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  • はじめての万年筆を選ぶポイントとは?①(デザイン編)

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?①(デザイン編)

    万年筆が欲しくなったら一呼吸おいてこの記事を

    「万年筆が欲しい!」そう思ったが吉日、すぐ買ってください。…とは言えないのが万年筆。一生ものになる可能性がある愛筆記具はぜひ熟慮して。はじめての方へ選び方のポイントとコツを伝授します。今回は一番気になる⁉デザイン編です。

    「結局どれを選べば一生使えるの?」というかたはこちらもおすすめです。

    一生ものの万年筆はどう選ぶ?万年筆屋が思う一生使えるペン

    万年筆の選び方はひと通りではない

    あなたの近くに、万年筆にハマっている人はいますか?
    もしYesなら、その人に「どんな万年筆がおすすめ?」と聞いてみてもいいでしょう。でも!そのひとがおすすめするのは「手紙を書くときにおすすめ」の万年筆かもしれません。あなたが欲しいのは「ビジネスをはじめるのに的確な1本」なのに…。
    ですので、この記事と、個人のおすすめを併せて考えてみましょう。また違った観点から考えられるかもしれません。

    Noならば、まず万年筆についての視点を増やして、候補を絞っていきましょう。

    万年筆を選ぶときの観点を5つあげてみると

    万年筆が欲しい!と思ったのなら、特別な思いがあるはずですね。
    「起業したので、契約の時に威圧感を出せる万年筆が欲しい」だったり、「使い捨てするペンにはもううんざりだ。一生使える万年筆が欲しくなった」とか、「絵を描くときに、つけペンの代わりに使いたい」とか。「グリーティングカード用に」「習字を習っているので」など、十人十色の理由があります。万年筆には、独特の特徴とともに、選ぶコツがあります。順を追って説明します。
    Il Duomoの店長が考える、はじめての万年筆を買う時に必要な観点は5つ。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    1. デザイン ー色・形・装飾・材質
    2. ペン先 ー太さ・用途・材質
    3. 吸入方式
    4. ブランド ―売れ筋か、ニッチか。安心か、冒険か。
    5. 価格

    まずはデザインから入ってもいい

    書ければどんなデザインでもいいという方でも、ちょっと待って。万年筆には本当に千差万別なデザインがあります。普通のボールペンと比べると重厚感がありサイズも大きいですから、デザインは万年筆にとって重要なのです。
    好きなデザインのペンを持つと物書きの気分は高まります。さらに、色形によってファッションやTPOに与える印象は大きく、自分が一番使いたい場で使えないと、気に入っていても後々違和感を感じることに。
    書き手にとってしっくりくるかどうかは、今後万年筆をきちんと丁寧に手入れしていくかどうかや、引き出しの奥にしまって使わないなんてことにならないか等、とっても大事なポイントになります。心の底から万年筆を愛せる一本を選んでください…!

    万年筆のデザインでは、「色、形、装飾、材質」がポイントになってきます。

    色の視点

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    アウロラ・イプシロンのブラックです。キャップ部が「Y」になっているのが特徴のシリーズです。全体的に黒で信頼性を思わせますので、ビジネス向きです。シックなファッションが好きな方にも向いています。

    auroraipsilonquadrasilverdoueb14-cqn-pennastilografica
    こちら、同じイプシロンですが、キャップ部がシルバーになっていて、格子柄の装飾もあります。先ほどのブラックのイプシロンと比べると、軽快さがあり、若さも感じられる1本です。ビジネスに慣れてきたころに余裕を見せることもできそうです。

    aurorayfotomodello

    イプシロンシリーズを並べてみましたが、ゴールド+ブラックのペンはやはりクラシックな印象。冠婚葬祭にも合うでしょう。4-50代の男性が持っていると渋くてカッコいい印象でしっくりきますし、若い方が持っていると「質実剛健で、手間を惜しまない」印象になります。ただ、10代-20代前半の方には向かない気がします。(店長目線ですが)

