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  • 万年筆で思い出を残そう!旅ノート生活のすすめ

    万年筆で思い出を残そう!旅ノート生活のすすめ

    旅行に行ったら写真だけじゃなくて文章を残そう

     

    万年筆で思い出を残そう!旅ノート生活のすすめ

     

    こんにちは。

     

    今回は旅に出たとき、万年筆とノートを使って思い出を残すノート術を提案したいと思います。

    日常から離れて、美味しい食べ物をたくさん食べたり、美しい景色を見たりとリフレッシュにも最適な旅行が大好き!という人も多いかと思います。

     

    そんな楽しい旅行の思い出を残しておくには、カメラは必需品です。

    カメラメーカーもおしゃれなカメラをたくさん売り出していますし、家電量販店のカメラ売り場でも20〜30代女性が販売員に相談している姿を多く見かけます。

     

    スマホでもきれいな写真が手軽に撮れるし、インスタグラムなどに投稿する人も増えましたよね。

     

    旅先で綺麗な景色を見れば撮る。美味しい食事が出てきたら撮る。デジタルの写真だとどれだけ多く撮影してもかさばったり、後から現像費用なんてものもかかりません。

    普段の生活で経験できないものを撮りたくなる気持ちは当然です。

     

    しかし、写真はあとから見返せばワクワク感が追体験できるけれど、ビュースポット以外の旅行中の気持ちや記録は意外と覚えていないものです。

    写真に残せないモノはノートに書き留める

     

    ここで提案です。

    ノート術のひとつ「旅ノート」を作って、万年筆を使って後々まで残しておきたい気持ちを、旅ノートに書き留めていくのです。

    文章は短くてもOK!写真にキャプションを付けるような気持ちで気軽に書いてみましょう。

     

    感動するような目前の景色も写真は一瞬で撮れます。

    同時に、感動して撮りたいと思ったその時の気持ちも、シャッターを切った瞬間に流れていってしまってませんか?

    感動したり、大笑いしたり、撮りたいと思った気持ちの中にあるのはうれしくて楽しい気持ちだけでしょうか?

    もしかしたら、泣けるような気持ちや、懐かしさを感じる気持ちがあったかも知れませんよね。

     

    万年筆で思い出を残そう!旅ノート生活のすすめ - 関連画像2

     

    万年筆は書くときの力加減で、文字が細くなったり太くなったりします。

    色が薄くなったり濃くなったりもします。

    壮大に感動したり、楽しかったことを書く文章は太くて濃い文字になり、感傷に浸ったり物悲しいときの文章は細くて薄い文字になるでしょう。

     

    旅行から帰ってきて写真を見返したとき、月日が経っていれば経っているほど、そのときの気持ちまではなかなか覚えていられません。

    でも、短くても自分で書いたそのときの気持ちを表す文章を読み返すと、文字の濃淡などで気持ちが蘇ってくるはずです。

     

    万年筆を使ってトラベラーズノートをつけているインスタグラマーの方の1ページはこんな感じです。

     

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    イラストも添えると臨場感がアップ

     

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    旅ノートのために用意したノートも、気持ちを書いた文章が短めだとページに余白ができるかと思います。

    旅の中で残しておきたい気持ちを文章で書き留めた後、残っている余白にイラストを加えましょう。文章に表した気持ちとそのときの場面がセットになって記憶に蘇って、旅に戻ったような臨場感を味わえるはずです。

     

    美術館などに立ち寄ったときには、チケットを貼り付けておくのも良いですね。

     

    イラストの描き方はいろいろあります。

    カラフルにしたいけど、色鉛筆やマーカーをたくさん持ち歩くのはかさばる…という人には万年筆を使ってイラストを描いてみることをオススメします。

     

    同じ万年筆を使って単色のシンプルなイラストから始めてみてもいいです。

    単色の万年筆で文章とイラストを書き留めているインスタグラマーさんの一枚。

     

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    インクの色で季節感を表現しよう

    万年筆でイラスト?と思われるかも知れませんが、近年人気が高まっています。

    インスタグラムをはじめ、SNSに投稿している人も多く、万年筆イラストの書籍も出版されていますね。

     

