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    イタリアの万年筆モンテグラッパの特徴&書き味は?おすすめペンも【万年筆屋のリアルな話】

    ヴェネト州生まれのジュエリーのような万年筆ブランド

    イル・ドゥオモ店長
    こんにちは!輸入ヨーロッパ文具を取り扱うIl Duomoの店長・佐藤です。
    ヨーロッパ文具(おもに万年筆)の美しさを布教するためにこの記事を書いてます♩

    イタリア万年筆には、アウロラビスコンティレオナルド、などなどいろいろありますが、そのなかでもレベルも高くおすすめのモンテグラッパを今回はシェアしていきます。

     

    まず、モンテグラッパというブランドをご存知でしょうか。

    イタリアの老舗の万年筆メーカーで、万年筆のロールスロイスとか、万年筆のフェラーリなどという人もいるくらいの高級ブランドです。

    ここでは、そんなモンテグラッパについて、万年筆屋の視点から

    • モンテグラッパの特徴
    • モンテグラッパの書き味
    • モンテグラッパのおすすめペン

    に分けてご紹介したいと思います!

    ちなみにイル・ドゥオモではイタリア万年筆を多く取り扱っております。
    検品をとにかく丁寧に、をモットーにしてネットショップで通販をしております。
    よかったらカタログ気分で見てみてください。

    モンテグラッパの歴史は100年以上

    モンテグラッパは1912年にイタリアのベネト州バッサーノ・デル・グラッパで「ゴールドのペン先と筆記具製造所」として創設されました。

    イタリアで初めて万年筆を製造したメーカーとして知られています。

     

    バッサーノ・デル・グラッパはベネツィアのすぐ近くの小さな町で、アルピーニ橋(別名ヴェッキオ橋)という屋根付きの橋が有名です。

    バッサーノとはイタリア語で「下」を意味し、グラッパ山(モンテグラッパ)という山の下にある街なのでバッサーノ・デル・グラッパというのです。

    お酒のグラッパは、この山にちなんで名づけられています。

    モンテグラッパの由来はこのグラッパ山だったんですね!

     

    もともと、ベネト州は伝統工芸が盛んな地域で、特に銀の工芸品には定評がありました。

    モンテグラッパの筆記具にも、これらの熟練のクラフツマンの技術が活かされています。

     

    1920年代にはセルロイドを使う数少ない筆記具製作所となり、1930年代には近年モンテグラッパの象徴ともなった八角軸のペンの製造を開始しています。

    その後、1978年に社名を現在の「モンテグラッパ」に変更して、現在に至ります。

    モンテグラッパの特徴…しっとりとした手触りのセルロイド軸

    モンテグラッパの特徴としては、鮮やかな色と、しっとりとした手触りのセルロイド軸があげられています。

    このセルロイド軸は、光の当たり方や角度によって様々な模様に変化して見え、見る者を魅了します。

    また、モンテグラッパの金のペン先の万年筆は、創業時からペン芯にはエボナイトを使っており、
    これによってインクが馴染みやすく、快適な書き心地をもたらしています。

    このセルロイド、イタリアのセルロイドメーカーMazzucchelli(マッツケッリ)社に特注しているとのこと。ちなみにヨーロッパ唯一のセルロイドメーカーがMazzucchelli社。それほどにセルロイドは貴重なものなんですね。

    モンテグラッパ用のセルロイドを作るには、1年寝かすこともあるそうです。

    この動画で、モンテグラッパのセルロイドを作る過程がご覧いただけます↓(英語です)