    下2本のレッド・ブルーは若い方や女性にも人気ですね。スーツやネクタイ、カフスボタンの色に合わせるとよりファッショナブルでしょう。

    形の視点

    mikie-visconti
    こちらのビスコンティ・蒔絵シリーズは、軸とキャップに角のあるデザインを採用しており、より蒔絵が目立つようになっています。普段丸い形のペンに慣れている方は四角などの多面体を手に持ったときに違和感を感じることも。軸の形のデザインは意外に大事なので気を付けて見てみましょう。ちなみにこちらの蒔絵シリーズは、しっかり角が面取りされており、指に角が当たるようなことはありません。
    caran-dache-ecridor-yacht-club-fountain-pen-penna-stilografica
    カランダッシュのエクリドール・ヨットクラブというペンです。こちらは細身で多面体というカランダッシュらしい1本です。
    「細身+多面体」が与える印象は「スタイリッシュかつエレガント」という感じではないでしょうか?形がデザインの印象に及ぼす影響は大きいですね。

    装飾の視点

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    筆者も欲しい万年筆のひとつ、デルタのドルチェビータです。高級万年筆の中ではかなり人気なモデルですが、キャップ部の装飾に意味があるのをご存知でしたか?
    この装飾は、ポンペイ遺跡で発見された古代ローマの建築にあった装飾を模したそうです。これによって高級感が増しています。歴史に重きを置くイタリアらしい1本です。

    lamysafaridarklilac2016edition-fountainpen-pennastilografica
    ラミー・サファリです。こちらはかなり現代的に装飾をそぎ落としてスポーティーに仕上げてあります。かなり軽快に感じますので、若い方やガシガシ使いたい方に人気です。ゴテゴテした装飾が好きでない方にも喜ばれるデザインです。

    デルタのDVシリーズの各モデルの違いはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

    DELTAデルタ・DVの各種モデルのサイズ・仕様の違いを説明します

    材質の視点

    nagahara-retirement-fp

    材質の違いは、万年筆の印象をがらりと変えます。
    こちらはセーラー・すす竹長刀研ぎ。
    竹という和の素材を使い遊び心あふれる1本となっています。着物を召した方が、旅館の台帳書きにおもむろにこちらの竹の万年筆を出したら…と想像しますと…粋の極みですね。日本人であれば普段から竹に触れ慣れており肌にしっくりくることは間違いなしですし、海外に持っていくと喜ばれそうな1本でもあります。

    アウロラの代表モデル「88(オッタントット)」のレビューはこちらをご覧ください。

    アウロラの88(オッタントット)シガロ・ブルー!外観と書き味は?

    opera4

    こちらはビスコンティ・オペラですが、スケルトンタイプです。インクを入れたとき中の色が綺麗に見えるので、インクの色を楽しみたい方はこんなタイプもいいですね。これもアクリル材質がなせる現代の技です。
    しかしスケルトン系は信頼を得たいビジネスシーンには向かず、趣味やプライベート向きです。(デザイン会社などだったら、逆におしゃれかもしれませんが。)材質もTPOがあるので、考慮したいポイントですね。

    まとめ

    ひとくちに万年筆といっても、デザインによって本当に様々な印象の違いがあることがわかりました。あなたの思いにマッチする万年筆のデザインは、どんなシーンに合うものでしょうか?もしかしたら、もう一目ぼれしてしまった万年筆があるかも…?そんな方は、万年筆に合わせてシーンごとに使い変えるのもおススメです。第一印象も大事です。

    Il Duomoのショップで文具をみる

    あわせて読みたい

    万年筆選びシリーズの続編はこちら。ペン先・吸入方式・ブランドの順で、選び方の観点をひとつずつ深掘りしていきます。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)
    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?③(吸入方式編)
    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?④(ブランド編)

    記事中で紹介したアウロラ・ビスコンティ・デルタなどイタリア万年筆ブランドのラインナップを実際に見てみたいかたは、Il Duomoのショップでイタリア万年筆をご覧いただけます。