    「インク沼」という言葉があるほど、万年筆のインクはたくさん販売されています。

     

    日本の万年筆メーカーも10〜20色程度のカラフルな万年筆用インクを販売しています。

    メーカーによってはインクを混ぜ合わせることもできて、色作りも楽しめるようになっていたりします。


    プラチナ ミクサブルインク ミニ 20ml オーロラブルー


    プラチナ ミクサブルインク ミニ 20ml シクラメンピンク

     

    海外のものには日本以上に多種多様のインクがあります。
    東京の文房具専門店「銀座・伊東屋」ではインクだけのイベントが催されることもあるようです。

    その数なんと、42ブランド1,000種ものインクが集められているそうです。

     

    見出しに書いている通り、インクにこだわることで、季節感も十分に表せます。

    赤、オレンジ、黄のような暖色系の色を使えば、秋らしい感じのイラストになりますし、寒色系で冬らしいイラスト、淡い色で春らしいイラストになります。

     

    プラチナ万年筆社の公式インスタグラムに公開されている緑の景色がこちら。

     

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    まとめ

     

    万年筆で思い出を残そう!旅ノート生活のすすめ - 関連画像3

    いかがでしたか?

    四季のゆたかな日本はどの季節にもすばらしい景色が待っています。

    海外に行くときは見たこともない新しい文化を感じることでしょう。
    出かける前にノートと万年筆を用意して、旅行カバンの中にいれてお出かけしてみませんか?

    さあ、新しいノート術で旅ノート生活を始めましょう!

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    旅のお供におすすめのIl Duomoの万年筆

    旅先で使う万年筆は、軽くて持ち運びやすいモデルがおすすめ。インク漏れの心配が少ない構造のものや、書き味のしっとりした万年筆を選ぶと、旅ノートがもっと楽しくなります。

    レオナルドのペン(軽量・しなやか)
    ビスコンティのペン
    Il Duomoのショップで万年筆をみる

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  • 万年筆と相性ばっちりな書き心地のいいノート おすすめ3選

    万年筆と相性ばっちりな書き心地のいいノート おすすめ3選

     

    万年筆と相性のいいノートを比較してみました!

     

    万年筆を使い始めると文字を書くのがどんどん楽しくなってきます。

    手書きの文字を書くことも特別なことになってきて、文字を書く時間が楽しく感じることが多くなったと思いませんか?

    どんどん文字を書いているうちに、ある時気が付くことがあります。

    それは文字を書く紙によって、万年筆の書き心地が大きく違うこと。

     

    実は紙によって万年筆の書き心地は大きく違います。

    万年筆と相性のいい紙を使ったノートを1冊持つと万年筆で文字を書く楽しみが一気に広がります。

    ぜひ万年筆と相性のいいノートを使ってみてください。

    きっとノートを開いて万年筆を使う時間がぐっと充実してきます!

     

    ペン先との相性が良いノート

    万年筆と相性ばっちりな書き心地のいいノート おすすめ3選万年筆と相性ばっちりな書き心地のいいノート おすすめ3選 - 関連画像2

     

    万年筆と相性がいいノートにもさまざまな種類があります。

     

    万年筆ユーザーにもっともおすすめ!ニーシモネ

     

    その中で万年筆で文字を書くことと特に相性のいいノートがマルマンの「ニーモシネ」です。


    マルマン ノートパッド ニーモシネ A4 方眼罫 N187A


    マルマン ノートパッド&ホルダー&5ポケッツ ニーモシネ A4 HN187FA

     

    ペン先がさらさらと走り、インクののりもよく本当に書き心地が素晴らしい!

