもリスクは他の方式より高くなりますので
    持ち歩く際は十分気を付けましょう。

    イタリアでは、デルタやマイオーラでみられます。

    その他・レバー式など

    ヴィンテージ万年筆などにありますが
    胴軸のレバーを使って吸入したり、プッシュして吸入するなどいろいろなタイプがあります。

    あまり見ることはないかもしれません。

    たまに限定生産品などで昔のレバー式が復活することもあります。
    少々マニアックな方式ですね。

     

    万年筆を選ぶときは、吸入方法にも着目してみてくださいね!

    吸入方式から見る、おすすめのペン

    ではいろいろな吸入方式のペンをご紹介します。

     

    デルタ DV オリジナルミディアムサイズ 万年筆 (スチールニブ/シルバートリム) Delta DV Original Mid-Size Fountain Pen
    デルタ DV オリジナルミディアムサイズ 万年筆  (スチールニブ/シルバートリム) Delta DV Original Mid-Size Fountain Pen

    カートリッジ/コンバーター両用式の有名なオレンジ軸!
    デルタのDVミッドサイズ。
    魅力的な太め軸と、手軽なコンバーター式の組み合わせが入門者にももってこい!

    Divina Elagance Visconti

    ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス インペリアルブルー オーバーサイズ 万年筆

    先ほど説明したプル&ターン式を採用している、黄金比を使ったなんとも高貴なペン!
    ゆらいだマーブルと螺旋の黄金比の軸に、万年筆ファンからの熱い支持があります。

     

    デルタ ライトバランス デューン 万年筆 Delta Write Balance Dune ST Fountain Pen

    こちらも実はアイドロッパー式になる!
    カートリッジ式/コンバーター式/アイドロッパー式と
    三拍子そろった軸なのです。
    さらにこちらのライトバランスは尻軸に重りがあって、バランスを変えることも可能。
    アイドロッパー式のときは重量が重くなりますので重りは無しでもいいかもしれません。
    それと、アイドロッパー式にするとインクの色が胴軸から透けて、印象が変わる場合がありますので、それを加味して色選びをしてくださいね。

     

     

    ▶ マイオーラ アルファ アイドロッパー ネロ ローズゴールドトリム 万年筆 Maiora Alpha Eyedropper Nero RGT
    マイオーラ アルファ アイドロッパー ネロ ローズゴールドトリム 万年筆 Maiora Alpha Eyedropper Nero RGT
    マイオーラのアルファのスチールニブタイプはアイドロッパー式です。

    キアロスクーロ
    ▶レオナルド モザイコ キアロスクーロ 万年筆 14Kニブ(ゴールド/パラジウムトリム) Leonardo Mosaico Chiaroscuro Fountain Pen
    レオナルドのモザイコシリーズやモーメントゼログランデはピストン吸入式で、タンクが大きく筆記量が多いかたに便利。
    レオナルドはピストン吸入式のものを分解できるツールがあるのも必見!

     

    ▶ スクリーボ 限定生産品 フィール インヴェルノ 万年筆 14Kフレックス/18K SCRIBO Feel Inverno (Winter) Fountain Pen
    ▶スクリーボ 限定生産品 フィール インヴェルノ  万年筆 14Kフレックス/18K SCRIBO Feel Inverno (Winter) Fountain Pen
    スクリーボはオーソドックスなピストン吸入式です。
    凍てついた土を思い起こさせる色合いです。
    朝の散歩のとき、しゃきしゃきと踏みたくなる霜柱や
    硬い地面。でも、それはもうすぐ来る春を孕んでいる、冷たさ。
    イタリアの大地も凍てついているのでしょうか。

     

    さまざまな吸入方式が存在しますが、ご自身のライフスタイルや
    どこに優先順位を置くかでぴったりのペンを選べるといいですね♩
    Il Duomoでは「吸入方式で探す」というというページもありますので、ぜひ探してみてくださいね。

     

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  • それぞれのメーカーの書き味の違いを最大限感じるために

    それぞれのメーカーの書き味の違いを最大限感じるために

    それぞれのメーカーの書き味の違い、のその前に

    ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス インペリアルブルー オーバーサイズ 万年筆

    こんにちは、Il Duomoの佐藤です。

    万年筆に関してよくあるご質問でいただくのが
    「○○(メーカー)の【商品名A】と△△()の【商品名B】の書き味はどう違いますか?」というもの。

    「ほしいペンがあるのですが、すでに持っている◆◆(別メーカー)の【商品名】と比較するとどうですか?」
    というお問い合わせも多いです。

     

    例えばビスコンティのゴッホシリーズのようなスチールニブと、ペリカンM600との比較‥‥など。

     

    もちろんすぐに違いが明確に答えられることもあるのですが、
    わたしもすべての万年筆を試したことがあるわけではないので、
    非常に難しいこともあります。

     

    それは、以下のような理由からです。

     

    書き味の表現の難しさ

    ぬらぬらイメージ画像

    ひとくちに書き味、と言っても
    その感じ方・好みがそれぞれなこと、
    それと使用環境がみなさん違うということで難しさが生じます。

     

    書き味は使用環境(筆記角度や姿勢)や紙、インクにけっこう左右されます。

    このメーカーはこういう特徴がある!ということも言えるのですが、
    お客様のお使いになる環境によっては同じような体験ができない可能性もあります。
    とはいえ、質問するなという意味ではなく、できる限り感触が伝わるようにお答えしたいなとは思っています。
    わたしの回答が100%とは限らないということをご理解いただきたいのです。

     