    Il Duomoのショップでイタリア万年筆をみる

    Il Duomoでお取り扱いのイタリア万年筆ブランド — デザインで選ぶ

    万年筆をデザインで選ぶなら、イタリアの作り手の感性は外せません。Il Duomoでは、独自のデザイン思想を持つイタリアブランドを取りそろえています。

    アウロラのペン
    ビスコンティのペン
    モンテグラッパのペン
    レオナルドのペン

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  • 【ビスコンティ万年筆】人気モデルと書き味|Il Duomo店長が徹底解説

    【ビスコンティ万年筆】人気モデルと書き味|Il Duomo店長が徹底解説

    こんにちは、Il Duomoの店長の佐藤です。店長のわたしも熱烈なファンであるビスコンティ。今日は人気モデルと書き味について詳しくお話していきますね。

    ビスコンティは1988年フィレンツェ創業の比較的若いブランドですが、芸術性と斬新な機構で世界的に高い評価を得ているメーカーです。

    結論からお伝えすると、ビスコンティで最も人気なのは「ヴァンゴッホシリーズ」と「ホモサピエンスシリーズ」の2つ。
    ヴァンゴッホは芸術好きの心をくすぐる絵画モチーフ、ホモサピエンスは玄武岩を使った独特の質感で、それぞれにファンが多い1本です。

    書き味は、スチールニブは小ぶりで細い字向け、18Kは細長く鋭利な「他では味わえない独特の感触」。
    ビスコンティは王道ではありませんが、合うかたには本当にハマる、「気に入って何本も使う」タイプの万年筆メーカーですよ。

    各モデルの詳細をこれから掘り下げていきますね♪

    ビスコンティ(VISCONTI)の人気モデルは?

     

    1988年にフィレンツェの二人のコレクターによって作られた若きブランド・ビスコンティ。

    万年筆の黄金時代を経験していないビスコンティだからこそ、万年筆の常識にとらわれない、斬新なコレクションが次々と発表されています。
    そんなビスコンティ(店長も熱烈なファンであります)の人気モデルをざくっと掘ってみます。
    各シリーズに、万年筆、ボールペン、ローラーボール、ペンシル、などありますが割愛しています。

    結論から言うと、ビスコンティで最も人気なシリーズは

    ・ヴァンゴッホシリーズ
    ・ホモサピエンスシリーズ

    になります。

    しかしながら、その他のモデルも、モデルごとにファンがいたりと
    甲乙つけがたいのです。

    ですので、主なモデルをご紹介しつつ、
    人気なモデルはなぜ人気なのか深掘りしていこうと思います。

     

    ペン先について

    ミラージュ、レンブラント、ゴッホコレクションは「スチールニブ」です。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    その他は基本的に18Kとなっております。(ただしオペラは基本的にスチールニブ)

    Il Duomoの店長がビスコンティ本社にお邪魔したときの現地レポートはこちらをどうぞ。

    どうなる?体制変更後のVisconti(ビスコンティ)。本社から現地レポ!!

    ヴァンゴッホシリーズ

    スペック
    キャップタイプ   マグネティックロック
    ペン先   スチール
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

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    ビスコンティの万年筆のなかで、ひときわ目立つシリーズがこちら、「ヴァン・ゴッホ・コレクション」
    天然レジンを使用した軸とキャップには、職人が1本1本丁寧に作り上げた美しい模様がデザインされています。

    ビスコンティ 自画像
    ビスコンティ ゴッホ自画像

    コレクションのすべて

    1. ビンセントの椅子 van gogh’s chair
    2. 医師ガシェの自画像 Portrait of Dr. Gachet
    3. ヴァン・ゴッホの自画像 PORTRAIT BLUE
    4. 糸杉 Road with Cypress and Star
    5. ゴーギャンのアームチェアー Gauguin’s Chair
    6. 星月夜 STARRY NIGHT
    7. ビンセント・ヴァン・ゴッホのくつ
    8. 花咲く果樹園 View of Arles
    9. ひまわり SUNFLOWERS
    10. アイリス IRISES
    11. 刈り込まれた柳 POLLARD WILLOWS
    12. アルルの寝室  Bedroom in Arles
    13. ゴッホの椅子 ビンセントチェア  Vincent’s Chair
    14. 赤い葡萄畑 万年筆   Red Vineyard
    15. 花咲く桃の木 万年筆 Souvenir De Mauves
    16. 麦畑 Wheat Field
    17. カラスのいる麦畑 万年筆 Wheatfield with Crows
    18. 農婦のいる古い葡萄畑 Old Vineyard with Peasant Woman
    19. 夜のカフェテラス Cafè Terrace at Night
    20. 小説を読む人 The Novel Reader
    21. 花魁 Oiran