    イタリア人は美のためならコストや時間を考えないというか(^^)
    日本の製品と全く違うものが生まれる理由は、そんなところにありそうです。

    筆記具の宝石の名にふさわしい美しさ

    モンテグラッパ エクストラ1930

    モンテグラッパの万年筆を言い表す表現としては、とにかく「色気・セクシー・美しい」ということが言われます。

    ↑はエキストラ1930というモデルですが、この曲線!でっぷりとした形!目立つキャップリング!クリップのデザイン!どれをとっても色気があります♡

    私もみるたびにため息が出ます。

    まさに、イタリアならではの洗練されたスタイリッシュなデザインと高級感を兼ね備えた万年筆であり、「ライティング・ジュエル(筆記具の宝石)」と称されています。

    そんな万年筆だけに、著名人にもモンテグラッパの愛用者は多く、ヘミングウェイ、シルベスタ・スタローン、アイルトン・セナ、ジョルジュ・アルマーニ、ポール・スミスなどが、愛用したことで知られています。

     

    また、モンテグラッパの高級感をもたらしている理由の一つとして、そのほとんどのモデルで、外装の金属部分にはスターリングシルバーが使われていることが挙げられています。

     

    これは、もともと創業の地であるベネト州が、銀細工が盛んな地域だったことから、それらの技術を活用したものです。

    更に、男女を問わず使いやすいラインナップも、誰もが一度は持ってみたいと思わせる要因となっているように思われます。

    実際の作りは丈夫?

    ここがみなさん気になるところではないでしょうか。

     

    わたしはIl Duomoを開いてから、もう4年以上モンテグラッパのペンを検品してきましたが、

    結論としてモンテグラッパのペンは「とっても丈夫」です。作りはとてもしっかりしています。

     

    コンバーター部分もネジ式ですし、キャップのしまりも非常にぴったりしていて、レベルの高い作りです。
    ラグジュアリーなペン、というだけではありません。高度な工業品といえます。

     

    安心できるブランドだと思います!信じてください。(笑)

    モンテグラッパの書き味は?

    結論から言うと、

    モンテグラッパ鉄ペン⇒サリサリしている、独特の書き味。

    モンテグラッパの金ペン⇒フロー潤沢な滑らかな書き味。

    となります。

    こちらが検品動画です↓↓

    6分すぎあたりからインクをつけて書いていますのでご覧ください!

    モンテグラッパには鉄ペンと、14K、18Kのラインナップがあります。

    仕上がり的にはやはり金ペンのほうが良くできていますが、
    鉄ペンも国産万年筆の通常ニブと比べるとかなり大きめでがっしりしているので頼りがいのある書き心地です。

    ただ、鉄ペンの場合、滑らかさの個体差が若干あります。
    鉄ペンを購入される際には万年筆調整も付けていただいたほうが、より滑らかな書き味になるのでお勧めです。

     

    モンテグラッパのおすすめの万年筆は?

     

    モンテグラッパは非常に多くのシリーズを発売しています。

     

     

    (1)リミテッド・エディション

    モンテグラッパの万年筆の中でも、リミテッド・エディションは特に美しいと評判です。クラフトマンがハンドメイドで作り込んだ装飾は、細部にまでこだわりを感じることができ、ハンドメイドの精巧さを実感できる万年筆です。

    ただ、それだけに、価格が非常に高価で、残念ながら、簡単に手が出せるものではありません。

    ただ、逆にそれだからこそ万年筆業界を代表する美しいアイテムであり、「いつかは」手に入れたい一本といえるでしょう。

    モンテグラッパのセルロイド軸。

    モンテグラッパ エクストラ1930 地中海ブルー

    モンテグラッパ 地中海ブルー エキストラ1930

    モンテグラッパ エクストラ1930 地中海ブルー

    この地中海ブルーのセルロイドは群を抜いて綺麗なんです。波の模様のような揺らぎが、光に照らすと表情を変えます。
    色が何層にも重なっていて、この色合いはセルロイドでしか表現できないものでしょう。

    ニブも他のものと違い、キャップリングと合わせてメアンダー文様になっています。

    エキストラオットー ラピス
    モンテグラッパ 限定生産品 エクストラオットーラピス 万年筆

    オットーとは、イタリア語で8。つまり8角形に面取りされた軸なんです。

    モンテグラッパ スピリット・ディ・ステラ 万年筆

     

     