    「ニーモシネ」を作っているマルマンは日本の老舗メーカーです。

    国産の紙にこだわりノートやスケッチブックを作っています。

    「ニーモシネ」はそのマルマンが作ったビジネス用のノート。

    使いやすい工夫が盛りだくさんで、ノートとして見てもとてもいいノートです。

     

    さらにこの「ニーモシネ」が万年筆で書くとより良くなるのです。

    まずペンの走りがとてもいい。そしてインクの発色が本当にきれいです。

    私も「ニーモシネ」のA4サイズを使っていますが、インクののりがとても良くペン先が紙の上でスムーズに走ります。

    書いていてとても気持ちがよく、どんどん文字を書くことができます。

    また「ニーモシネ」の紙の色が真っ白なので、よりインクの色がきれいに見えます。

    書いていて気持ちのよい「ニーモシネ」でぜひ楽しく文字を書いてみてください。

     

    裏にインクがにじまないノート

    万年筆と相性ばっちりな書き心地のいいノート おすすめ3選 - 関連画像3

    ノートに万年筆で文字を書いた後、ページをめくると裏に文字のインクがにじんでいることがありませんか?

    それを見るとちょっと残念な気持ちになりますよね。

    万年筆のインクが紙の裏側ににじむことを「裏抜け」といいます。

    にじんだ上に文字を書くと、文字も見えにくくなりますし、何よりノートが雑然としてしまいきれいに見えません。

     

    ノートに使われている紙の種類によって、万年筆のインクが紙の裏側ににじむ度合いは大きく違います。

    紙によってはインクがにじみすぎて、裏側に文字が書きにくくなるほどのものも。

    そこで大事なのが万年筆で書いた文字で紙の裏側がにじまないノートです。

     

    ツバメノートのクリーム上質紙を使ったノート

     

    私が使っているノートの中でも特に裏側がにじまないと感じるノートはツバメノート株式会社の「クリームノート」です。

     


    ツバメノート ノート A4 横罫 7mm×34行 50枚 クリーム A5004


    ツバメノート ノート B5 横罫 8mm×28行 32枚 C3056

     

    少しクリームがかった色の紙は万年筆で書きやすく、とてもおすすめのノートです。

    ぜひ万年筆のインクがどれくらい裏側ににじむかを確認してから、ノートを使ってみてくださいね。

    見た目もオシャレで使いやすいノート

    万年筆と相性ばっちりな書き心地のいいノート おすすめ3選 - 関連画像4

    万年筆で文字を書くことに適しているノートはたくさんあります。

    最近は各ノートメーカーもこぞって、万年筆を使うことを前提にした素晴らしいノートを作っています。

     

    オシャレで気分の上がるノーブルノート


    ライフ ノート ノーブルノート 方眼 A5 N33


    デルフィーノ LIFEノーブルノート ディズニー プー DZ-78930


    デルフィーノ LIFEノーブルノート ディズニー ミッキー DZ-78926

     

    その中でも特にオシャレで使いやすいのは、ライフ株式会社の「ノーブルノート」!

    表紙のデザインが洋風だけどレトロな雰囲気が漂って本当にオシャレなんです。

    そして職人さんが作ったとってもこだわりのあるノートだけに書き心地も抜群。

     

    何より使いやすいのがサイズが豊富で、中の紙の種類も豊富なところ。

    サイズはA4・B5・A5・B6・B7・ミニと豊富にあり、使う目的によって選ぶことができます。


    A7サイズ ノーブルノート【罫線】 N49

    また中の紙も無地・方眼・横罫と選ぶことができます。


    A7サイズ ノーブルノート【方眼】 N47

    これが本当に便利。

    自分が使うのに目的により適したノートを選んで、ぜひこの「ノーブルノート」

    オシャレさと使いやすさを実感してくださいね!

    まとめ

    万年筆を使い始めると手書きで文字を書くのが楽しくなります。

    そしてさらに楽しく万年筆を使えるようになることのひとつに、万年筆に適したノートを使って文字を書くこと。

    万年筆に合う紙を使っているノートは本当に書き心地が違います。

    また万年筆の文字のインクが裏側ににじむこともありません。

     

    最近は万年筆に適したノートを作るメーカーもとても多く、素晴らしいノートが格段に増えました。

    紙にとことんこだわったノート、書き心地がとてもいいノート、おしゃれなノートとバリエーションも豊富です。

    ぜひ万年筆と相性がいいノートを使って、万年筆ライフをより楽しんでくださいね!