    そしてそして、複雑なことにメーカーも日々ニブの特徴を変えてきているなと思います。

     

    例えばビスコンティ…
    以前は金ペンはコシはありつつも柔らかめな個体も多かったのですが、
    最近ではEFやFは意識的に硬めに、国産に匹敵するほど細めに仕上げてきています。
    もちろんその中で個体差はあります。
    生産ロットによっても、全然違うこともあり。
    もちろん方針は同じなのですが、
    「あれ、今回は柔らかいな…」とか「今回はフロードバドバ系だな。」ということも。

     

    アウロラは以前よりもフローが増えて、使いやすくなった感触はあります。
    以前はまさに鉛筆のようなサリサリ感でしたが、カリカリと感じることもままあったので、
    それを改善してきているのでしょう。

     

    モデルによってニブが違うメーカーもあります。
    モンテグラッパは、金ペンでも3種類ほどあり、それぞれに特徴が違います。
    比較的新しく出来たニブはやはり細めに出るように、かっちりした硬めのニブです。
    恐らくですがアジア圏に向けたマーケットの拡大で、なるべく問題なく細い字幅が出るようなニブが求められているのではないでしょうか。

     

    モンテグラッパ スコルピオ

     

    万年筆の書き味を最大限楽しむには

    レオナルド モザイコ ハワイ Mosaico Hawaii

    こういった細かな書き味の違いは、やはり何本も書いていないと分からないと思います。
    紙からペン先へ、ペン先から手へと伝わってくる感触を
    手が記憶して、比較ができるようになります。

     

    蛇足ですが、万年筆を何千本も検品してきた私は、手が肥えて(?)しまって
    標準的な判断がむしろ難しいときもあります。
    (細かなことにも反応してしまうときがあり)
    そういったときはスタッフ何人かで確認をします。
    意外にスタッフによっては、わたしが微妙にNGかなと思ったものが「めっちゃいいですね!」というときもあります。
    万年筆は育てるという一面もありますから、あまりに厳しくしすぎるとつまらなくなってしまう。
    そのあたりを加味して検品しています。
    万年筆の妙ですね。

     

    さてこの上で、書き味の違いを最大限味わうのに必要なことがあります。
    それは

     

    ①筆圧をなるべく無くして書くこと
    ②適切な筆記角度、良い姿勢、良い持ち方で書くこと
    ③純正インクで書くこと
    ④万年筆に適した紙で書くこと

     

    です。

    基本的なことになりますが、これを繰り返していくことでいずれ素晴らしい筆記体験ができると思います!

     

    ①筆圧をなるべく無くして書くこと

    基本的に万年筆というのは、筆圧がなくても使えます。
    紙に触れるとじわ~とインクが出てきます。
    メーカーも、それを基準に作っているため、筆圧が高い状態では良いパフォーマンスが得られません。
    ぜひ筆圧を下げて書いてください。

     

    ②適切な筆記角度、良い姿勢、良い持ち方で書くこと

    これも同様に、適切な書き方、筆記角度でメーカーは検品していますから
    寝かせすぎたりねじって書いたりするとあまりよくありません。
    ぜひこちらもご覧ください。

     

    ③純正インクで書くこと

    メーカーとインクの関係性は、非常に重要です。
    プリンタも純正インクを使わないと詰まってしまうように…
    インクが合わないとザリザリした書き味になることもあったり、
    最悪の場合インクが出ないこともあります。
    ぜひインクがかすれたり、うまくいかない場合は純正インクで試してみてください。

     

    ④万年筆に適した紙で書くこと

    万年筆は、わりとつるつるした紙が相性が良いことが多く
    逆にザラザラの紙ですと、カリカリ感が目立つことがあります。
    万年筆そのものの滑らかさをかんじたい場合は万年筆用、
    そうでなくても万年筆向きの紙をお使いになるとパフォーマンスがさらに上がりますよ。
    (わたしはザラザラの紙も好きですし、コピー用紙も使いますが…ふだんは万年筆向きの紙を使用しています。)

     

    もちろん、万年筆は感覚だ!とにかく直感で合うものを探すんだ!というタイプの方も
    万年筆との付き合い方として素敵だと思います。

     

    あくまで書き味体験の話では、↑のようなことがおすすめです。

     

    書き味パフォーマンスを最大限にして、違いを楽しもう

    そんな書き味に関するお話でした。

    もしも、ざっくりでいいから傾向を知りたい、という方がいらしたら、

    こちらをお読みいただき、さらに疑問があるかたはぜひLINEやメールでお知らせください。

     

    では!

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    ペン先のサイズ(字幅)の選び方や、ペン先素材の違いについてはこちらをどうぞ。

    【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?
    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    「結局どれを選べば一生使えるの?」というかたには、こちらもおすすめです。

    一生ものの万年筆はどう選ぶ?万年筆屋が思う一生使えるペン

     

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  • 万年筆で 読書記録のススメ

    万年筆で 読書記録のススメ

    読書記録のススメ

    こんにちは、三度の飯より本とペンが好き?なIl Duomoの店長佐藤です。

     

    さて、蝉の声もちいさくなり、涼しくなってきました。

    読書の秋、といいますが由来は古く漢詩の
    「時秋積雨霽 新涼入郊墟 燈火稍可親 簡編可卷舒」 
    という一節から来ているとされています。

     

    時秋にして積雨霽(は)れ
    新涼 郊墟に入る
    燈火稍(ようや)く親しむべく
    簡編 卷舒(けんじょ)すべし
    (韓愈の書いた符読書城南詩より)

     

     