    モンテグラッパ スピリット・ディ・ステラ 万年筆

    モンテグラッパ スピリット・ディ・ステラ 万年筆

    この「モンテグラッパ スピリット・ディ・ステラ 万年筆 」は国際的な活動・「Wheel On Waves(ウィール・オン・ウェイブス)」へモンテグラッパが賛同し、その売り上げの一部を寄付するために作った限定の万年筆です。

    青い海をイメージしたネイビーブルーのキャップと尻軸に、船体をモチーフにした木のストライプ。そしてコンパスの形のクリップが唯一無二のデザインとなっています。

     

    スピリット・ディ・ステラ。直訳すると「星の精神」というコンセプトのこの万年筆。 太古の昔、航海は星をたよりに行われてきました。星から一を確認し、目指す場所へと向かう船。その情景は現代の多様性のある時代の中で、状況や生まれ持ったものは違っても、同じ方向へ向かっていこうという「Wheel On Waves(ウィール・オン・ウェイブス)」の試みと一致します。船や海を愛する方、そして人間を愛する方に持ってほしい1本です。

    限定生産品 モンテグラッパ ペン・オブ・ピース 万年筆

    ペン・オブ・ピース モンテグラッパ

     

    限定生産品 モンテグラッパ ペン・オブ・ピース 万年筆

     

    ペンは剣より強しー’The pen is mightier than the sword’

    このペン・オブ・ピースのアイデアは、モンテグラッパが主催するディナーの際に生まれました。ある夜、各国に散らばっているモンテグラッパの代表者が同じ食卓を囲みました。イスラエル、レバノン、イラン、インド、アラブ首長国連邦、など…。いたるところで戦争やテロが起こる、私たちの乱暴な世界の中で、平和に特化したペンを立ち上げるという考えがそのディナーの時に生まれたのです。多様な肌の色を持つ代表者たちが一堂に会し、平和のペンについて考えるーそのためにピースマークはシンボルとして選ばれました。ペンは剣より強しー’The pen is mightier than the sword’がコンセプトとなりました。色々な言語での「平和」が軸に記されています。

     

    (2)ドゥカーレシリーズ

    ドゥカーレシリーズは基本的にスチールニブです。
    モンテグラッパのペンはスチールニブだけれども、高級なラインが結構多いのです。
    というのは、日本では「金が柔らかいし、書き味いいよね」という評判が多いのですが、金であってもスチールであっても、ニブの形や研ぎ方で書き味は大きく変わるので、実はスチールであるから書き味が劣るとは限らないのです。

    もちろんヨーロッパでも金ペンは高級ラインナップに使われますし、金ニブのほうがいいものだよねという認識はあります。でも、「3万円台でスチールだから、嫌だ」ということはあまり起こらないように思います。

    軸が美しければ、スチールニブでもペン自体の価値はある、ということです。

    ドゥカーレシリーズは天冠に特徴があります。ドゥカーレというのはイタリア語で公爵という意味です。
    公爵のかぶる冠のようであり、ヴェネツィアにあるドゥカーレ宮殿の建築様式のようでもあるこの天冠デザイン。

    キャップが重めなので尻軸にポストはできませんが、
    大振りなデザインが珍しく、とても可愛い&高級感アリです…!

    この美しさはモンテグラッパにしか出せないでしょう!!

     

    (3)フォーチュナシリーズ

    フォーチュナシリーズもスチールニブが多いです。フォーチュナとはイタリア語で「幸運」(fortune)を意味します。丸っこい形が幸運を運んでくれそうなペンなのです。

    クリップと、キャップの丸みに注目です。

     

    モンテグラッパ フォーチュナ モザイク 万年筆

    フォーチュナシリーズでも特に美しいのが、モザイクシリーズ!

    カラフル・ポップなレジンとぽってりしたフォーチュナシリーズの軸があいまって
    とっても可愛い!女性・男性どちらにも人気です!

