もくじ
万年筆で漢詩を臨書しよう!大人時間を上質に過ごす
こんにちは、Il Duomo佐藤です。漢詩ってお好きですか?
「教科書で習ったことがあるような…でもレ点とか、上下?なんか読み方が難しそう!」というお声が多いかもしれません。
私は漢詩がとても好きです。あの無骨さ、簡潔さ、計算されつくした情景、なにをとってもたまりません。
最近人気を博しているテレビ番組を通じて俳句ブームが広がっているようです。
人は日常が無機質でつまらないものに見えたとき、こうした詩句に非日常的な意味と歓びを見出すのかも知れません。
世界で一番短い詩と言われる俳句ですが、その深さと味わいという点で見ると、漢詩はひと際輝く高みにいる存在と言えるのです。(もちろん俳句も好きですけれど!)
大人になったら漢詩を読もう
学生の頃少しは勉強した漢詩ですが、もう忘れてしまった人生の半ばに改めて読み返すと、不思議なくらい心に染み入ってくることがあります。
そしてそれを機に、漢詩についての勉強をされる方もおられることでしょう。
そしていくつかの漢詩に目を通し、その解釈を読み進めているうちに、そもそも漢詩の型式とは?何か決まりごとがあるのだろうかと、様々な疑問を抱くのではないかと思います。
漢詩はその表現方法の違いから「近体詩」と「古体詩」に二種類に分けることができます。
近体詩は一句の字数や一首の句数、そして韻という中国語独特の四声に基づいた構成の仕方(韻の踏み方)など、形式面において厳格な規則が定められている詩です。
これに対して古体詩は定められた型というものがなく、とにかく自由な詩なのです。
近体詩に厳格な型式が定められたのは、その当時世界の帝国として政治・文化の面で周辺国に大きな影響を及ぼした唐の時代のことです。唐代以降に作られた詩でも近体詩の規則に沿っていないものは古体詩と呼びます。因みに私たちがよく目にする漢詩は近体詩の方です。
例えば多くの日本人が知る孟浩然(もうこうねん)の春曉(しゅんぎょう)という作品は、あとでご紹介するように一首が四句から成り立つ「絶句」という近体詩です。
つまり絶句では第1句を起句、第2句を承句、第3句を転句そして第4句を結句と呼びます。
つまり近体詩の構成は「起承転結」という構成になっていて、日本語ではこれが転じて、物事や文章の順序・組立のあるべき姿という意味で使われているのです。
臨書とは?3つの形態にわかれる!
これまで漢詩について触れてきましたが、漢詩はその意味もさることながら、書体の美しさも同時に問われたようです。
つまり詩の内容とともに、書としての美しさも作品として同時に問われたのです。それは書道または書として、文字の美しさを極めようとする東洋の造形芸術でもあるのです。
さて臨書ですが、これはお手本を見ながら書くという行為を指します。
そしてお手本とは基本的に古典作品のことを指しています。ただお手本の真似をして書く臨書も、その作法はその内容によって次の3通りに分類されています。
漢詩を選ぼう
さてその臨書に相応しい漢詩ですが、数多くあるその対象のなかで、かつて触れたことがあって、親しみを感じる漢詩がいいのではないかと思います。
そういう意味では、先にご紹介した孟浩然の春曉がいいのではないかと思います。これを極太の万年筆を使って臨書してみてはいかがでしょうか?
漢詩を味わいながら臨書してみよう
極太の万年筆を使って春曉を臨書しながら、その時代に想いを馳せていると、ふとそのような光景が浮かび上がるかも知れません。
訳詩を読みながら、下し分を音読すると情景が浮かびやすいかと思います。
春の夜の眠りは心地よく、朝が来たのにも気づかなかった。
あちらでもこちらでも鳥が啼くのが聞こえる。
昨夜は一晩中、雨まじりの風が吹いていたが、花はどれくらい散ってしまっただろうか。
臨書をしながら、こうした情景がきっとその目に浮かぶことでしょう。
今回は春らしくミントグリーンで書いてみましたが、
「花」とあるのでピンクでもよいかな、と思ったりしました。
また、4行の漢詩ですと、だいたい3行目は起承転結の転にあたり、場面転換が起こります。
そこだけインクの色を変えるのも乙かな、と考えたり。
おすすめ本
漢詩入門におすすめの本を置いておきます。
これ↓はIl Duomo店長も長年愛読しています。
教科書に載っている詩だけでなく、マニアックな漢詩もあり非常に興味深いのです。
100選なので気に入るものが必ずあるはず!
こちらは教科書に載っているような詩など、美しい詩がまんべんなく紹介されていてGOOD!
まとめ
漢詩に触れ、その時代空間に自らを誘(いざな)うことによって、精神は豊かで誇り高いものに近づくことでしょう。
それは臨書という作業を通じて、より強く自身の胸に染み入ってくるものと思われます。
漢詩に触れ、それを毛筆に似た極太のペンを使って臨書するということは、精神的豊饒のなかに身を置くことでもあるのです。
万年筆でいうと、ペン先をBにする、フレックスニブを使う、STUB(スタブ)を使ってみるなどすると、漢詩の無骨さに負けない迫力ある字が書けるでしょう!
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