    秋になって涼しくなってきたので、良い季節だから書物に親しみ学問に励みなさい、という
    息子に学問をすすめる詩なのです。

     

    実際に夏は蒸し暑く勉強する気も起こりにくいかもしれません。
    涼しくなってくるとせわしい日々も少し落ち着き、
    本でも開こうかという気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。

     

     

    実際に読書記録を書いてみました。

    万年筆で読書記録

    「シェルコレクター」という本なので、貝を添えてみました。

    万年筆で読書記録

    詩や純文学などであれば、読書をした感動や、心の動きを…あるいは心惹かれる一文を、
    引用したりして書いておけば
    後でノートを見返すと心の動きが蘇りますし、
    読書記録を貯めるうちに「自分はこういうところに感動しやすいな、こういう文章が好きだな」
    などがわかるかもしれません。

     

    万年筆で読書記録

    実用書であれば、メソッドや気付き、ポイントを
    しっかりとノートに書き留めることによって、
    もう一度頭の中が整理されます。
    さらには実用書であれば、実生活でやることまでに落とし込むことも可能かもしれません。

     

    万年筆で書くと、インクの色を分けたり、本のイメージでインクを選んだり…
    インクだまりのグラデーションを楽しんだり♩
    何をしてもわくわくさせてくれそうです。

     

    読書記録と語彙ノート

    実はこの画像↑は昨年の秋のもので…

    いま、実際に運用している「読書記録ノート」は
    このように綺麗に書いていません笑。

    (学生時代、板書が綺麗なタイプではなく、とにかく書きなぐる人だったので…読書記録については書く速さと量を重視しています。)

     

    また別のブログで書きますが
    わたしは「読書記録」と「語彙ノート」と一緒にしています。

    読書記録はあらすじとか概要、気づきを書きます。

    同時に、「この著者の言い回し、いいなあ!」とか「この文章構成すごいなあ」とか「この単語ってなんだっけ」というような
    文章力に直結するようなことは、読書記録とは別のページに書いています。
    でも同じバインダー内に書き込んでいます。

    分けてもいいかなと思ったのですが、
    同じ本からの抜粋もあるかな~と思って、同じ次元に書き込んでいます。

    読書記録を万年筆で

    はい。こちらは須賀敦子さん「塩一トンの読書」

    と、アウロラ デゼルトさん。

    須賀敦子さんの読書記録、書評、翻訳の裏側…などがエッセイになっています。

    エッセイストの先駆けといっても過言ではない須賀敦子さん、やはり書評もハッとする言い回しが多くて恐れ入ります。

     

    だいたい2Pか4Pくらいにわたって一冊の本を記録します。

    読書記録を万年筆で
    ライアル・ワトソン「アフリカの白い呪術師」
    (なんだか怪しいタイトルですが、民俗学のドキュメンタリー、と言ったらいいのかな…
    現代はLightning Birdというもので、邦題がちょっとエンタメに振っている感じでしょうか。
    ほんとうにおもしろいです。名著だと思うのですがもう刷られていません。)

    というわけで、あんまり綺麗なノートではありませんが
    参考までに。

     

     

    読書記録を万年筆で

    手帳と雑記用ノートは別にあるのと

    読書記録&語彙ノート用バインダーは仮運用中なのでかんたんにAmazonでポチりました。

    こちら→ バインダーノート A5  6穴 システム手帳

    これに、LIFEのA5方眼6穴を入れて使っています。

    最近はA5がちょうどよく、持ち歩きにも便利なので好きです。

    そんなわけで、いま運用しているノート類は3冊。
    バイブルサイズの手帳兼モーニングノート(バイブルサイズLIFE6穴)と、
    気づきやアイデアをしたためるバインダー(ファイロファックスのクリップブック+A5LIFE6穴
    と、この読書記録バインダーですね。

    紆余曲折ありましたが…
    いまはこれでかなり落ち着いています。このままの運用方法で使い続けたい。

     

    読書記録を万年筆で

    読み終わったけど読書記録待ちのかたがた(本)も、記録されることを待ちわびていますね…。

    どれも、読みごたえがあったので読書記録をきちんとつけて知識を血肉にしていきたいところ。

     

    せっかくなので、ここ最近で読んだ本をずらっと羅列してしまいます。

    志村ふくみ 晩祷―リルケを読む

    人類の地平から―生きること死ぬこと 川田順造

    働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話 松村 圭一郎 (編集), コクヨ野外学習センター

    宮脇昭、果てなき闘い 魂の森を行け-新版- 一志 治夫

    ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち 藤井 一至

    死んだらどうなるのか?――死生観をめぐる6つの哲学 伊佐敷 隆弘

    文にあたる  牟田 都子

    本が語ること、語らせること 青木海青子 (著), 青木真兵 (著)

    本を買う量に、読む速さがついていきません(涙)。
    でも、万年筆もそうですが、本も気づくと絶版になっていたりするので、はやくお迎えしてあげないとね!←

    読書記録を万年筆で

    読書と、書くことが好きなわたくしなので

    こういうブログを書いていると、楽しくって時間がどんどん過ぎていく…!

