それぞれのメーカーの書き味の違いを最大限感じるために

それぞれのメーカーの書き味の違い、のその前に

ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス インペリアルブルー オーバーサイズ 万年筆

こんにちは、Il Duomoの佐藤です。

万年筆に関してよくあるご質問でいただくのが
「○○(メーカー)の【商品名A】と△△()の【商品名B】の書き味はどう違いますか?」というもの。

「ほしいペンがあるのですが、すでに持っている◆◆(別メーカー)の【商品名】と比較するとどうですか?」
というお問い合わせも多いです。

 

例えばビスコンティのゴッホシリーズのようなスチールニブと、ペリカンM600との比較‥‥など。

 

もちろんすぐに違いが明確に答えられることもあるのですが、
わたしもすべての万年筆を試したことがあるわけではないので、
非常に難しいこともあります。

 

それは、以下のような理由からです。

 

書き味の表現の難しさ

ぬらぬらイメージ画像

ひとくちに書き味、と言っても
その感じ方・好みがそれぞれなこと、
それと使用環境がみなさん違うということで難しさが生じます。

 

書き味は使用環境(筆記角度や姿勢)や紙、インクにけっこう左右されます。

このメーカーはこういう特徴がある!ということも言えるのですが、
お客様のお使いになる環境によっては同じような体験ができない可能性もあります。
とはいえ、質問するなという意味ではなく、できる限り感触が伝わるようにお答えしたいなとは思っています。
わたしの回答が100%とは限らないということをご理解いただきたいのです。

 

そしてそして、複雑なことにメーカーも日々ニブの特徴を変えてきているなと思います。

 

例えばビスコンティ…
以前は金ペンはコシはありつつも柔らかめな個体も多かったのですが、
最近ではEFやFは意識的に硬めに、国産に匹敵するほど細めに仕上げてきています。
もちろんその中で個体差はあります。
生産ロットによっても、全然違うこともあり。
もちろん方針は同じなのですが、
「あれ、今回は柔らかいな…」とか「今回はフロードバドバ系だな。」ということも。

 

アウロラは以前よりもフローが増えて、使いやすくなった感触はあります。
以前はまさに鉛筆のようなサリサリ感でしたが、カリカリと感じることもままあったので、
それを改善してきているのでしょう。

 

モデルによってニブが違うメーカーもあります。
モンテグラッパは、金ペンでも3種類ほどあり、それぞれに特徴が違います。
比較的新しく出来たニブはやはり細めに出るように、かっちりした硬めのニブです。
恐らくですがアジア圏に向けたマーケットの拡大で、なるべく問題なく細い字幅が出るようなニブが求められているのではないでしょうか。

 

モンテグラッパ スコルピオ

 

万年筆の書き味を最大限楽しむには

レオナルド モザイコ ハワイ Mosaico Hawaii

こういった細かな書き味の違いは、やはり何本も書いていないと分からないと思います。
紙からペン先へ、ペン先から手へと伝わってくる感触を
手が記憶して、比較ができるようになります。

 

蛇足ですが、万年筆を何千本も検品してきた私は、手が肥えて(?)しまって
標準的な判断がむしろ難しいときもあります。
(細かなことにも反応してしまうときがあり)
そういったときはスタッフ何人かで確認をします。
意外にスタッフによっては、わたしが微妙にNGかなと思ったものが「めっちゃいいですね!」というときもあります。
万年筆は育てるという一面もありますから、あまりに厳しくしすぎるとつまらなくなってしまう。
そのあたりを加味して検品しています。
万年筆の妙ですね。

 

さてこの上で、書き味の違いを最大限味わうのに必要なことがあります。
それは

 

①筆圧をなるべく無くして書くこと
②適切な筆記角度、良い姿勢、良い持ち方で書くこと
③純正インクで書くこと
④万年筆に適した紙で書くこと

 

です。

基本的なことになりますが、これを繰り返していくことでいずれ素晴らしい筆記体験ができると思います!

 

①筆圧をなるべく無くして書くこと

基本的に万年筆というのは、筆圧がなくても使えます。
紙に触れるとじわ~とインクが出てきます。
メーカーも、それを基準に作っているため、筆圧が高い状態では良いパフォーマンスが得られません。
ぜひ筆圧を下げて書いてください。

 

②適切な筆記角度、良い姿勢、良い持ち方で書くこと

これも同様に、適切な書き方、筆記角度でメーカーは検品していますから
寝かせすぎたりねじって書いたりするとあまりよくありません。
ぜひこちらもご覧ください。

 

③純正インクで書くこと

メーカーとインクの関係性は、非常に重要です。
プリンタも純正インクを使わないと詰まってしまうように…
インクが合わないとザリザリした書き味になることもあったり、
最悪の場合インクが出ないこともあります。
ぜひインクがかすれたり、うまくいかない場合は純正インクで試してみてください。

 

④万年筆に適した紙で書くこと

万年筆は、わりとつるつるした紙が相性が良いことが多く
逆にザラザラの紙ですと、カリカリ感が目立つことがあります。
万年筆そのものの滑らかさをかんじたい場合は万年筆用、
そうでなくても万年筆向きの紙をお使いになるとパフォーマンスがさらに上がりますよ。
(わたしはザラザラの紙も好きですし、コピー用紙も使いますが…ふだんは万年筆向きの紙を使用しています。)

 

もちろん、万年筆は感覚だ!とにかく直感で合うものを探すんだ!というタイプの方も
万年筆との付き合い方として素敵だと思います。

 

あくまで書き味体験の話では、↑のようなことがおすすめです。

 

書き味パフォーマンスを最大限にして、違いを楽しもう

そんな書き味に関するお話でした。

もしも、ざっくりでいいから傾向を知りたい、という方がいらしたら、

こちらをお読みいただき、さらに疑問があるかたはぜひLINEやメールでお知らせください。

 

では!

 

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店長
はじめまして!Il Duomo(イル・ドゥオモ)店長の佐藤です。

私は、幼少期から絵や文学(短歌とか詩)などが好きで、文具が大好きでした。

 

大人になってからヨーロッパ文具の美しさと独特の味わいに惹かれて、万年筆の通販サイトをはじめました。

主にイタリアのペンを中心に扱っています。

 

私自身、万年筆を使い始めてから手帳に向かい合う時間が増え、いっとき辞めていた詩歌の趣味も、あらためてはじめることができました。

そんなことから、わたしは筆記で人生はもっと豊かになると信じています。

 

万年筆・ボールペンをただ販売するだけでなく、筆記でどんなことが楽しめるのか、どんな風にペンたちを使っていくのか、そんなことも発信していきたい!と思ってこのブログをやっております。

 

 

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