    モンテグラッパ モザイク

    モンテグラッパ フォーチュナ モザイク オーロラボレアリス 万年筆

     

    エルモシリーズ

    モンテグラッパ エルモ01 ファンタジーブルーム ゲンチアナブルークロス 万年筆

    モンテグラッパ エルモ01 ファンタジーブルーム ゲンチアナブルークロス 万年筆

    モンテグラッパ エルモ01 ファンタジーブルーム ゲンチアナブルークロス 万年筆

    エルモは、モンテグラッパのなかではエントリーモデルといえます。バランスもよく、キャップをポストしても使いやすいです。
    このファンタジーブルームシリーズは花をイメージしてつくられています。とても華やか!

     

    まとめ

     

    いかがでしたでしょうか。
    モンテグラッパの真骨頂はセルロイド軸とスターリングシルバーなので、ぜひそれを体感していただきたいのが本当のところではありますが、いかんせん高価です。

    ドゥカーレやフォーチュナも、さすがイタリア万年筆(略してイタ万)といった、非常にセクシーで美しい軸がたくさんありますので、ぜひ、ぜひ!手に取ってその美しさをリアルに見ていただければと思います。

    あわせて読みたい

    モンテグラッパの代表モデルや書き味比較を知りたいかたはこちらの記事もどうぞ。

    【モンテグラッパの書き味とは?】エキストラ1930とフェリチタの比較、調整のレポート
    文化の息吹感じる…モンテグラッパ・モザイクシリーズをレビュー
    【レポート】モンテグラッパ エキストラ1930地中海ブルーの使い心地は?

    万年筆の基礎(吸入方式・ペン先素材)について知りたいかたはこちらをどうぞ。

    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?
    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

     

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  • 試験結果を左右する?! 資格試験受験者におすすめの筆記具とは

    試験結果を左右する?! 資格試験受験者におすすめの筆記具とは

     

    試験では実力を発揮できるよう、使う筆記具にもこだわりたいものです。特に、司法試験など筆記量の多い試験では、すばやく楽に書ける筆記具を使いたいですよね。

    万年筆はそうした試験におすすめの筆記具のひとつです。どんなところが試験に向いているのかを、ご紹介していきましょう。

    1.あなたの書きグセになじむ

    万年筆は使い込むほど使い手の書きグセになじみます。これは万年筆のペン先が、使い手のペンの持ち方や筆圧によって変形するためです。つまり、自分にとって、もっとも使いやすい筆記具としてカスタマイズできるものだといえます。使い慣れた筆記具であれば、勝負どころでも集中しやすいですよね。

    2.力を入れず書けるので疲れにくい

    また、使う際に力を加える必要がないため、疲れにくいのも万年筆のメリットです。万年筆を使うと、書く行為そのものに意識を使う必要がなくなり、考えがまとまりやすくなるともいわれています。より試験に集中できることが期待できそうです。

    試験に向く万年筆の選び方

    万年筆を選ぶ際は、ペン先の太さや素材などはもちろん、ブランドにも注目しましょう。万年筆はブランドによって、さまざまな書き心地があります。たとえば、『ペリカン』の万年筆はインクフローがよいのに対し、『ラミー』の万年筆は鉛筆のようにカリカリと書けるといった特徴が挙げられます。自分のこだわりや用途に合わせて、もっとも相性の良い1本を選んでみてください。

    なお、万年筆はインクが乾くまでに時間がかかるため、吸い取り紙を利用するのがおすすめです。吸い取り紙は万年筆やインクのコーナーに売られています。

    コクヨ 吸取紙 寸法60x227mm 16枚入 シム-1N

    紙のまま使ってもかまいませんし、自宅での勉強中には、ブロッター(インク吸い取り器)にセットしてインクを吸い取らせてもよいでしょう。

    コレクト ブロッター 木製 生地塗 P-205

    (吸い取り紙やブロッタ―は試験会場に持ち込めるかどうか事前に確認しましょう!)
    書き慣れた万年筆は、筆記量の多い試験の強い味方です。「ボールペンや鉛筆では試験中に手が疲れてしまうな」と感じている人は、万年筆を試してみてはいかがでしょうか。

    あわせて読みたい

    試験向けの万年筆を選ぶときに参考になる、ペン先・字幅の解説記事はこちらをどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)
    【初心者向け】万年筆のペン先のサイズはどうやって選ぶ?

