今日は、オンライン万年筆屋のわたしが、フラットな目線で、万年筆をどこで買うべきかお伝えします♩
もくじ
万年筆を買う場所によってメリット・デメリットがある
はじめての高級万年筆を買うなら、いくつか場所の候補があります。
が!それぞれにメリット・デメリットがあります。
前回の記事で、KAKUNOを買うに至った泉くん。2か月経ち、また先輩と会うことになりました。
場所は銀座の文具屋・伊東屋の中のカフェ。
墨センパイ
ベンチャー企業を創業し2年経った、32歳の意識高い系男子。
万年筆に凝っていて、20本ほどコレクションしている。泉くんの会社の元センパイ。
泉くんに万年筆の使い方や楽しみ方を指南している。
泉くん
営業職のサラリーマン。28歳。ラーメン屋巡りが趣味。
墨センパイに憧れて万年筆を使い始めるが…?
B1から12Fまでフロアがあって、それぞれフロアごとにテーマがある。文具のテーマパークって感じだよな。
それより、どう?KAKUNO使ってる?その様子だと、ハマってきたのかな。
1本目がこれ。
カランダッシュ エクリドール バリエーション 参考価格¥31000-
ビスコンティ ヴァンゴッホコレクション 星月夜 参考価格¥33600-
モンテグラッパ パローラ レッド 参考価格¥29100円-
デパート、文具屋(万年筆専門店)、そしてネットだ。ネットに在庫があるからといって即買いして良いわけではないぞ。それぞれにメリット・デメリットがあるんだから。
デパートで万年筆を買うメリット・デメリット
ほかに、高島屋とか三越とかがあるな。
メリット①安心感
デパートは正規輸入取扱の卸から仕入れているから、まず品質は安心できる。保管などの管理も徹底しているから、変なものをつかまされることはまずない。
また、修理・保証などのアフターサービスも請け負っているから、安心して購入することができる。
ペン先調整や修理の「ペンクリニック」をデパートで開催することもしばしばなので、ペンを買うデパートをひとつ決めておけば、ずっと付き合っていけるだろう。
メリット②試し書きができる
気に入ったペンがあったら、店員さんに頼んで試し書きをすることができる。試し書きをすることによって、インクフロー・ペン先の硬さ・自分の手に合っているかなど確認することができる。
メリット③高級感
意外に大事なのが、この高級感だ。高級デパートで買ったという記憶は価値として残る。心理的に自然と大事に使うようになるし、自分の価値が上がったような気分になる。
デメリット①値段が高い
デパートではメーカーの希望小売価格を下げないことが多い。デパートで買うのとネットで買うのを比べると1割~3割ほどデパートの方が高い。デパートのサービスの肝である接客の人件費がコストとしてかかるからだ。
デメリット②アクセスが悪い
都心に住んでいたり、地方の都市であれば問題ではないが、デパートのある地域は限られている。わざわざ遠くに行って万年筆を買わなければならないと、もしアフターサービスを受けなければならないときに困ってしまう。地方に住んでいる方は気を付けて。
アクセスかあ、確かに、オレは東京に住んでるからいいけど田舎の人は困るなあ。オレの実家だっていちばん近い高級デパートまで車で2時間かかるもんなあ。
万年筆専門店で万年筆を買うメリット・デメリット
メリット①ペンの専門家の豊富な知識が得られる
万年筆専門店のスタッフは、量販店のスタッフよりもマニアックな知識が豊富であることが多い。
これは、とある専門書に例えるなら、紀伊国屋書店の店員よりも神保町の古書店の店主に聞いたほうが詳しい、ということに似ている。
ペンのソムリエのような知識のスタッフから、おすすめのペンやおすすめインク、扱い方など根掘り葉掘り聞いて自分のペンの知識も高めよう!