    というラインナップ。
    ビスコンティのシリーズは、どれも芸術好きの心をくすぐりますね。

    廃番になっているものもありますのでお気を付けを!

     

    上の写真の「自画像」なんかは、背景の青、髪の毛の茶色と、その2色の濃淡が加わって非常に美しいし、
    くねりながら魅せる色の曲線は倒錯するゴッホの精神まで映し出しているかのよう。このへんのセンスはイタリア人ならでは、と息を吞みます。

    さらに軸は美しく多面体に面取りされており、光を反射してレジンが綺麗に輝きます。この輝きがとっても高級感たっぷりで良いですよ。
    こちらは「マグネティックロック」という磁石でカチャン!と締まるキャップが特徴的。

     

    ゴッホコレクション ひまわり 万年筆

    ビスコンティ ゴッホコレクション ひまわり

    有名な「ひまわり」も人気です。並んでいると壮観!

    ペン先のサイズ(EF・F・M・B)の選び方について詳しくはこちらをどうぞ。

    【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?

    ミラージュ

    スペック
    キャップタイプ   マグネティックロック
    ペン先   スチール
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

    ミラージュ 万年筆 ビスコンティ

    ビスコンティ ミラージュ アクア 万年筆

    ミラージュはビスコンティのなかでは手に入りやすい価格帯で、
    はじめての万年筆にもおすすめです。

    ゴッホやレンブラントとニブは同じで本格的な筆記感は楽しめるのですが
    レジンの雰囲気が、ゴッホ・レンブラントと違います。
    首軸までレジンで小さめ・軽めなので実用的。

    値段の理由は、レジンの質です。
    十分綺麗なのですが、ゴッホがナチュナルベジタルレジンなのに対し
    こちらは普通のレジン。
    透明度がやや劣りますが、イタリア万年筆入門にはうってつけなのではないでしょうか!

    レンブラント

    スペック
    キャップタイプ   マグネティックロック
    ペン先   スチール
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   カートリッジ・コンバーター両用式(コンバーター付属)

    ビスコンティ レンブラント 暗い森

    ビスコンティ レンブラント ダークフォレスト

     

    レンブラントS

    ビスコンティ レンブラント-S ブルー 万年筆

    レンブラントはオランダの絵画黄金期の画家で、暗闇の中からモチーフを光で浮かびあがらせるかのようにドラマティックな絵画空間を追求した絵画で有名です。

    そのレンブラントの作品へのオマージュとしてビスコンティはこのようなペンを作りました。
    こちらのシリーズも「マグネティックロック・システム」が採用されています。

    レンブラントシリーズは、ミラージュとゴッホの間に位置するシリーズ。
    レジンの質(というかランク)もちょうど中間。
    密度の高い、個体差のある良質なレジンを楽しめます。
    首軸は金属で、バランス◎です。

    ビスコンティのスチールニブの書き味

    ビスコンティのスチールニブは、紆余曲折を経て、このような形に落ち着いています。(2023年4月現在)

     

    ビスコンティのスチールニブ

    やや小ぶりなペン先で、インクフローは絞り気味。
    この狙いは、「細い字が書ける」というものかと思われます。

    国産と同等くらいの線の細さが出せます。

    絞られたフローが悪さをしなければ、滑らかな書き味です。
    EFは、細いのもあり、ややカリカリしますが、その分繊細な線が書けます。

    オペラ・オペラマスター

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   オペラ:スチール オペラマスター:18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   オペラ:ピストン吸入式 オペラマスター:パワーフィラー