    長く付き合える1本選び、定番のスーベレーンが気になるかたはこちらをどうぞ。

    一生ものの万年筆はどう選ぶ?万年筆屋が思う一生使えるペン
    世界的人気を誇るペリカンの【スーベレーン】の魅力とは?

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  • はじめての万年筆を選ぶポイントとは?③(吸入方式編)

    様々な吸入方式があるのが面白い、万年筆

    さて、はじめての万年筆を選ぶポイントですが、デザイン編・ペン先編と2回にわたってお送りしてきました。
    まだまだ考えるべきポイントはありそうです。万年筆は奥深いですね。

    万年筆はご存知インクが内部からペン先に自動的に落ちてくる構造を持ったものなのですが、インクはタンクに無くなったらまた補給しなければなりません。そこで、インクを吸入するのですが、この吸入に、いろいろな様式があるのが万年筆の面白いところです。
    インクが自動的に落ちてくるのは万年筆の楽な点なのですが、インクを吸入するのは、手が汚れてしまったり、インクを開け閉めしたり、言ってみればちょっと面倒なこと。この面倒くささをいかに無くすか、というのが各メーカーがしのぎを削っているところなのであります。

    14K・18K・スチールニブの違いやペン先素材についてはこちらの記事もどうぞ。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)

    万年筆の吸入方式はかなり種類があった

    仮に、イギリスのフレデリック・B・フォルシュが発明した万年筆の礎となるペンが出来た都市1809年を万年筆の歴史のはじまりと考えると、すでに200年以上の歴史があるわけです。
    この200年の間に、様々な会社や個人があらたな吸入式を開発してきました。
    ざっと挙げただけでも…

    ・ディップホルダー ・アイドロッパー
    ・ポンプ式 ・サクション式 ・プランジャー式
    ・フラッシュ式 ・ピストン式 ・ソリット式
    ・クレセント式 ・レバー式 ・ボタン式
    ・サドル式 ・ハチェット式
    ・呑込み式 ・ノブ式 ・ツイスト式
    ・ノバ式 ・中押し式 ・スリーブ式
    ・コイン式  ・スライディング・レバー式
    ・クランク・レバー式 ・スクイーズバブル式
    ・ブロー式 ・レバーレス式 ・アコーディオン式
    ・クロッカー式 ・オパール・リバースレバー式
    ・ニューマチック式 ・タッチダウン式
    ・スノーケル式 ・ダイアフラム式
    ・ヴァキュマチック式 ・レッドバンドフィラー式
    ・毛細管式 ・コンバーター式
    ・カートリッジ式 ・プッシュ&プルタッチダウン式
    ・ダブル・タンク・パワーフィラー式

    これだけの吸入方式があるわけです。ただ、もうすでに廃れてしまっている吸入方式ももちろんあるわけで、今挙げたほとんどの方式は手に入ったとしてもヴィンテージ品となっており、修理が難しいものがほとんどです。

    吸入式・カートリッジ式・コンバーター式など、いろいろな吸入方法の違いについてはこちらをご覧ください。

    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?

