万年筆の紹介記事が多めのIl Duomo Magazineですが、今回はちょっと趣向を変えてみて・・・
万年筆イラストに挑戦しちゃいます!
「絵はあんまり得意じゃないな~」と思った方もいるかもしれませんが、心配ご無用!
万年筆で描いた線を水でぼかすことにより、絵に自信がない方でも雰囲気よくしあがっちゃうんですよー。
万年筆イラストを始めたい方にご紹介したいのは、《万年筆ラクガキ講座》という本。
Instagram(@salty_f)が有名で、ワークショップ等も開催しているサトウヒロシさんの著書です。
サトウさんもこの中で、【下手でもいいんだよ】とおっしゃっているので、皆さんも気軽にトライしてみましょう!
描き方を詳しく書いてくださっているこちらの本。
参考にして、私も実際に描いてみました!
書かれている内容をかいつまんで説明しながら、皆さんにも万年筆イラストの魅力をお伝えしていきますね。
▼こちらの動画はIl Duomo店長が実際にイラストを描いている動画です!ぜひあわせてご覧ください。
もくじ
必要なものは?イラストを描き始める前にちょっと練習
何が必要なの?
・使いたい色のインク
・紙
・線をにじませるための筆
・ティッシュ
以下、補足していきますね。
万年筆
ニブはM~Bのものが使いやすいと思います。
細かい絵を描く方はEFやFでもいいのですが、細い線を描いても結局にじませてしまいますので、その点をお忘れなく。
絵にあまり自信がない方は、太めのサイズのほうが味が出るのでおすすめです。
絵の中でニブのサイズが違うものを使い分けるのもまた違った雰囲気になっていいとおもいますよ。
今回私は、日本製のM相当の万年筆を使用しました。
紙
サトウさんはグラフィーロをおすすめしています。
ただ、今回は手元になかったため、ライフの紙を使用しました。
裏抜けがなく、万年筆向けに作られている紙であればなんでもOK。
そしてマーメイド紙やケント紙等、厚めのものであればよっぽど問題ありません。
インクがにじみやすい紙ですと、思ったような線がかけない場合があるので注意してくださいね。
線をにじませるための筆
筆は万年筆で描いた線をにじませるために使用します。サトウさんの本では水筆を推奨しています。
これは水を入れるタンクが内蔵されていて、少しずつ筆先に水が滲み出てくるため、簡単に線をにじませることができるものです。
私は今回、細めの普通の筆と、水の入ったコップで代用しました。
ティッシュ
水筆等でにじませた部分をティッシュでやさしくおさえることで、線がぼかします。
まずは基本。普通の線とヨボヨボした線の練習から。
イラストを描きだす前に、まずは2種類の線を描く練習をします。
本では《普通の線》と《ヨボヨボした線》という2つに分けて、紹介されています。
普通の線
その名前の通り、普通の線、なんの変哲もない線です。
文字を描くときと同じように、ペンを滑らせます。まっすぐな線・曲がった線・四角・星など・・・。
万年筆は最後のトメ部分にインクがたまり、にじみがでます。
そこがいい味だしてくれるんですよね。
ヨボヨボした線
ヨボヨボした線はランダムな点線やかすれた線のこと。
普通の線とヨボヨボした線では、にじませたときの印象が異なります。
普通の線はにじませてもかっちりしたままなのに対し、ヨボヨボした線はニュアンスが出やすいんです。
絵に自信がない方でも、不思議といい感じに仕上がるのはこの線のおかげ。
これも様々な形を練習してみました。
立方体を描いて、2種類の線のにじみ具合を比較してみた
普通の線とヨボヨボした線はにじませるとどんな違いがあるのか?
それぞれ立方体を描いて検証してみました。
立方体の線を描いていく
先程説明したように、それぞれの線で立方体を描いていきます。
どちらの線も単色で描く場合は、影もつけておくとにじませた時に立体感がでますよ!
角などをフチを濃く描いておくと更にニュアンスUPです。
水で輪郭や影をぼかしていく
これをにじませていきます。ティッシュは左手に持ってスタンバイ。
水をつけた筆で輪郭や影をぼかしていきます。
部分的ににじませる⇒ティッシュで軽くおさえる⇒にじませる⇒おさえる・・と繰り返す。
どうでしょう?