    ビスコンティ オペラ ゴールド 

    ビスコンティ オペラ

    ビスコンティ 限定生産品 オペラマスター サバンナ 万年筆

    ビスコンティ オペラマスター サバンナ

     

    オペラはビスコンティの中堅ラインで、上半分のキャップと下半分の軸に異なるレジンを使った2トーンデザインが特徴。
    オペラマスターはその上位ラインで、18Kニブとパワーフィラー(尻軸を回してインクを入れる吸入方式)を採用しています。

    書き味はビスコンティ18Kの細長く鋭利な感触で、フローはミドル。
    ホモサピエンスほど主張が強くない、落ち着いた1本をお探しのかたにおすすめのシリーズです。Il Duomoでも検品の機会があり、安定した個体差の少なさを感じています。

    ディヴィーナエレガンス

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B
    インク方式   プル&ターン (尻軸をひっぱると通常の吸入式になる!)

    ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス インペリアルブルー オーバーサイズ 万年筆

    ビスコンティ ディヴィーナエレガンス インペリアルブルー 万年筆

     

    ディヴィーナエレガンスは、軸全体がねじれた螺旋形が特徴的な美しい1本。
    吸入方式は「プル&ターン」といって、尻軸を引っ張ると通常の吸入式に変わるという面白いギミックを持っています。

    18Kニブで、書き味はビスコンティらしい細長く鋭利な感触。
    螺旋のデザインは女性のかたにも人気で、贈り物にもおすすめです。「意匠の凝った1本」がお好みのかたに、ぜひ手に取っていただきたいモデルですね。

    ホモサピエンス

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー

    私もはじめてホモサピエンスを手にしたとき、ペンから放たれるオーラにおののきました…。人間が「書く」という行為によって発展してきた歴史を表わしているとされる、このペン。
    ビスコンティは面白いペンを次々と発売しますが、まさか玄武岩を使うとは…。

    写真で見ると、重厚感ありありで、重そうなのですが、そのさわり心地は意外にすべすべで、軽いのです。
    しかしながらやはり「石」としてのパワーを感じさせます。

    鉱石好き、ナショジオ(ナショナルジオグラフィック)好きのわたしからすると
    たまりませんな~という軸です。

    ビスコンティ ホモサピエンス ブロンズ

    ビスコンティ ホモサピエンスブロンズ

    材料に使われている玄武岩は、イタリアの有名な島・シチリア島に鎮座するエトナ火山の玄武岩を使用しています。
    あくまでもイタリア・リスペクトという独自のこだわりが伝わる1本。

    ちなみに、吸入式のパワーフィラーは、尻軸を回してインクを入れる吸入方式です。
    オーバーサイズや、特別生産品についてはダブルタンクパワーフィラーといってさらにインクの量がたくさん入れられる方式を採用しています。
    その量、インクカートリッジ6本にも及びます。

    ホモサピエンスの透明なシリーズ

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー
    ビスコンティ トスカーナヒルズ
    ホモサピエンスシリーズは、透明軸や半透明軸も限定シリーズとして出ています。
    限定ならではの綺麗なカラーリングや、クリップ部の刻印と色入れもラグジュアリー!
    フィレンツェのメーカーなので、フィレンツェらしいコンセプトのペンが多いのも魅力。

    メディチ

    スペック
    キャップタイプ   フックセーフロック
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー

    ビスコンティ メディチ ローズゴールド

    ビスコンティ メディチ ローズゴールド

    メディチ家は、言わずと知れたフィレンツェの豪家で、ルネサンス期には芸術や学問を保護した立役者です。
    このビスコンティ・メディチはフィレンツェの象徴ともいえるメディチ家をイメージ。
    サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂脇にある
    サン・ジョバンニ洗礼堂という八角形の建物を模して八面体になっています。

