【店長の検品日記】ビスコンティ・ヴァンゴッホコレクション・自画像(EF)とアイリス(F)を比較レビューしてみた=Visconti Van Gogh Portrait&Irises

こんにちは。Il Duomoの店長・佐藤です。

ビスコンティのゴッホコレクションの自画像(EF)とアイリス(F)がたまたま手元に揃ったので、こりゃEFとFを比べるいい機会だなと思って比較レビューしてみました。

YouTubeにもアップしたのでぜひそちらも併せてご覧ください(^^♪

 

※注意※ 店長追記
2022年9月22日現在、ビスコンティのスチールニブは仕様が変わっています。
ご注意ください。

 

ビスコンティのゴッホコレクションとは

visconti-complete1

ビスコンティのゴッホコレクションは、ビスコンティのラインナップの中でも一番人気の商品なのではないでしょうか?ゴッホの名画のカラーを使ったレジンと、マグネティックロックが使われている両用式のビスコンティの一押しのラインです。

 

実は私、はじめて高級文具に触れたのもこの「ゴッホコレクション」が初めてでございました(遠い目)。まだ万年筆のマの字も知らなかったうら若き頃、取引先でもあり、親戚のイタリア人のお兄様がわれら夫婦への結婚祝いにと、「ひまわり」と「アルルの寝室」のローラーボールをプレゼントしてくれたのです!

 

これは本当に嬉しかったですね。芸術好きな私たちにぴったりのプレゼントでしたし、初めて持つ高級文具の質感に惚れ惚れしてしまいしばらく使わずに飾ってあったことを思い出します(笑)。今はしっかり使っていますよ(^^;)

 

そんなこんなで私には思い出深く、いまでも大切なモデルの一つのゴッホコレクションですが、全種類では12種類(廃盤になったものも…)あり、それぞれのBOXに実際のゴッホの絵がプリントされているのが特徴です。これがアート好きの心をくすぐります…!

先ほど申し上げたようにコンバーターとカートリッジが両方使える両用式で、初心者の方でも使いやすいのが特長です。

 

18面カットでダイヤモンドのようにきらきら輝く軸

ビスコンティ・ゴッホコレクション・アイリス

同じ両用式で、ゴッホよりもお求めやすい入門モデル・レンブラントと一線を画しているのはやはり軸のレジンの美しさ。

 

それぞれの名画から抽出したカラーのレジンを数種類混ぜ合わせてマーブル模様にしてあるのです。

 

さらにそれをダイヤモンドカットのように18面カットに面取りしてあるため、光にかざすとまさに宝石のようにきらきらと輝きます。これには老いも若きも、男も女も、うっとりするに違いありません。とりあえず私はいつもうっとりヨダレをたらしています(;´Д`)

 

これですね、職人さんが一つ一つ手作りで軸を削りだしているため、どの軸も表情がぜんぜん違います。いままで何本もゴッホコレクションを検品してきましたが、本当に軸の模様が千差万別。

 

ネットなどで評判を見ていると「どんな模様が来るかわからないから怖い」という評価もあります。

 

でも、これまでのIl Duomoのお客様の反応を見ていると、「こ…これは綺麗ですねー…!」と言われる方がほとんど。どの模様が来るのかも、日本人なりに言えば「ご縁」のような気がします。どんな模様が来るかわからない、ハラハラドキドキ感も楽しめれば最高です。(ペリカンとかなら2-3本店頭で比較…というのもできなくはないですが、ビスコンティの場合は在庫そんなにないだろうから難しいかも。それに見た目は見すぎているとよくわからなくなってくるw)

 

EFとFの違い、書き味はどうなのか

さて、純正インクで検品を始めます。

 

Il Duomo 検品

動画の中でも触れていますが、Il Duomoでは各社純正インクでの検品を行っています

本国でも出荷時に検品はされているのですが、日本とは基準がかなり違うのか、まれにインクの通りが悪いのも当たるようです。

 

また、通常は薄くインクに染めた水でインクの通りを検品しますが、通りがあっても、良い書き味かどうかは正直、しっかりインクを入れてみないとわかりません。

ですのでそういった細かいことまで分かるように、Il Duomoでは純正インクを入れて試し書きの検品をしているのです。

 

 

実際にビスコンティの純正インクを吸入してみます。コンバーターはこんなかんじ。

 

ゴッホコレクション・コンバーター

 

ビスコンティのインクは粘度が高いぬらぬら系のインクです。ですのでペン先もぬらぬらに合ったフローになっています。

 

サラサラ系のパイロットなどを入れると書き味が結構悪くなってしまいますし、保証が受けられないので注意が必要です。

 