     

    万年筆で書くと、ノーストレスで書くことができますし、
    読書記録の時間もとても特別なものへと変化させてくれます。

     

    できることならば、部屋を掃除して、綺麗な状態で身も心も清めて、ほうじ茶を飲みながら…静かに書きたい読書記録。

    なかなかそこまではわたしもできないのですが、心を落ち着かせるルーティンとしてこれからも続けていきたいなと思う今日この頃でした。

     

    読書記録のおともを探したいかたは、ぜひIl Duomoをのぞいてみてくださいね♩

     

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  • ペン先調整講座に参加してきました。レポ

    ペン先調整講座に参加してきました。レポ

    先日、東京で開催された、ペンドクターさんが講師の万年筆自己調整講座に参加してきました。

    この講座にはこれまでにIl Duomoとして計3回参加してきたのですが今回はコロナ明けで数年ぶり。

    ほかの受講者さんと同様、いち参加者として、ペン先について学びを深めました。

     

     

    10時半から17時半というがっつりっぷり!

    午前中は、万年筆の構造を学び、午後は実技として実際にやすりを使って調整をしていきます。

     

    万年筆の構造という点では、知っていることも多かったのですが
    その中で調整師さんだからこそ知っているあれこれのお話もたくさん聞けておもしろかったです。

    (ペン芯の違いとか、メーカーごと、年代ごとの違いなど)

     

    自己調整をする講座でしたので、プレピーやカクノを使って自分の角度に合わせたペン先にする、という目的でした。

    ただ、自分の角度に合わせると言っても
    どんな机で書くか、とか
    ノートの上のほうに書く、手前のほうに書く、だと角度も違ってくるので
    「インクが出やすいペンポイントの位置」・・・スイートスポットは複数あるとなお良い、
    ということで2点スイートスポットを作ってその点を滑らかにつなげる、ということまでやりました。

    さらには、ペン先のスリットが開きすぎていたときの対処、
    詰まりすぎていた時の対処、
    ペンポイントが食い違いを起こしていた時の対処…
    などまでも教えてくださいました。

    ペン先の材質などによっても金属の動きが違うので
    力加減はペン体を見ながらすこしずつやる必要があります。

     

    調整講座

     

    「ペン先調整も、ある程度までいくと、センスの壁があるんです
    同じ数だけ調整しても、ある程度までは伸びるけどどうしてもぶち当たる壁がある人もいる」

    という言葉が一筋縄ではいかない、万年筆というものの、アート性をあらわしているなと思いました。

    「ぼくたちは、ルーペだけでみるわけではありません。
    手の感覚や、紙をこする音などでも判断して、調整します」

    画一的な工業製品というよりかは、やはりアートというか、工芸品に近いものなような。

     

    実際に調整師さんが、他の受講者のかたの削ったペン先を添削しているところを見ましたが
    ヤスリをかけている動き自体がわたしたちとは全く違っています。

    手の動きが滑らかで、ペンポイントの形そのものといいますか、
    無作為性がなく、無駄がありません。

     

    私もスリット直しを確認してもらいましたが
    「あと気持~ち、ほんのすこ~しあがるかあがらないかくらい、左をあげてください」
    とアドバイスをいただき。
    ルーペで見るとほぼ揃っているのですが調整師さんの目を通すと食い違いがあるのね…と
    観察の難しさ、調整師さんのすごさをあらためて思い知りました。

     

    今回の自己調整講座では、

    イリジウム(ペンポイント)のルーペでの捉え方の精度をとにかく上げること、

    書き味の身体感覚を得ること、

    など、検品でペン先と向かい合うにあたって

    非常に重要なことを教えていただきました。

    さすがにここまで一日中ルーペを眺める経験はなかなかありません。
    目が疲れましたがシナプスがめきめきつながった気がしています。

    これを活かしてもっとよりよい検品を目指して精進したいと思います。

     

    さらには、ほかの受講者さんから「YouTube見てます」や「ホームページいつも見てます」と声をかけていただいたりと
    とってもありがたかったです。

     

    調整とはなんなのか…

    主催のペンサルーンさんのブログがとてもわかりやすかったので貼っておきます。

    万年筆を「調整する」とは

    講師の調整師さん、ペンサルーンさん、ありがとうございました!

     

     

    もし気になる方、ぜひペン先調整オプションをつけてご購入してみてください。

    日本屈指のペンドクターによるペン先調整。きっと素晴らしい体験が待っています。
    ※Il Duomoでご購入されていないペンのペン先調整オプションのみのご注文はできません。

     

    余談…

    帰り道、あまり時間がなかったのですが
    ちょっとルートを変えて古書店の通りを通って帰りました。
    久しぶりの東京で田舎から出てきたわたしは駅で人の波に乗るので精一杯だったのですが(電車がめっぽう苦手)
    古書店の並びを見るとかなりほっとして、じんわり。
    茶色い背表紙の並びは、田舎の古民家と通じるものがありほっとします。
    無事に岐阜まで帰れました。

     

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  • 初心者ですがフレックスニブは使えるでしょうか?

    初心者ですがフレックスニブは使えるでしょうか?

    【質問】初心者ですがフレックスニブは使えるでしょうか?

    今日はよくあるご質問にお答えしていこうと思います。

    Q: わたしは万年筆自体、使ったことがほとんどないのですが、
    動画などで話題になっているフレックスニブに惹かれています。
    しかし、コメントなどを見ていると
    「初心者はこれはやめておけ」などと書かれており、
    ハードルが高いものなのかな、と思っています。
    やはり万年筆入門者にはフレックスニブはおすすめしないものなのでしょうか?
    教えてください。

     

    Il Duomo
    普通の万年筆や、安価のフレックスニブに慣れてから、
    ほんとうにほしいフレックスニブを検討しよう!