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    ノートと相性のいい万年筆 — Il Duomoのおすすめ

    本記事でご紹介したノートとあわせて使ってみたい万年筆を、Il Duomoの取扱モデルからピックアップしました。インクとの相性が良いブランドを中心に。

    アウロラのペン(滑らかな書き味)
    レオナルドをみてみる(柔らかい書き心地)
    Il Duomoのショップで万年筆をみる

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  • カートリッジから専用紙まで!万年筆とあわせて買いたい専用アイテム

    カートリッジから専用紙まで!万年筆とあわせて買いたい専用アイテム

    万年筆を買ったら、関連グッズも揃えてみましょう。きっと、さらに快適な万年筆ライフを送ることができます。今回は、万年筆と合わせて買いたい関連グッズや専用アイテムについてご紹介します。

    カートリッジインクは必須

    カートリッジ式万年筆の必須アイテムはカートリッジです。インクがなくなったとき、カートリッジ式の場合であれば、ビニールパックに入ったインク(カートリッジ)をペンの内部に差し込むだけでインクを補充できます。
    ブランドによって規格が違いますので、ご購入の際はお気を付けくださいね。

    インク吸入ができるコンバーター

    また、近年、主流になっているコンバーター(取り外し可能なインク吸入器)式の万年筆は、カートリッジとコンバーターの両方が使えるものが一般的です。ボトルインクも使いたい場合はコンバーターも揃えるとよいですね。コンバーターはさまざまな種類があるため、互換性があるのを確かめてから購入しましょう。

    ちょっとランクアップ!万年筆専用の紙

    次に、注目してみたいのは万年筆専用の紙です。

    サラサラとした書き心地が人気の超軽量印刷用紙「トモエリバー」をはじめ、ミドリ「MDノート」やツバメ「クリームノート」、LIFEのノートシリーズなどが有名です。これらは裏への抜けやインクのにじみがほとんどないのが特徴だといえます。さらに色もクリーム色のものが多く、万年筆のインクが映える紙色になっているのも特徴です。

    憧れの万年筆用ペンケース

    さらに欲張るなら、万年筆専用のペンケースも揃えてみてはいかがでしょう。

    たとえば、万年筆ブランドの『パイロット』は、万年筆専用のペンケースも販売しています。最近では、手帳型のペンケースも人気です。手帳型のケースはペン先をいつも上に向けて収納できるため、インクが飛び出すなどのトラブルがありません。革製で見た目もスタイリッシュなものが多くなっています。

    Il Duomoでは万年筆用にくるくる巻いて収納するロールペンケースもつくっています。

    メモ書き専用、ジョッター

    Evernoteなどメモ書き専用アプリが多く使われるようになった今でも、手書きのメモは重視されています。とくに人の話を聞くときなど、ノートより使いやすかったりする、メモ書きに特化したものがジョッターです。情報カード(メモ)を挟んで使えるジョッターにも、万年筆を入れるホルダーがついているものがあります。ちょっとメモしたいことを、万年筆を使ってジョッターに書き込む姿を見せられると、かっこいいですよね。

    まとめ

    近年は万年筆ブームで、今回ご紹介したもの以外にもさまざまな万年筆専用グッズがでてきています。ぜひ文具屋を物色して、万年筆の「相棒」となる専用グッズを見つけてみてくださいね。

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    Il Duomoのショップで文具をみる

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  • 【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう

    手書きで、もっとこころは自由に。

    好きな万年筆とインク。そしてお気に入りの紙。これらを、「こころを表現すること」に使ってみませんか?

    Il Duomoでは、筆記生活をより豊かにするための万年筆の楽しみ方をお伝えしています。
    今回は古本屋さんで詩人である庭文庫の中田実希さんの詩のワークショップにIl Duomoの店長が実際に参加し、万年筆のインクから言葉や思いを連想しながら詩を書くというワークショップをしていただきました。

    記事を読んだら、みなさんもぜひ思い思いの詩を万年筆にゆだねてみてくださいね。

    実は小学校1年生の時から詩を書き溜めていた私ですが、詩を誰かに習うのはこれが初めて。しかも中田さんの詩は切れ味鋭いのにどこか繊細で儚くて、はじめて読んでからすっかりファンになってしまったので、ワークショップを受けるのはとっても楽しみだったのでした。

