先日、東京で開催された、
この講座にはこれまでにIl Duomoとして計3回参加してきたのですが今回はコロナ明けで数年ぶり。
ほかの受講者さんと同様、いち参加者として、
10時半から17時半というがっつりっぷり!
午前中は、万年筆の構造を学び、午後は実技として実際にやすりを使って調整をしていきます。
万年筆の構造という点では、知っていることも多かったのですが
その中で調整師さんだからこそ知っているあれこれのお話もたくさん聞けておもしろかったです。
(ペン芯の違いとか、メーカーごと、年代ごとの違いなど)
万年筆調整講座で使われている実習用プレピー
ペンポイントを「油性(重要)」マーカーで塗りつぶすことでこのあと「研磨の痕跡」を可視化、視認しやすくする初心者向けのアプローチ。
少しずつスイートスポットを作りこんでいく。#万年筆調整講座 pic.twitter.com/sL2WKz2uDj— 聿竹年萬 (@ItsutakeDemboku) June 18, 2023
自己調整をする講座でしたので、
ただ、自分の角度に合わせると言っても
どんな机で書くか、とか
ノートの上のほうに書く、手前のほうに書く、だと角度も違ってくるので
「インクが出やすいペンポイントの位置」・・・スイートスポットは複数あるとなお良い、
ということで2点スイートスポットを作ってその点を滑らかにつなげる、ということまでやりました。
さらには、ペン先のスリットが開きすぎていたときの対処、
詰まりすぎていた時の対処、
ペンポイントが食い違いを起こしていた時の対処…
などまでも教えてくださいました。
ペン先の材質などによっても金属の動きが違うので
力加減はペン体を見ながらすこしずつやる必要があります。
「ペン先調整も、ある程度までいくと、センスの壁があるんです
同じ数だけ調整しても、ある程度までは伸びるけどどうしてもぶち当たる壁がある人もいる」
という言葉が一筋縄ではいかない、万年筆というものの、アート性をあらわしているなと思いました。
「ぼくたちは、ルーペだけでみるわけではありません。
手の感覚や、紙をこする音などでも判断して、調整します」
画一的な工業製品というよりかは、やはりアートというか、工芸品に近いものなような。
実際に調整師さんが、他の受講者のかたの削ったペン先を添削しているところを見ましたが
ヤスリをかけている動き自体がわたしたちとは全く違っています。
手の動きが滑らかで、ペンポイントの形そのものといいますか、
無作為性がなく、無駄がありません。
私もスリット直しを確認してもらいましたが
「あと気持~ち、ほんのすこ~しあがるかあがらないかくらい、左をあげてください」
とアドバイスをいただき。
ルーペで見るとほぼ揃っているのですが調整師さんの目を通すと食い違いがあるのね…と
観察の難しさ、調整師さんのすごさをあらためて思い知りました。
今回の自己調整講座では、
イリジウム(ペンポイント)
書き味の身体感覚を得ること、
など、検品でペン先と向かい合うにあたって
非常に重要なことを教えていただきました。
さすがにここまで一日中ルーペを眺める経験はなかなかありません。
目が疲れましたがシナプスがめきめきつながった気がしています。
これを活かしてもっとよりよい検品を目指して精進したいと思います。
さらには、ほかの受講者さんから「YouTube見てます」や「ホームページいつも見てます」
とってもありがたかったです。
調整とはなんなのか…
主催のペンサルーンさんのブログがとてもわかりやすかったので貼っておきます。
講師の調整師さん、ペンサルーンさん、ありがとうございました!
もし気になる方、
日本屈指のペンドクターによるペン先調整。
※Il Duomoでご購入されていないペンのペン先調整オプションのみ
余談…
帰り道、あまり時間がなかったのですが
ちょっとルートを変えて古書店の通りを通って帰りました。
久しぶりの東京で田舎から出てきたわたしは駅で人の波に乗るので精一杯だったのですが(電車がめっぽう苦手)
古書店の並びを見るとかなりほっとして、じんわり。
茶色い背表紙の並びは、田舎の古民家と通じるものがありほっとします。
無事に岐阜まで帰れました。
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