    ぬらぬらイメージ画像
    A: はい。近年、YouTubeやインスタグラムなどのSNSの発達により
    万年筆界でもフレックスニブ(柔らかくしなり字幅を変えられるペン先)を使った
    字幅を変えるパフォーマンスの動画がよく見られます。
    そういうものをみて「欲しいなあ~」と思うかたもいらっしゃるのですが
    なかには勿論「万年筆自体、使ったこと一度もありません!」というかたも。

     

    結論としては、「安い万年筆でいいから、慣れてから移行していこう!」というのがわたしの意見です。

    なぜかというと…
    万年筆入門者、未経験者の方がフレックスニブを使ったときにぶち当たる壁は
    いくつかあるのですが、まずはじめに
    「壊れる可能性がある」ということ。

    もちろんものによりますが、やわらか~く薄手に作られているタイプのニブは
    筆圧をぐいぐいかけた場合、
    ペン芯からペン体(金属部)が完全に離れてしまうと
    インクが出なくなってしまいます。

     

    そうすると、最悪の場合、修理になってしまう可能性も…。
    硬めに作られている・反っても戻ってくる力が強いような
    フレックスニブであれば、こういった問題は起こりません。

    これが一つ目の壁。

     

    次に、二つ目の壁として「使いこなすのが難しい」
    言い換えると、「ペン先へのちょうどいい力加減を探るのが難しい」ということもあります。
    フレックスニブを使って、強弱のある線を書こうと思っても
    練習しないとなかなか良い線が出ません。

    万年筆に慣れている方なら、フレックスニブに慣れるのも早いと思います。
    初心者の方ですと、慣れるまでに苦労されるかも…?

    実は私自身、万年筆を初めて使ったとき…
    何本か壊してしまった経験があり(汗)
    しかも、わたしは中学生くらいからGペンや丸ペンは使っていたのに!
    安めのペンではあったのですが、いま思えば柔らかめのペン先でした。

    メーカーさんに何度か電話をしていろいろと試行錯誤しましたが
    直らず…。
    振り返れば、当たり前なのですが(ペン先とペン体が離れているので、インクが出なくなっていた)。
    のちに、自分が筆圧が強かったせいで
    そのペンたちが壊れたと知り
    大変ショックを受けました。(メーカーさんに申し訳ないし恥ずかしい気持ちになりました)
    丸ペンは硬かったので反らなかったのです。

     

    その後は、硬めのスチールニブから万年筆を始め直し
    のちのち、柔らかいものにだんだんシフトしていきました。
    みなさんがそうすべきとは思いませんが、
    私は万年筆を使うにつれて「硬め→柔らかめ」というように嗜好がそのように変化していったのです。
    いまでは、硬めニブも柔らかめニブも、フレックスニブも、場面ごとに分けて使っています。

     

    まずは万年筆を日常的に使ってみる

    スクリーボ ジェルモ―リオ 萌芽

    これはわたしのイチオシのフレックスニブ、スクリーボさんですが…。
    1本目にはおすすめしません。

    まずは、おなじみKAKUNOさんでいいのです。

    プラチナ デスクペンもいいですね。

    あるいはLAMYなど。

    こういったペンを日常生活のなかでたくさん使って、慣れていく。
    そして、「ペン先の感触」とか「筆圧」の感覚がぐっと鋭くなる瞬間が必ず来ます。

    これがボールペンとは確実に違う部分でもあります!

    その瞬間が来たら、ほしいフレックスニブに挑戦するのがいいのではないでしょうか。

     

    万年筆に慣れる速さというのも、
    本当に個人差があるので何とも言えませんが
    1年くらいかかる方もいらっしゃれば
    1か月くらい集中して使って、すぐに慣れた!という方も。

    (わたしは筆圧が強めだったので、なんだかんだと半年~1年くらいかかったかもしれません)

    もともと筆圧が弱いかたや、習字をやっていて力を抜く加減がわかりやすかったかたは慣れるのが早そうです。

     

    何はともあれ、一度も万年筆を触ったことがないけどフレックスニブを使ってみたい、という方ならば
    1000~1500円程度の安めの万年筆を使って
    万年筆とはどんなものか!?というのを試すことをおすすめします!

     

    万年筆の使い方・選び方に困ったら

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  • 【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?

    【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?

    手書きの風合いが魅力的な万年筆

    言志四録 万年筆

    万年筆を使い始めると、文字を手書きで書く習慣がついてきます。

    手書きというのはその人の文字を書くくせや個性が出て、その文字を見ることもとっても魅力的。

    万年筆で書いた自分の文字を後から見返すと、その時の自分の状態や気持ちなどがわかるのがとっても面白い!

    手書きは書くときだけでなく、あとから見返すことの楽しさもありますね。

     

    また万年筆はペン先で文字の雰囲気が大きく変わります。

    そのことも魅力のひとつ。

    その時の自分の気持ちの状態で万年筆のペン先を選ぶのもいいですね。

     

    しかし、万年筆がはじめて、という方にとって
    ペン先の選び方はとても難しいものだと思います。

    特に国産の万年筆は字幅のバリエーションも多いので選びにくいのではないでしょうか。

    参考までに、パイロットのバリエーションを。

     

     

    私は毎日その日のインスピレーション(?)でどのペン先を使って書くかを決めています。

    用途によって、1日のうちに2-3種使うこともありますし
    今日はこれ!と決めるときもあります。

    今日は大き目のノートに太字でしっかり書きたいな~とか、
    今日は5㎜方眼に細かく書きたいから細字の気分!などちょっとしたことですが、文字を書くのも楽しくなります。

     

     

    万年筆とは奥が深いもので、太い・細いだけでなく書き出しの形なども
    好みにすごく影響してくるものなのですが
    それについてはまた今度‥・。

     