    今回は雰囲気とコンセプトがぴったりの「ギャラリーカフェ詩と美術館」にてワークショップを開催していただきました。

    中田実希の詩のワークショップ

    中田実希プロフィール写真

    中田実希は沖縄生まれ沖縄育ち。東京で数年間勤めていたころに若松英輔の詩の講座に参加。同人誌「時の栞」に参加。詩集「ゆれる」刊行。2016年に岐阜県に移住。詩人であり古本屋。

    詩のワークショップの画像-内観

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう
    中田実希

    まず、今日書く詩は「良い詩にしよう」と思わないことです。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像2
    Il Duomo佐藤亜弥美

    え、どういうことですか?どうせ書くならカッコイイ「良い詩」を書きたいですけれど…。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像3
    中田実希

    詩というのは自分の心から湧き上がってくるものをそのままに言葉にしてみる、いわばスケッチのようなもの。「わかりやすい文章」でなくてもいいのです。師匠の若松さんも仰っていましたが、詩とは「自分の心を救うための言葉」であり、「書かざるを得ない人」が書く文字です。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像4
    Il Duomo佐藤亜弥美

    宮沢賢治の「心象スケッチ」とはそのことですね。書かざるを得ない人、といいますと?

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像5
    中田実希

    本当につらい時を想像してみてください。あなたのまわりの人々がやいのやいのあなたに投げかける応援や慰みや、アドバイス…なかなか染み透らないことが多いのではないでしょうか。
    それに対して、自分の心の中から出てくる言葉というのは、間違いなく自分自身の道しるべとなるものなのです。
    ですから詩というのはそういったしょうがなく心の中からふつふつと湧き上がってくるものだと思います。
    わかりやすく書こうとする自意識を働かせると、自分のためというより、人のための文章になってしまうのです。それも悪くはないですが、本当に自分を救うのは自分の言葉だ、ということを念頭に書いていくといいかと思いますね。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像6
    Il Duomo佐藤亜弥美

    なるほど、確かに私が詩を書き始めたきっかけも、自分を救うためでした。小さい頃は内向的だったので、自己主張がうまく出来なくて。女子特有の仲間はずれとかも嫌で嫌で、でも仲間を拒むメンタルが無かったので、詩を書いて悲しい気持ちを分散させていましたね…。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像7
    中田実希

    私も若松さんの詩の講座を受けるまでは詩を人に見せるなんて恥ずかしいと思っていましたが、自分の心を救うために書かずにはいられず人知れずたくさん書いてました。詩が無かったらもっとつらかったろうと思います。

    Step1:詩の朗読

    詩のワークショップの画像-万年筆

    もともと言葉とは発するためにあるもの。声に出して読むことでより詩を深く感じることができます。
    中田さんが作った、いろいろな詩人の詩を集めたミニノートのなかから、「ここを読んでみて」「次はこれを」と順繰りに参加者みんなで読んでいきます。

    心よ
    こころよ
    では いっておいで

    しかし
    また もどっておいでね

    やっぱり
    ここが いいのだに

    こころよ
    では 行っておいで

    (八木重吉「花と空と祈り」より抜粋)

    中田さんは参加者の好みの詩人を事前に把握していて、八木重吉が好きな私はこの詩を朗読することができました。声に出して詩を読むのはちょっぴり緊張しますが、言葉をしみじみと味わうことができ、また自分の声が詩を発することで詩人と自分との共同作業のような味わいとなり、感じ方が深くなりますね。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像8
    Il Duomo佐藤亜弥美

    八木重吉はこんな素朴な詩が多いんですが、たまにドキッとするような鋭さがありますよね…。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像9
    中田実希

    こんど原民喜も読んでみて。すごく爽やかなので、好きになると思う。

    Step2:今日の気分のインクの色を選ぶ

    詩のワークショップの画像-インク

    さて、今回は中田さんとIl Duomoのコラボ企画ということで、詩の着火剤になるものを「インク」にしようと決めました。着火剤とは、なにかイマジネーションを膨らませるようなものを嗅いだり、味わったりして、そこから連想する言葉をつないでいくものです。前回のワークショップでは「寒茶」という冬につくる甘い番茶を飲んでから、言葉を連想していったそう。

