こんにちは、Il Duomoの店長・佐藤です。
2020年秋に発売となった、アウロラ(AURORA)の限定生産品オプティマ・カレイドスコーピオについて、
書き味や検品の結果・個体差などについて書いていこうと思います。
また、質問の多いアウロラ18金と14金の違いについても触れますね。
ちなみに、カレイドスコーピオはルーチェブルーとルーチェローザという二種の色があります。
ボールペンもあります。
カレイドスコーピオとは、イタリア語で万華鏡のこと。
もくじ
実際の外観は?
実際の外観ですが、まさに万華鏡のような♡
パープル、緑、水色、濃い青、白が混じった…何とも言えない清楚さとキラキラが混在した軸。
はじめて万華鏡をのぞいたときのときめきが舞い戻ってきます。
ルーチェブルーをご購入いただいたお客様から、
素敵なお写真をいただきました!
アングルを変えてもう1枚…
ふあ~~~
綺麗ですね。1枚目の氷のような感じが、わたしは好きです。
よくみるとパープルの部分も、濃いところと薄いところがあって
光にかざすと透けて見えるのですね。
白い部分は貝殻のようで、パールのよう。
Il Duomoのノベルティのペンレストとともに撮影してくださりました。
「写真以上の美しさです!」とのこと…
善き相棒になりますように。
ありがとうございます!
外観の個体差はあるか
個体差なんですけども、全体的にイメージと違う!ということはこれまでありませんが
比べてみますとやはり少しアウロロイド樹脂のかたよりは見られます。
正面に白が強い、とかは若干ありますね。
(在庫で複数本あるときは、お選びいただけますのでIl DuomoのLINEやメールでどうぞお問い合わせください!)
カレイドスコーピオの書き味。18金と14金、書き味の違いはあるか?
アウロラのニブはモデルが違っても、だいたいのものが同じニブなので
重さや材質によるバランスの違いなどを省くと
同じニブならば書き味というのはだいたい同じになります。
(限定生産品のニブはまったく違う書き味・みためのものが出てきたりするので、
それは気に留めておく必要があります)
カレイドスコーピオの形は、オプティマというアウロラのフラグシップモデルのもの。
通常のオプティマは、14金を採用していますが
限定品になると18金になることも。
アウロラには14Kフレックスニブなるものが存在し、そちらは普段の硬めニブとは違い、
ふわっと柔らかな書き味になります。(ぐにゃぐにゃではありません)
ただ、アウロラ独特のサリサリ感というのはある程度生きてきます。
ちなみのちなみに、カレイドスコーピオのみならずだいたいのモデルで、
追加料金で14Kフレックスニブに変更もできます。
アウロラのサリサリ感とは何ぞや
調整師さん曰く、アウロラのペン先というのはまるでよく研がれたナイフのよう。
イタリアの職人気質がそうさせるのかわかりませんが、
かなり攻め込んだ切れ味の良いナイフのようなペンポイント(ペン先の、紙にふれる金属のマルっこい部分)なのです。
そんなわけで、丸いつるつるとした書き味というよりかは、
キレッキレなために、独特の抵抗感のある書き味になります。
よく、鉛筆のような、と言われますが、金属の硬さをダイレクトに感じられる面白い書き味です。
さらに言うとアウロラのEFやFは特に、フローが渋い印象です。
細く字幅を出すためにフローを絞ってあります。
ですので、さらに抵抗感を感じやすくなります。
かといって、この抵抗感が嫌な感じではなく、
書いている、という感覚を無くさず
かつ、気持ちの良い紙の滑り具合を実現しているのがアウロラのすごいところ。
いままでアウロラのニブはかなりたくさん検品してきておりますので、
その経験からすると、アウロラのサリサリ感というのは、顕著なのはEFで起こりやすいです。
やはりアウロラの独特のとがっているナイフのような切れ味…がサリサリを発生させます。
わたしはアウロラのEFは好きなのですが、
はじめてアウロラのニブを体験される方はF以上をおえらびになったほうが安心かもしれません。
わたしはアウロラの独特のサリサリ感がすごく好きですので、
フローが潤沢すぎるとかえってサリサリ感を感じられないかもしれないと思い、
渋めでもいいなとおもっているくらいです。
18金ペン先・14金ペン先の違いはあるのか?
アウロラの独特のサリサリ感。
この現象は、14金・18金のちがいというよりかは、やはり個体差によるところが大きいです。
フローが渋い・潤沢、それだけで抵抗感がまったく違います。
実際のところ、14金・18金の違いが書き味としてあるか?というと…
厳密にニブの構造から言うと、あまりありません。
ただ18金がついてくるアウロラの軸は重いものが多いので、
全体のバランスなど考えると書き味が違って思えることもあると思います。
字幅もやはりある程度は個体差がありますね。フローが渋めな個体は細く出ますし、逆もしかりです。
同じペンポイントのかたちでも、フローでかなりの差があります。
Il Duomoでは、普段検品をするときは、明らかにフローが良すぎる・渋すぎる、
あるいはサリサリ感が強すぎるなどという場合はお客様にご連絡しております。
(アウロラの個体差の中で標準に収まると判断すれば、そのままお出ししています)
ペンの仕様
素材 | アウロロイド(アウロラ樹脂) クロームフィニッシュ | ||
キャップタイプ | ねじ式 | ||
ペン先 | 18Ktゴールド ロジウムコーティング | ||
文字幅 | EF/F/M/B | ||
インク方式 | ピストン吸入式 | ||
インク容量 | 約1.28ml | ||
キャップポスト時の長さ | 約15.3cm | ||
収納時の長さ | 約12.7cm | ||
胴軸部の長さ | 約12.2cm | ||
最大軸径 | 約1.4cm⌀ キャップ最大軸径(クリップ除く)約1.55cm⌀ |
||
重量 | 約21g | ||
その他 | -- |
わたしも自信をもっておすすめする、アウロラのカレイドスコーピオ。
ぜひぜひ、この美しさを体験してみてください・・・!
Il DuomoのLINEで問い合わせが可能です。↓