     

    ぜひ万年筆で自分の手を使って文字を書いてみてください。

    きっとさまざまな楽しみが見つかります。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    レオナルド 書き味 万年筆 Leonardo

    ▶レオナルドの字幅のサンプル

    好みがわからなければ、とりあえずF(細字)

    万年筆の字幅選び方 画像

    万年筆入門者のかたで、とりあえず手の出しやすいKAKUNOなどを試したいというかたでしたら
    「とりあえずF(細字)で!」と決めてしまっても良いでしょう。

    国産から、舶来品(外国産)にシフトしたい!という方にとっても
    使い勝手の良いのはとりあえずF。

     

    外国産のもので避けたいのが、EFを選んでカリカリしすぎてしまって
    書き味が悪い、ということ。
    Fであればある程度インク量(フロー)もあるので、
    リスクはそんなにありません。

     

    ただ、もちろん場合(メーカー、ロット個体差など)によります。

    F字幅は0.3㎜~0.5㎜。

    舶来万年筆と国産万年筆の書き味・字幅の違いについてはこちらの記事もどうぞ。

    舶来万年筆(海外万年筆)と国産万年筆の書き味、字幅の違いは?

    一番売れるのはF

    Il Duomoはイタリア万年筆が主なので、
    Mだと太すぎる可能性がある、EFだとカリカリするかもしれない、ということで
    Fに落ち着く方が多いように感じます。

     

    迷ったら「Fで!」というのも良いかもしれませんね。

    「結局どれを選べば一生使えるの?」というかたはこちらもおすすめです。

    一生ものの万年筆はどう選ぶ?万年筆屋が思う一生使えるペン

    M~B 太めの文字が書きたい人におすすめ

    万年筆の字幅選び方 画像

    万年筆で文字を書くとき、しっかりした文字を書きたいときがあると思います。

    またはがきの表書きなど太いほうが視認性がある場合も太字がおすすめ。

    その場合は太めのペン先を選ぶといいでしょう。

    太めの文字は力強く、しっかりとした印象を与えます。

     

    また、そのほかのメリットとしては「インクの濃淡が楽しめる」ということ!

     

    インクが流行して定着してきていますが、インクも細字だと何色なのかがはっきりしない場合があります。
    太く出れば出るほど、インクの色がはっきりとわかりますし
    インクだまりを楽しむことも可能!

     

    太字(B)のペン先には種類がいろいろとあります。
    メーカーごとに少しずつ違いますが、「BB」や「BBB」など、各メーカーごとに数種類ある場合もあり、それぞれに特徴があります。

     

    基本的にはBなら0.6㎜~0.9㎜くらいになります。(かなり幅があるのは、海外産も含めるため)

     

     

    また、太字まではいらないけど、インクのフローがしっかり目がよくて濃淡を楽しみたい、という用途の場合

    中字(M)がおすすめ。

    Mは0.5㎜~0.6㎜くらいの字幅です。

     

    太字Bで気を付けること

    実は、太字の場合、気をつけるべきことがあります。

    それはペンポイントについて。

     

    太字は形を出すためにペンポイントが四角く作られる場合があり、
    仕上げによっては筆記角度がシビアな場合もあります。

     

    しっかり紙に対して垂直に持って書く人ならば問題ありませんが
    筆記角度に癖がある方の場合、こういったペンポイントのBはインクがかすれる可能性があります。

     

    筆記角度に注意しながら筆記してみましょう!

    EF~F 細めの文字が書きたい人におすすめ

    国産のEFは0.25㎜~0.3㎜程度で、ボールペンだとしたら
    「すっごく細い!」パイロットのハイテックの0.25㎜などが想像しやすいでしょう。

     

    万年筆の字幅選び方 画像

    (ヨーロッパ万年筆ですとEFがFくらいになることもしばしばです。)

    一方、繊細な文字を書きたいときにおすすめなのが、ペン先が「細字」というサイズのものです。

    細字サイズのペン先はバリエーションも豊富。

     

    通常の細字サイズをはじめとして、極細字サイズ、中細字サイズなどペン先の種類が幅広く、その時の気分は書くときの状況などによって、使い分けることができます。

    細字サイズのペン先を使うと、カリッとした文字が書けるイメージがあり、私は文字をたくさん書きたい時や気持ちをすっきりさせたい時によく使います。

    このようにその時の気持ちでペン先を選ぶこともとても楽しいことだと思います。

     

    細かい文字を書く書類や履歴書、ノートや手帳、日記などを書くことが多い時には細字サイズあるいは極細字サイズがおすすめです。

    細かい文字がきれいに並んでいるのを見ると爽快感があります。

    また細字サイズのペン先には硬めのペン先、柔らかめのペン先など書き心地でも分かれているペン先を揃えているメーカーもあります。

    そのため万年筆を初めて使う人にとっても細字サイズのペン先は使いやすいかもしれません。

    EFはフローが渋い場合がある

    万年筆の原理といいますか、ペン先の原理として
    インクのフロー(流出)が多ければ多いほど
    滑らかに書くことができますが
    その分字幅は太くなりがちです。

     

    なぜかというと一度に出てくるインク量が多いので
    紙に染みこむ量が増えます。
    すると、結果的に字幅は太くなります。

     

    そんなわけで、EFらしい極細さを達成するために
    メーカーによってはあえてフローを絞り(スリット同士やペン体とペン芯との隙間を狭くしたり、など)
    細く出しているところがあります。

    フローが減ると、金属感を感じやすくなるために
    カリカリ感を感じることが増えるでしょう。

     