    今回は色彩雫を用意しました。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像10
    Il Duomo佐藤亜弥美

    今朝から緑色にしようって決めてたので、緑さわやかな竹林で。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像11
    中田実希

    私は躑躅(つつじ)だな~。綺麗な色。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像12
    七海ゆき

    (ギャラリーカフェのスタッフも参加!)私は…稲穂かな。

    Step3:インクから連想する言葉などを書き続ける

    詩のワークショップの画像-説明

    中田:では、実際にインクを吸入したり、試し書きしてみたりして、心の中に浮かんでくることをノートにひたすら書いていきましょう。30分くらい時間をとります。

    ほかにも中田さんは気を付けたいこととして、

    • 飛躍を恐れない
    • かゆいところを掻くように書く
    • 詩にならなくても散文でも日記でも俳句でもよい
    • 浮かんできたことはとりあえず書いてみる

    ということを教えてくれました。飛躍を恐れないというのは、インクの色からかけ離れてしまっても気にせず心に浮かんできたことを書き続けるということです。
    また、かゆいところを掻くように書くというのはどういうことでしょうか?

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像13
    中田実希

    普段の生活の中で、「心の中がかゆい」というようなことがあると思います。何か得たいは知れないけど、もやもやする心。そんなとき、詩を使って、かゆいところを掻くように、言葉で表現するんです。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像14
    Il Duomo佐藤亜弥美

    なるほど、それって詩や文章を書くうえで一番大変なところですよね。「こんな言葉で、わたしの思い表現できてないわ!まだかゆいけど!」って憤ることが多々あります。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像15
    中田実希

    いろいろな詩を読んで、感じて、書き出すということを繰り返すといつか自分の詩がスッと現れるときがくるのではないでしょうか。とはいえ私も、東京にいたときの詩と、岐阜に移住した後の詩では、まったく詩の感じが違います。わたしの心の変化に従って、詩もどんどん変化しているようです。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像16
    Il Duomo佐藤亜弥美

    では今、「表現しきれてないな」と思っても、どんどん書いていいんですね…。その間に自分も変化するかもしれないし。実は詩は好きだけど下手なので、最近は書くのをためらってました。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像17
    中田実希

    詩は自分のためのものです。どんどん書きましょう!私はいろんな人が詩を書きながら暮らす生活をしたらいいじゃないと思っていて、それは自分が詩を書くことで救われたからなんです。いま自分の気持ちが表現できないって困っている人がいたら、その助けにちょっとでもなればと思いつつ古本屋と詩のワークショップをしてるんですよ。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像18
    Il Duomo佐藤亜弥美

    素晴らしい!私の万年筆屋のコンセプトとも似ています。筆記で心を整えて暮らす、っていいですよね。あんまり詩的じゃない言い方だけど心のデトックスみたいなイメージです。

    Step4:実際に詩を書こう!

    詩のワークショップの画像-連想するものワーク

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像19
    中田実希

    30分経ちましたが、いかがでしょう?どんな言葉が出たか、教えてください。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像20
    七海ゆき

    私は稲穂を選びましたが、書いた言葉はあんまり稲穂と関係なくって、動詞や形容詞をとにかくたくさん書きなぐりました。浮かんできた短歌も書いちゃったり。でてきたのは「西に行く」「東から出る」「ぬばたまの」など…。

    詩のワークショップの画像-連想するものワーク

    (七海さんのをみてみると、もうすでに美しいダダイズム※の詩みたいで素敵でした。)

    ※ダダイスム(仏: Dadaïsme)は、1910年代半ばに起こった芸術思想・芸術運動のことである。ダダイズム、あるいは単にダダとも呼ばれる。第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする。
    Wikipediaより引用

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像21
    Il Duomo佐藤亜弥美

    私は竹林を選んだんですけど、最近やたら緑が好きなので、とにかく緑に関することを書きました。小さいころ裏庭で詩を書いてたのを思い出し、その時の気持ちも書いたり。ちょっと飛躍はできなったな…。でてきた言葉たちは「きらきらしている朝露のつぶ」「ねころがる」「ちょうちょになれるんだよ」「詩は緑から出でる」など。

    【万年筆の楽しみかた】万年筆とインクで詩を書いてみよう - 関連画像22
    中田実希

    では、この出てきた言葉をもとにしてもいいですし、また飛躍してもいいですけれど、詩を書いていきましょう。文章でも構いません、短歌でも。俳句でも。さあ、どうぞ!