    まるでアンティークセルロイドのような深みと輝きを生み出した「アクリシルク」という新素材を使用しています。

    ウッドストックシリーズ

    スペック
    キャップタイプ   ネジ式
    ペン先   18K
    文字幅   EF/F/M/B/STUB
    インク方式   パワーフィラー
    ウッドストックシリーズ ホワイトダヴ
    1962年に開催された伝説のロックフェスティバルの名を冠したペン。
    当時のサイケデリックムーブメントを象徴した、カラフルさで彩られています。
    基本的にはホモサピエンスシリーズと似た印象ですが、
    ねじ式でよりすっきりしたデザインとなっています。
    ニブも14Kで新しいものに変更されています。
    書き味は基本的には通常の18Kと変わりませんが、やや柔らかい印象。

    ビスコンティの18Kの書き味は?

    ビスコンティ ホモサピエンスシリーズ ニブ

    ビスコンティは、近年、インハウスといってペン先を自社生産する体制に変わりました。

    (以前は23Kパラジウムというのが有名でしたが、いまは残っていません)

    ビスコンティのニブの特徴はまず「細長い」ということがあります。
    鋭利な部分が長めなので、尖った感触が存分に味わえます。

    他のメーカーでは見られない、不思議な書き味です。
    どちらかというと硬めかなと思います。

    鋭利なので、ノートなど視認性が高く、小さい字を書くにはもってこいです。

    フローは紆余曲折を経て、ミドルめに落ち着きました。
    ペンポイントは丸めですが、書き出しはけっこう綺麗にでます。

    ビスコンティの18Kは、他と一線を画す、独特な書き味。
    王道ではありませんが、気に入って何本も使用される方も多いです。

    字幅はわりと細めなので、国産の0.5~1段階上くらいを見て頂ければと思います。

     

    ビスコンティ 字幅サンプル

    (Il Duomoで集めているサンプル。5㎜方眼に書いています。)

    よくある質問 (ビスコンティ万年筆)

    Q. ビスコンティのはじめての1本にはどれがおすすめですか?

    はじめてビスコンティをお迎えするかたには、「ミラージュ」が手の届きやすい価格帯でおすすめです。
    ゴッホやレンブラントとニブは同じスチールで本格的な筆記感が楽しめますし、首軸までレジンで小さめ・軽めなので実用的。
    イタリア万年筆入門にもうってつけですよ。

    Q. ヴァンゴッホとホモサピエンス、どちらが人気ですか?

    正直、甲乙つけがたいです(笑)。
    芸術が好き、美しい軸を眺めたいかたにはヴァンゴッホ、素材の独特な質感、ずっしりとした重厚感がお好みのかたにはホモサピエンスがハマります。
    1本目でゴッホを一目惚れで購入されるかたも多いですが、ホモサピエンスは「使い込むほどに愛着が湧くタイプ」なので、好みが分かれるところですね。

    Q. ビスコンティの18Kは硬いって本当ですか?

    はい、ビスコンティ18Kは細長く鋭利で、どちらかというと硬めの書き味です。
    他のメーカーの「ぬらぬら」「ふわふわ」とは違う、独特の感触。鋭利なのでノートに小さい字を書くにはもってこいですが、柔らかい書き味がお好みのかたには合わないかもしれません。
    個体差もありますので、Il Duomoでは1本ずつ検品の上でお届けしています。

    Q. ビスコンティ万年筆の価格はいくらくらいですか?

    2026年5月1日時点で、Il Duomoでお取り扱いしている主なビスコンティ万年筆の価格は、

    • ヴァンゴッホ コレクション 星月夜 万年筆 (44,800円〜)
    • ホモサピエンス オーバーサイズ ブロンズ 万年筆 (134,800円〜)
    • ホモサピエンス ブロンズ ボールペン (58,800円〜) / ローラーボール (72,800円〜)

    などが目安です。シリーズや限定モデルによって価格は幅がありますので、詳しくは商品ページをご確認くださいね。

    ※ 価格情報は2026年5月1日時点のIl Duomo販売価格です。為替や仕入れ状況により変動することがあります。

    まとめ

     

    芸術性で名を馳せているビスコンティだけに、芸術的なコレクションが人気です。

    万年筆コレクターでなくても、実は1本目からゴッホを一目ぼれで買う、という人も多いとか。

    その美しさから、女性にも人気なようですね。

    しかしただ美しいだけでなく、職人の技術や、新しい機構にもチャレンジを続けるビスコンティ。目が離せません!