    そんなわけで、もし滑らか~な書き味が好きな方は
    フローが多めのメーカーを選ぶか、細字でもEFではなくFを選ぶなど
    工夫をする必要があるでしょう。

    (しかしこれも概論であって、滑らかでフローが少ない個体もあります。奥が深いです)

    フレックスやミュージックニブなど特殊ニブ

    万年筆の字幅選び方 画像

    メーカーによってフレックスニブ、エラステイックニブ、クイルニブ、などいろいろな言い方がありますが
    つまり「柔らかいペン先」です。

    柔らかいと何がいいことがあるの?というと、

    これまたメーカーやペン先の種類によって様々なのですが

    フレックスニブのメリット
    • アタリが柔らかいので手への負担が少ない
    • かける筆圧によって字幅のバリエーションが自由自在になるので、カリグラフィーのような線が書ける

    ということが挙げられます。

    しかし

    フレックスニブのデメリット
    • 筆圧をかけすぎるとペン芯と離れてしまいインクが出なくなることも
    • 扱うのが難しいので初心者向けではない

    ということも…

    おすすめとしては、最低でも半年程度、通常のペン先に慣れてから
    こういった柔らかいペン先を使ったほうが良いと思います。

    ペン先を傷めてしまうのが一番怖いです💦

     

     

    また、ミュージックニブは数が少ないのですが
    楽譜用に作られたニブで
    これもフレックスニブであることもあるのですが
    面白い線が書けるので、一部の方に人気があります。

     

    スタブのように使うことができます。

    手紙や原稿用紙にも良いでしょう。

     

    レオナルド万年筆 ミュージックニブ leonardo music nib 14K

     

    スタブはミュージックニブと似ていますが
    メーカーによってはイリジウム(ペンポイント)が付いておらず
    板のようなペン先なこともあります。

     

    面白い字幅の線が書けて素敵なのですが
    ミュージックニブ、スタブとも
    初めての万年筆にはおすすめしません。

    万年筆の字幅選び方 画像

    国産と舶来品のサイズ感の違いは?

    万年筆には日本のメーカーが作った国産品と海外のメーカーが作った舶来品があります。

    やはりメーカーごとにペン先の種類は豊富です。

    さらに国産の万年筆のペン先と舶来品の万年筆のペン先では同じサイズ名でも文字の太さに違いがいあります。

    一般的に国産にくらべて舶来品のペン先の方が1段階太いと言われています。

     

    たとえば舶来品のペン先の細字は、国産のペン先では中字の大きさです。

    それぞれのペン先のサイズで、舶来品のほうが大きくなっています。

    舶来品の万年筆を選ぶときにはぜひペン先の大きさにも気を付けて選びましょう。

     

     

    ちなみに、舶来品の中でもアウロラは日本の字幅とかなり近いと言われています。(個体差はあります)

    アウロラの代表モデル「88(オッタントット)」のレビューはこちらをご覧ください。

    アウロラの88(オッタントット)シガロ・ブルー!外観と書き味は?

     

    まとめ

    オジヴァメディオ アルマンドシモーニクラブ Armand SimoniClub odiva medio

    万年筆を選ぶとき、ペン先の種類はとても重要です。

    ペン先の種類が多く、また国産と舶来品とでは微妙にサイズも違います。

    そんな時はまず自分がどのくらいの太さの文字を書きたいかをイメージしましょう。

    自分が好きな太さの文字はどれくらいでしょうか?

     

    そのイメージに合わせてペン先を選んでみるのがおすすめです。

    最初のうちは選んだペン先で書いた文字が自分のイメージと合わなかった・・・ということもあるでしょう。

    でも自分が選んだペン先で自分のイメージ通りの文字が書けたときの喜びはとても大きなものです。

    そしてその喜びからどんどん万年筆で文字を書くことが好きになっていくと思います。

    その嬉しい気持ちこそが万年筆の楽しさなのです。

     

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  • 万年筆が気になったら…読む本おすすめ7選

    万年筆が気になったら…読む本おすすめ7選

    もともと本を読むのが好きな私。
    万年筆に興味を持ち始めてから何冊か万年筆に関する本を読んできました。

     

    インターネットは気になったときにすぐ検索できて便利。
    しかし知りたいことはわかっても、そこから広がりにくいんですよね。

     

    例えばですが、万年筆の吸入方法が知りたいな、本を開くと合わせてインクの種類や洗浄方法や紹介されていることも。
    インクについて知りたかったけど、素敵なノートの使い方に出会える!ってことも。

    思いがけない情報に出会うことができるので、万年筆初心者さんには特に本をおすすめしたい!

     

    今回はIl Duomo店長が実際に読んで、これはいいな!と思った本をご紹介します。

     

    趣味の文具箱

    2021年1月号 枻出版社

    こちらの趣味の文具箱はマニアから万年筆沼へ足を踏み入れたばかりの方まで幅広くおすすめしたい雑誌です。
    以前は㈱枻出版社から出版されていましたが、2021年1月号を最後に趣味の文具箱を含む出版事業は㈱ヘリテージへ事業譲渡されました。

     

    実はこの枻出版社での最後の号にIl Duomoも載せていただいたんです!
    個人的にも読んでいた雑誌だったので感無量。
    “美軸が欲しい”の特集でレジンのゆらぎが美しい下記3種の万年筆と共にご紹介いただきました。

     

    スティピュラ アダージョ ダウン・イン・フィエゾーレ

    スティピュラ アダージョ stipula adagio

     

     