メリット②ヴィンテージに出会えることも
昨今流行のヴィンテージ万年筆の買取・販売をしている個人文具店も多数。ネットでヴィンテージものを買うのは「ちゃんと使えるの?」と不安が多いはず。個人文具店なら試筆ができるので品質は問題ない。
メリット③店ごとにカラーがある
例えば「ペン先調整してくれる」「簡単な修理ならしてくれる」「超音波洗浄をしてくれる」…など、文具店ごとにサービスは違うもの。いろいろな万年筆専門店を巡って、自分に合う雰囲気やサービスの店を探すのも万年筆の醍醐味の一つだ。
デメリット①関東・関西中心部に店舗が集中している
もちろん東京や大阪・神戸なんかには良い万年筆専門店がたくさんある。でもその他の都市には少ないんだ。やはり万年筆ユーザーの母数が少ない。
デメリット②値段が高い
デパートと同じだが、接客によるサービスがあるのでネットの販売価格よりはもちろん高くなることが多い。
でも、値段以上に知識を得たりアフターサービスが受けられる所が多いから、そういったサービスを加味すれば妥当な値段だといえる。
デメリット③敷居が高い
これは気持ちの問題なんだけど…万年筆を売っている店って暗くてヘンクツ店長がにらみつけてくるイメージがあって、敷居が高い。もちろん入ってみればそんなことは無い店の方が多い。こだわりのラーメン屋に一人で入ったら店長に怒られそうな気がするのと一緒の、思い込みに近い。だから、勇気を出して一歩踏み出してみるとイメージが壊れるかもしれないぞ!
インターネットで買うメリット・デメリット
接客されると押しに負けて買っちゃうんで(笑)
メリット①家で買えて、すぐに手に入る
ネット販売では、当たり前のことだが、自分で店舗に赴く必要が無く、しかも思い立ってからすぐに手に入れられることが多いので現代人のリズムには合っていると言えるだろう。
メリット②価格が安い
ネットショップなどで万年筆を買うと、希望小売価格の2-3割以下で買えることが多い。10万クラスのペンだと2-3万違うことになるから、これは大きい。
デメリット①詐欺サイトや模造品が多い
これが一番の問題で、他の業界にもネットではよくあることだが模造品の販売はデパートや個人文具店ではまず有り得ないが、ネットでは驚くほど多い。
また詐欺サイトは、有名ペンショップの名をかたって検索に乗っかることが多く、しかも普通ではありえないやすい価格で提示されている。もし購入してしまうと、模造品が送られてくるか、決済だけされて音沙汰がなくなるか、どちらかの被害に遭う。
デメリット②試し書きができない
これもネットならではだが、送られてくるまで現物が確認できないため、個体差が多いといわれているモデルの万年筆なんかは、ペン先の調子が悪いものなんかが送られてくることもある。しかし正規輸入を通すと品薄商品は取り寄せが半年待ちになってしまうなんてこともあるから、一長一短だ。
デメリット③サービスへの信頼感が買うまでわからない
普通、サロンやデパートは店員に声をかけられたり、試し書きをしながら、サービスへの信頼感を高めていくが、ネットショップの方はそうは行かない。もちろん問い合わせメールを先にする、という方法もあるが、基本的には購入して商品が届くまで信頼感が得られないのがネット販売の特徴だ。
落札できたら儲けもんくらいの気持ちで入札したら、なんと落札できてしまって。
届いた商品は良く出来た偽物だったんだ。
①特定商取引の項目を見て、所在地や電話番号を確認する
②商品がほかと比べて異様に安くないか見る
③商品ページ以外で、コラムページやブログを見てみる
④「お客様の声」ページを見てみる
などだ。店長の顔などが見えるとより安心だし、コラムなどが充実しているとペンに対する情熱が感じられより安心できる。
お客様の声は、詐欺サイトでは殆んど載せられていない。自作自演だと文章でまるわかりになる(「このサイトは安心して買い物が出来て最高です!」などリアリティの無い声)ので要チェックだ。
「怪しいサイトは安くても近寄らない」のがベストだぞ。
まとめ
次回【万年筆入門③】へつづく
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