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    ビスコンティ(VISCONTI)の歴史と特徴まとめ
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    万年筆の使い方・選び方に困ったら

    万年筆の使い方、ペン先の選び方などご相談に乗れますので、気になる方はぜひLINE@でお気軽にトークしてみてくださいね(*'▽')

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    ビスコンティー 美への追及に妥協はない。職人の手作りにこだわるフィレンツェのブランド

    二人のコレクターによって設立されたビスコンティ

    ビスコンティは「ダンテ・デル・ベッキオ」と「ルイージ・ポリ」の二人の万年筆コレクターによって1988年に設立された万年筆ブランドです。

    フィレンツェに本社があり、13世紀の王城をリノベーションして事務所を設置しています。

     

    【万年筆ブランドまとめ】ビスコンティ(VISCONTI)の歴史と特徴まとめ

    【万年筆ブランドまとめ】ビスコンティ(VISCONTI)の歴史と特徴まとめ - 関連画像2

    彼ら二人の熱きコレクターたちは、現在の万年筆界の質とスタイルは、万年筆の黄金期である1920年代から1950年代のそれを失っている、と意気投合しブランド設立に至ったそうです。彼らは黄金期の再生を目指し、クオリティの高く、優れたペンを次々と生み出しました。

     

    今ではほとんど作られることはなくなった、セルロイド万年筆の復刻モデルなども作っています。
    ルイージはビスコンティを去り、今はダンテがビスコンティをリードしています。

    ダンテは、「ビジネスプランよりも、より素晴らしいペンを生み出すことに情熱を傾けている」と語っています。

    2018年、ダンテ氏は社長を退き、新たに別のCEOが就任。
    いままでのビスコンティの良さは踏襲しつつ、よりファッショナブルに、美しく…というイメージでペンづくりをしているよう。

     

    visconti_logo
    出典:wikipedia

    初期のロゴには、‘The Writing Renaissance’(筆記のルネサンス)とあります。これまでの万年筆文化を踏襲しつつも、イノベーションを巻き起こしたいという気概が伝わってきます。

    ルネッサンスの始まったフィレンツェのブランドらしいコンセプトですね。

    9つの代表万年筆ブランドをコンパクトにまとめた記事はこちらをどうぞ。

    あなたはいくつ知ってる? 有名万年筆ブランド9選

    ビスコンティではルネッサンスの象徴であるミケランジェロをイメージしたモデルの万年筆なども作られています。さあ、ビスコンティをもっと掘っていきましょう。

    海外・国産の主要万年筆ブランドの特徴を網羅した記事はこちらをどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?④(ブランド編)

    職人文化とメイド・イン・フィレンツェにこだわったペンたち

    【万年筆ブランドまとめ】ビスコンティ(VISCONTI)の歴史と特徴まとめ - 関連画像3

    イタリアはじめヨーロッパではもともと職人文化が繁栄しています。世襲制であることも多く、たとえば楽器工房であれば最後の調律部分を担当する人は、自分の調律技術を親から子へと受け継いだりします。服の職人であれば、スーツ全体ではなく、パンツのみを縫うだけの家系の職人さんもいらっしゃるとか。
    そんなイタリアの素晴らしい職人文化を大事にしようと、ビスコンティは万年筆を手作りで仕上げることにこだわりを持っています。

    また、外箱にもこだわりが。
    フィレンツェは芸術的な美しい包装紙も名産。このフィレンツェ産の紙を外箱に使って高級感を出すことも。
    さらに、フィレンツェは革製品でも名のある都市ですので、まれに外装に使われる革にはこだわりがあります。

     

    フィレンツェで生まれたブランドであることを誇りに思い、フィレンツェ産であることを唯一無二の存在価値としてビスコンティは大切にしています。

    より芸術的なペンを!デザインへのこだわり

     