    スティピュラ エトルリア マグニフィカ ミエレセルバーティコ

    スティピュラ エトルリア マグニフィカ ミエレセルバーティコ

     

     

    アルマンドシモーニクラブ オジヴァメディオ ブルールーセンスオジヴァメディオ

    オジヴァメディオ アルマンドシモーニクラブ Armand SimoniClub odiva medio

     

     

    この雑誌は実物大の写真がちょこちょこあるので手に取るイメージがしやすい!
    Il DuomoのショップやこのIl Duomo Magazineでもできる限り万年筆の情報を詳しくわかりやすくと心がけていますが、このあたりはやはり雑誌には敵いませんね。

    再出発された趣味の文具箱さんもぜひ!↑

    私は毎号もちろん買っていますよ~。

    INK 万年筆インクを楽しむ本 (エイムック 4617)

    こちらはインク沼初心者さんにおすすめ。
    いわゆる入門書のようなムック本です。
    インクに特化した本ではありますが、基本的な万年筆とインクの知識、吸入方式や洗浄方法などもわかりやすい絵とともに解説されています。

     

    国内外問わず、2,000色のインクを主にメーカー別で掲載。
    問い合わせ先や購入できるサイトのURLも合わせて紹介されています。
    海外製インクの中には大手ECサイトでは購入できないものもあるので、どこで手に入るかわかるのは嬉しいですね。

     

    付録の”色相で見るインクの色分布 700色”で似た色の比較ができます。
    ただ、ちょっと分かりづらいかも・・・。
    微妙な色の違いを確認したい!という方にはこのあとに紹介する「美しい万年筆のインク事典」のほうがおすすめです。

     

    ・インク見本帳作り
    ・カリグラフィー
    ・カラーインクで書写
    ・イラスト

     

    など、インクを楽しんでいらっしゃる方の実例も掲載されています。
    カラーインクは用途が幅広いのが魅力。
    沼にハマる方が多いのも頷けます。

     

    【コラム】インク沼にいるあすかさんに、インクと万年筆との付き合い方を聞いた

     

     

    美しい万年筆のインク事典 単行本(ソフトカバー)

    インクのカタログのようなこちらの本。
    700色ものインクが掲載されています!

     

    この本の何がいいって、微妙な色の違いを比較することができるんですよね。
    同じ赤でも朱色、あざやかな赤、ワインレッドなどとても細かく分類されています。

     

    このインクと比べるとあちらは深みのある色だなとか、色の違いがほとんどないなら使い慣れているこのメーカーのインクにしようかなとか。
    そういった選び方ができるわけです。
    万年筆で書いた線だけでなく、ベタ塗りした写真も掲載されているので色の違いがわかりやすいですよ。

     

    この本に載っているインクはすべて、入っている瓶の写真も合わせて紹介されています。
    個性的な形をした瓶が結構あって、これは集めたくなっちゃう・・・!

     

    カタログのようにパラパラとめくってお気に入りを探すのが楽しい本です。
    私も読みながら気になるインクをメモしていったら、結構な数になってしまいました(笑)

     

    そしてなんと新作が2021年に発売!こちらは和の色を楽しむというコンセプトで、

    繊細なやまとの色が収録されています。↓

    万年筆クロニクル

    こちらは、図書館で出会った本です。これが図書館に置いてあるなんて、なんてラッキーだったのでしょう。

     

    すなみ まさみち  (著), 古山 浩一  (著)

    万年筆の歴史から、昔のポスターまで、萌えポイントがたくさんの万年筆博物館のような名本です。

    特にクラシックなペンの情報は、なかなか見つけづらいので、この本で学べることも多いでしょう。

    冷静と情熱のあいだ…といいますか、

    万年筆にかける情熱と冷静な分析と膨大な知識によってできた本です。ちょっとマニアックですが、初心者の方でも万年筆画家の古山さんの素晴らしい絵を見て楽しめるはず。

    これから手に入りにくくなってくると思われます。

    万年筆ラクガキ講座

    こちらは万年筆画家・絵本作家のサトウヒロシさんの本。
    万年筆というと字を書くイメージのほうが強いのですが、絵も描けちゃうんです。
    描いてから水筆でぼかすことによって、水彩画のようなやさしいタッチの絵になります。

     

    「絵は苦手・・・。」という方も構えなくてOK!
    歪んだ線やいびつな形を水筆でぼかすことで逆にそれが味になります。
    線や丸、四角など単純な図形の描き方から教えてくれますよ。

     

    私もこちらの本参考に描いてみました!
    《万年筆ラクガキ講座》を参考に、万年筆イラストに挑戦してみた

     

     

     

    万年筆とインク入門

    (エイムック)

    こちらは入門書、という感じなので

    本当に初心者さんにおすすめです。

    基礎的なところは網羅しているので安心です。

    万年筆の教科書 (玄光社MOOK)

    こちらも入門書ともいえるムックになります。

    すでに廃番となっている商品もたくさん載っていますが、

    こんなペンがあったんだ~と歴史を感じることもできます。

    まとめ

    たくさん紹介しましたが、気になる本はありましたでしょうか?

    やはり枻出版社さんの本が多くなってしまいました。

    さすが、文具愛の強い趣味の文具箱編集部さん、情報を網羅されてますね。

     

    万年筆やインクの写真が多く掲載されている本は見ているだけでワクワクしてしまいます。

     

    ネットで情報を探すのも良いでしょう。
    でもこれから万年筆の知識を深めていきたいな、という方はそれに加えて本や雑誌も何冊か読んでみると新たな発見があるかもしれませんよ!

     

     

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