    ここからは30-1時間くらいかけて詩を書いていきます。
    確かに、先に言葉出しをしてアイスブレイクのような感じで心もちょっとほぐれたので、急に詩を書くよりかは格段に言葉が出てきやすくなっています。

    でも実は、私はこの日の前に読んだ本の命題のことで考え込みすぎて、なかなか素直な言葉・詩が出てきませんでした。どうやら思考しすぎると、言葉が出てきにくくなるようです。というわけで中田さんに相談してみました。

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    Il Duomo佐藤亜弥美

    先生…どうしても思考が邪魔して今日は出てきません。途中まで書いてるんですが、どうも素直でないようです。

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    中田実希

    では、家で続きを書いてみてもいいでしょう。宿題ということで。

    Step5:詩を書く時間を生活の中に入れてみた

    そんなわけで続きは後日書くことにしました。中田さんの詩のワークショップは「命を削るように詩を書く」というのでなく、「自分の心のために、詩を生活の一部にしてほしい」というゆるくて優しいもの。詩を書くことがストレスになってしまっては意味がありません。私の気が向いた時に書くことに。

    ワークショップを受けてから、一日の終わりの手帳時間のあとに、「詩の時間」をつくりたいと思うようになりました。いままで放置していた私の心を表現する気持ちがむくむく湧いてきたようです。

    後日、「つゆくさ」という詩を書くことが出来ました。
    中学生の時、夏休みの自由研究で一行詩を1日1つ作るという課題を自分に課しました。ある朝、庭に咲いている紫露草を見て、

    「むらさきつゆくさ あさ ひとしずく」

    というのを書いたことありました。それ以来、紫露草は私にとってとても特別な花となりました。
    紫露草へ抱いた気持ちは、なんだったんだろう?というのを探っていくと、思春期特有の「誰にも理解されない」という孤独感だったり、「もっと友人にこうふるまいたいのに出来ない」という自我のかたまり、そして、ただただ美しく咲いて立っているだけの、淡い紫の花が、憧れのように中学生の私に迫ってきたのかもしれません。その思いが、十数年経った今、新たな詩に昇華したような作品に仕上がりました。

    良い詩かどうかはわかりません。でも、詩のワークショップのとき感じた「かゆいところ」をちょっとだけでも掻くように書けたのではないかなと思います。

    お気に入りの文具で書く詩の時間は豊かだ

    詩のワークショップの画像-内観2

    詩を書くのに万年筆は必須ではありません。でも、今回好きな色のインクを使い、大切にしている万年筆を使って、好きなノートに詩を書くというワークをしてみて、ただ単純に書いている時間が上質に感じました。

    現代ではモノが溢れ、お金があればなんでも手に入る世の中です。物質的には豊かな生活をしていても、だからこそ、実は忙しすぎて自分の心をないがしろにしていたり、その延長で他者につらく当たってしまったり、ネガティブ思考になってしまったり。そんなことも多々あるのではないでしょうか。心が豊かでないのに、本当に豊かであると言えるのでしょうか?

    心は誰にも干渉されることのない自分のもので、自由であるはずなのに、他人の目を気にしたり、自分の意見を通すことばかり考えたり、不自由になりがち。手書きと詩は心を自由にしてくれるツールのひとつです。

    忙しい時、苦しい時、ちょっと思考を一休みして、丁寧に万年筆にインクを入れてみる。

    美味しいコーヒーでも飲みながら、自分の心の声に耳を傾けて、それをとことん言葉にしていく。

    それが詩になる。

    それって豊かな時間ではないでしょうか?
    自分の心をちょこっとでも救いたい、表現してみたい、ちょっと心の一休みをさせてあげたい。そんな方はぜひ中田さんのやり方で詩を書いてみてはいかがでしょうか。
    Il Duomoのショップで文具をみる

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