ヨボヨボした線のほうがなんだかいい感じに仕上がっているように見えませんか?
サトウさんの本にでてくる絵に、より近いですよね。
普通の線のほうは輪郭がしっかり残ります。これはこれでいいんですが・・・
ヨボヨボした線で描いたほうが立体的で、ほわんとした感じがしていいんじゃないかなーと私は思います。
もし、「ここもう少し線や影を足したいなー」と思ったら、まずは一度乾かします。
その後、描き足してまたぼかせばOK。
万年筆イラストを描いてみよう!
いよいよ、絵を描いていきます。今回はペンギンちゃんと、小さなお花に挑戦。
4種類のインクを用意してペンに入れました。
・紺色
・長崎ピースブルー(青がとってもキレイ!)
・覚王山レッドブラウン
むしろ、最初は単色から練習したほうがやりやすいのでオススメです。
まずはペンギンちゃんから描いていきます
先程の立方体のときは全体的にぼかしましたが、絵によってぼかしたほうがいい部分と、そうでない部分があるんです。
ペンギンちゃんの場合、目をにじませると大きくなってしまうので、最初から濃い目にしっかりと描きます。
あとは影をどこにつけるのかも、ポイントです。
どちら側から光が差しているのか考えて、影をつける部分を決めます。
今回はペンギンちゃんの向かって右上から光が差していると考えて、左下側にヨボヨボした線を増やして影をつけてみました!
もふもふでピュアな雰囲気を目指して、ぼかしていく
あんまり影が濃いとピュアな感じがでないかなーと思い、ティッシュで水滴をおさえながら、淡い感じにしあげていきます。
ぼかしたところがちょっと薄くなりすぎちゃったなーという部分は影感をもっと出すために書き足してみます。
ふんわりした毛がかわいいペンギンちゃんに仕上げたいので、あまった水滴でもっともふもふ感を出して・・・
完成です。これは!かわいい!!!
2色使いで小さなお花に挑戦!
次は小さなお花を描きます。
先程のペンギンちゃんでは使わなかった覚王山レッドブラウンは、木や枝を描くのに使いますよー!
まずは枝から描いて、ブルー系のお花を加えていきます。
鮮やかな色の線からぼかしていく
ぼかしていくわけですが、ここで注意したいのは順番。
鮮やかな色の花のほうからぼかしていきます。
枝と花の色が混ざってしまうと、それぞれの綺麗なインクの色が台無しになってしまう・・・!
失敗したーなんてことにならないように、他の絵を描くときもぼかしていく順序は事前に考えてみてください。
もし混じってしまったとしても、それはそれで味があるものが出来上がりますけどね。
あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ!
お花が描けました。
手帳の隅なんかにこういったさりげないイラストが描いてあったらかわいいですよね。
最初に輪郭を描いた時に「あんまり上手に描けなかったなぁ」とおもっても、ぼかすといい感じになっちゃうのが万年筆イラストのいいところです。
そもそも何を描けばいいのか問題
描こうにも、一体なにを!?と悩んでしまう方は、他の方のイラストをマネするのもアリ。
例えば、「花 おしゃれ」や「花 水彩」などで画像検索するとカラフルでかわいいイラストがでてきます。
それらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
ある程度万年筆イラストに慣れてきたら、いろんな色を組み合わせて描いてみるのも楽しいですよ。
こういうのとか。
こういうのとか。
こんなアンティーク風なイラストも真似してみると味わいがあるかと思います。
まとめ
万年筆イラスト、そんなにハードルは高くないことが伝わりましたでしょうか・・・?
いい感じに描きあがると嬉しいものです。
私ももっと万年筆イラストを極めたくなっちゃいました!
上達してきたら、また動画を撮りますね。
数年前からブームの万年筆。SNSでもよく見かけるようになりました。
その影響か、万年筆に興味を持った方からのお問い合わせを多くいただいています。
どんな商品があるのか、どうやって取り扱うのかというのはもちろん、皆さん気になるポイントですよね。
でもIl Duomo Magazineではそれだけでなく、万年筆のさまざまな使いみちも発信していきたと思っています。
一緒にいろんな楽しみ方を見つけていきましょうね!
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