アイリス F

ゴッホコレクション・アイリス

ゴッホコレクションはスチールのペン先です。しなりはほとんどありません。

アイリスはF(細字)ですが、どうでしょうか。ビスコンティのFは国産の万年筆のM(中字)くらいかと思います。

Mまでいくとインクフローは流れるようですし、インクの粘度もあいまって気持ちの良い書き心地。そしてペンポイントのせいなのか、「丸い」書き心地ですね。

 

ちなみにペン先はレンブラントと変わらないものだと思います。

ゴッホコレクション・アイリス。試し書き

自画像 EF

ビスコンティの自画像1

さて、EF(極細)ですが、EFはこれまで特別生産だった名残なのか、F/M/Bとペン先のデザインが違います。

 

F/M/Bには「Visconti F」などとペン先のサイズが書いてあるのですが、EFにはそれはありません。

 

しかも「Visconti Caligraphy」と書いてあるので最初は「カリグラフィーペンなの?」と思いましたが違うようです。

 

そしてEFのみ、書き味が違います。細字なので当たり前ですが、滑らかな中にもカリカリとした書き味。ただ、鉛筆のような乾いたカリカリ感ではありません。

あくまでもぬるぬる、その向こうに感じるカリカリ感…って感じです。

 

しかもCaligraphyと書いてあったからなのか、関係あるかわかりませんが、縦線は太く出るような気がします。F/M/Bではそのようなことは感じたことはありません。

 

ビスコンティの自画像試し書き

ゴッホコレクション・EF

そんなこともあって、ゴッホのEFは強弱を表現しやすいのでペン習字にすごく向いている気がします。

 

マグネティックロックとは?

ビスコンティのモデルには多く採用されているマグネティックロック。

キャップ部分に磁石が内蔵されており、キャップを閉めるときに力を込めなくてもひとりでにカシャン!と締まる仕様です。

 

私は高級文具に触れたのがビスコンティが初めてでしたので、「そうか、高級な文具は磁石で閉まるんだな。うん、こりゃ高級感あるわ。」と思いこみましたが、そんなことなかったですね(笑)。

 

わかりやすい動画がこちら。(1:30くらいのところでマグネティックロックがカシャンと締まる部分が!)

 

ロットが2016年から変わったもよう

ビスコンティクリップ

そうなのです。レンブラントもそうなのですが、2016年にロットが変わってから、クリップや一部BOXのデザインや仕様が変更になりました。

 

ビスコンティの特徴でもある、フィレンツェ・ヴェッキオ橋をデザインしたといわれる、クリップの部分が、旧ロットでは黒地に白字でViscontiと書いてあったのが、新ロットではスモーク地に白抜きで、より美しいデザインへと変化していました!以前よりも、レジンの色が映えるカラーリングになったのでは?と思います。

 

良いぞ良いぞ~~(*'▽')

まとめ

ビスコンティ・自画像&アイリス

水色の自画像と、緑のアイリス。どちらも魅力的でした~。
自画像の方はゴッホの髭の色の茶色がアクセントになってますし、アイリスは緑と濃い青、そして土色、黄色も混ざっているのでよりカラフルな感じ。

これはもう好みになってしまうのですが、この二つで悩まれる方も多いのでは?と思ったので比較してみました。(いままでの経験上、男性は自画像、女性はアイリスを好む傾向があるような気も。でもお好みですけれど(^^;))

 

ビスコンティのゴッホコレクションには、ほかにも黄色「ひまわり」や赤「アルルの寝室」など色々な軸があるので、随時レビューして参りたいと思います。

 

今日検品した万年筆

ビスコンティ ヴァンゴッホコレクション・自画像アイリス

【ペン先】
・スチールペン先
・文字幅:EF/F/M/B
【機構】
・カートリッジ/コンバーター両用式(コンバーター付属)
【サイズ】
・長さ:約140mm(収納時)/約159mm(筆記時)
・最大胴軸径:約12.5mmφ キャップ径:約15mmφ(クリップを除く)
・重さ:約31g
【仕様】
・マグネティックロックシステム
【素材】
・ナチュラルベジタルレジン
【付属品】
・専用ギフトボックス

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店長
はじめまして!Il Duomo(イル・ドゥオモ)店長の佐藤です。

私は、幼少期から絵や文学(短歌とか詩)などが好きで、文具が大好きでした。

 

大人になってからヨーロッパ文具の美しさと独特の味わいに惹かれて、万年筆の通販サイトをはじめました。

主にイタリアのペンを中心に扱っています。

 

私自身、万年筆を使い始めてから手帳に向かい合う時間が増え、いっとき辞めていた詩歌の趣味も、あらためてはじめることができました。

そんなことから、わたしは筆記で人生はもっと豊かになると信じています。

 

万年筆・ボールペンをただ販売するだけでなく、筆記でどんなことが楽しめるのか、どんな風にペンたちを使っていくのか、そんなことも発信していきたい!と思ってこのブログをやっております。

 

 

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