    デザイン性の高さで評価されることの多いビスコンティ。ひときわ目を引くのはキャップ部分です。
    天然レジンをもとに作られた軸には、橋を模してデザインがなされたキャップが被さります。この「橋」には、人々の懸け橋となりますようにという思いが込められているそうですよ。

     

    ビスコンティ 麦畑

    ビスコンティ ゴッホ 麦畑
    ビスコンティ 自画像

    ビスコンティ ゴッホ 自画像

    上の写真は人気の高い、ゴッホシリーズの「自画像」です。
    こちらも職人による手作りのレジンで、一本一本丁寧に独特の印象派の色のゆらめきがデザインされていますね。

    箱にはゴッホの自画像が貼られており、ペンと見比べると、その色や雰囲気の一致性には目を奪われます。
    実は私はゴッホシリーズのファンで、「ひまわり」と「アルルの寝室」を持っています。

    visconti-amerigo-vespucci-limited-edition-bronze-penna-stilografica

    様々な限定モデルを出していますが、デザインの一つの核となるのが「イタリア(フィレンツェ)のアイデンティティ」であるといえます。

    たとえばこれはアメリゴ・ヴェスプーチ限定モデル(Amerigo Vespucci Limited Edition)。アメリゴ・ヴェスプーチは 大航海時代、コロンブスらが“新大陸”を東南アジアの一部と考えたのに対し、アジアとは別の大陸であることを主張した、フィレンツェ出身の航海士です。
    ビスコンティでは希少な1500年代の航海図をもとに、ペンのデザインをしましたが、航海図全体をペンに巻き付けることは困難だったため、イタリアとアメリカ大陸入るようにデザインしたそうです。地図や歴史好きにはたまらない、収集欲をくすぐるいいデザインです。

    イタリア人であること、フロレンティーナ(フィレンツェ人のこと)であることをデザイン前面に押し出した郷土愛あふれるペンが、このほかにもたくさんあります。

     

    ビスコンティ トスカーナヒルズ
    ビスコンティ ホモサピエンス トスカーナヒルズ

    トスカーナとは、ビスコンティのあるフィレンツェが所属する州ですが、
    風光明媚なトスカーナの丘をイメージして、このペンを作っています。

    郷土愛が感じられるのも、ビスコンティの魅力です。

    機構や書き味もこだわる、質実剛健なビスコンティ

    ビスコンティ ホモサピエンス ブロンズ
    ビスコンティ ホモサピエンスブロンズ

    ビスコンティでは近年「パワーフィラー方式」という新たなインク機構を生み出しました。尻軸のピストンを引くことにより2.4―3.8㏄ものインクを吸入できるという便利な機構です。インクカートリッジですと0.8ccなので比べるといかに大量かお分かりいただけるでしょう。しかもダブルタンクといってインクタンク内が二層に分かれているので、インク漏れしにくいという利点があります。

    また万年筆の肝であるペン先は主にドイツの会社に外注していますが、「頼りがいのある柔らかさ」と表現されるほど、評価が高かったりします。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    また「23K パラジウムドリームタッチ」といってビスコンティ独自のパラジウムのペン先が開発されたのですが、こちらも滑らかな書き心地と人気があります。世界で初めて23Kパラジウムのペン先を使ったことでビスコンティの名をあげました。
    ※→こちら、現在では作られておりません!いまは18Kのニブとなっております。ご注意ください。

    吸入式・カートリッジ式・コンバーター式など、いろいろな吸入方法の違いについてはこちらをご覧ください。

    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?

    まとめ

    いかがでしたか?フィレンツェのブランド・ビスコンティは職人の手作りによるクラシカルな万年筆づくりを大事にし、万年筆の歴史を踏襲しつつも、新しい技術やデザインの波を起こしていく、素晴らしいブランドだったのですね。

    2018年に、ビスコンティの本社工場にお邪魔してきたので、そのレポも貼っておきます。

     

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    ピナイダー(Pineider)の工場見学にいってきた|万年筆の謎を本社工房にお邪魔し解き明かす

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