    はじめての万年筆えらびで、気にかけなければいけないのは

    そもそも、「はじめての万年筆」を選ぶときに、なんだか小難しそうな「プッシュ&プルタッチダウン式」や「オパール・リバースレバー式」を選ぶ方はほとんどいないかと思われます。

    はじめての万年筆で選びそうな方式はざっくり分けると3種類。

    ①カートリッジ式
    ②コンバーター式
    ③その他いろいろ(プランジャー式やピストン式

    ①から説明していきます。

    ①カートリッジ式

    カートリッジは首軸のところに交換可能なインクカートリッジを差し込む方法です。
    これが一番簡易的で、とっつきやすいといえるでしょう。

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    ぶすっと差すタイプ

    メリット

    1. 差して使い、インクが無くなればカートリッジを差しなおすだけなので簡単。
    2. 手が汚れる心配があまりない。

    デメリット

    1. インクの色を変えたり、メンテナンスするときの洗浄に時間がかかる。
    2. インクの色が限られる
    3. 万年筆を使う頻度が高い場合にはコストが割高になる。

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    LAMYはカートリッジもおしゃれですね

    カートリッジ式は、多くの入門用万年筆に採用されているほか、1万円台~2万円台の万年筆でもカートリッジが使えるものが多いです。他の吸入式と比べると簡易的で、現代の生活にマッチしている方式なのでしょう。
    後から詳しく説明しますが、カートリッジ式の多くは「コンバーター」と両用で使える場合が多いのです。

    ②コンバーター式

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    上がコンバーター、下がカートリッジ

    コンバーターは多くの場合、カートリッジ式の万年筆を吸入式に変えたいときに使われますので、「両用式」あるいは「コンバーター両用式」とも言われます。
    コンバーターと呼ばれる差し替えできる吸入タンクを、カートリッジを差す所と同じところに差せばOK。
    コンバーターを差した状態の写真
    コンバーターを差した状態

    このコンバーターを使えば、あらゆるブランドやメーカーから出されているインクを使うことができます。
    (一応、同じブランドのインクを使わないと保証が受けられないと言われていますが…)
    さあ、インクの世界があなたを待っています…!

    余談:
    万年筆マニアの間では、インクの奥深さにハマってしまうことをインク沼と呼んでいます。ああ、美しいインクの沼に、ずぶずぶハマって肺までインクを飲み込んでしまいたい!

    メリット

    1. インクの色を替えて楽しめる
    2. カートリッジよりもたくさんの量のインクを入れられることも(メーカー・種類による)

    デメリット

    1. 手が汚れる可能性がある
    2. インクの吸引自体が時間と手間がかかる

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    手が汚れる可能性も

    個人的に1番おススメなのは、やはりカートリッジとコンバーターが両方使える、両用式です。
    カートリッジで使い勝手良く、コンバーターでインクの吸入を楽しむ。
    まれにカートリッジしか使えない万年筆もありますので、購入前には必ずコンバーターが付属・または別売りであるかどうか確認してから買いましょう。

    ③その他の吸入式

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    TWSBIのプランジャー式万年筆

    はじめての万年筆を買う時に、上記以外の吸入方式の万年筆を買う人は少ないかと思います。なぜなら、そういった吸入方式は主に高級万年筆に採用されているからです。高級万年筆のコレクターたちは、そういった複雑な吸入方式を万年筆の魅力の一つとして、コレクト対象にしているのです。
    しかし、初心者でも、もし「惚れた」万年筆があった場合、吸入方式がそういった複雑なものの可能性もありますね。
    ですので有名な吸入方式をここで紹介しておきます。

    ピストン式(回転吸入式)

    これはコンバーターと同じ要領で、 尻軸を回すなどしてインクを吸入する方式。
    メーカーによって細かい動作に違いがあります。文栄堂さんが素晴らしい動画をUPしていたのでご紹介します。

     

    プランジャー式

    プランジャー式はヴィンテージ品にもありますが、パイロットのカスタム823や台湾産のTWSBIというブランドにも使われています。
    真空を利用し、尻軸から出した尾栓を押し込むことによって空気の負圧でインクが一瞬にして吸入される、おもしろい機構です。
    透明な軸を選ぶと、インクが上がってくる様が見えるので非常に愉しいのです。こちらもげんきざっくざくさんが詳しく動画にされています。

     

    こちらのプランジャー式も、メーカーによって細かい動作が違います。有名なところではビスコンティの高級ラインで使われている「ダブル・タンク・パワーフィラー式」も、プランジャー式の1種でありますが、インクタンクが2つ内蔵されているのでメインタンクにインクが無くなったらサブタンクから補給する、という機構です。
    通常の機構より7-8倍ものインクが吸入できるとある通り、ペン自体がかなり大きなものになります。

    ペン先調整について詳しくはこちらの記事もご覧ください。

    ペンクリニックに行こう! 〜ペン先調整するとどうなる?〜

    はじめての万年筆選びでは、吸入のおもしろさよりかは、使いやすさで選んだ方がいいと思うので、変わった吸入機構のものが欲しい場合、よく下調べしてから購入することをおすすめします。

    Il Duomoの店長がビスコンティ本社にお邪魔したときの現地レポートはこちらをどうぞ。

    どうなる?体制変更後のVisconti(ビスコンティ)。本社から現地レポ!!

    両用式でおすすめ。はじめてでもOKの高級万年筆5選

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    様々な吸入方式がある万年筆。はじめての方には、カートリッジとコンバーターの両用式がおすすめです。

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    Delta デルタ イタリアーナ アイボリーホワイト 参考価格 ¥21000-
    美しい象牙色の軸は、イタリア製の美的センスをかもしだし、所有欲をたっぷりと満たします。ペン先はスチールながら、安定感があり、おすすめです。
    lamy_safari_wp
    Lamy ラミー サファリ 参考価格 ¥4320-
    低価格で安心のドイツ製万年筆が手に入るとあって、人気のモデルです。デザインも機能的でおしゃれ。普段使いにぴったりです。

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    Visconti ビスコンティ レンブラント カーキ 参考価格 ¥25000-
    こちらもイタリア製の万年筆メーカーのもの。見た目の美しさは定評があります。スチールニブですが、フローの良い安定感ある書き心地で使いやすい。

    9つの代表万年筆ブランドをコンパクトにまとめた記事はこちらをどうぞ。

    あなたはいくつ知ってる? 有名万年筆ブランド9選

    m215-pelican
    Pelican ペリカン クラシック(トラディショナル)215シリーズ M215 ブラック 参考価格¥17820-
    ペリカンといえばスーベレーンが有名ですが、1万円強で買えるシリーズもあるのです。モダンかつトラディショナルな雰囲気に酔える1本ですね。書き心地も滑らかと定評あり。

    ペリカンの代表モデル「スーベレーン」について詳しくはこちらの記事もどうぞ。

    世界的人気を誇るペリカンの【スーベレーン】の魅力とは?

    wm-expert-b
    Waterman ウォーターマン エキスパート ブルー 参考価格 ¥17820-
    ウォーターマンは硬めのペン先で、軸のバランスも良い、多少荒い用途にも対応できる質実剛健なビジネスタイプです。わりと細めな書き味なので手帳にメモをするに向いています。

    デルタのDVシリーズの各モデルの違いはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

    DELTAデルタ・DVの各種モデルのサイズ・仕様の違いを説明します

    まとめ

    いかがでしたか?様々な吸入方式がありますが、難しく考えずにまず使ってみるのが大事です。慣れてくれば吸入も手が汚れずに素早くできるようになるでしょう。2本目、3本目には変わった吸入方式の万年筆の万年筆を狙うのもいいですね!
    Il Duomoのショップで文具をみる

    あわせて読みたい

    吸入方式の各タイプをもっと詳しく知りたいかたは、こちらの吸入方式まとめ記事をどうぞ。

    万年筆のいろいろな吸入方法。どれを選ぶか?

    万年筆選びシリーズの他編はこちら。デザイン・ペン先・ブランドの観点もあわせて。

    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?①(デザイン編)
    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?②(ペン先編)
    はじめての万年筆を選ぶポイントとは?④(ブランド編)

    ピストン式やプランジャー式などイタリアらしい吸入方式の万年筆を見たいかたは、Il Duomoのショップでどうぞ。

    Il Duomoのショップで万年筆をみる

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