ネットゥーノ1911(NETTUNO)エノペとエードの外観&書き味は?気を付けること

ネットゥーノ 1911(NETTUNO) エノペ、そしてエード。思わずため息が出てしまうほどの美しさ!

ネットゥーノ1911 万年筆 エノぺ & エード

こんにちは!万年筆屋のイル・ドゥオモです。
今日はNETTUNOの万年筆のレビューをしていきますよ~

ネットゥーノはイタリア、ナポリのブランドで、休業を発表したデルタの後継として2018年に正式リリースされました。
ネットゥーノはイタリア語。ギリシャ神話に出てくるネプチューン神のことです。
その名の通り、取り扱っている商品も海や、ギリシャ神話にでてくる神様、イタリアの歴史に関係するシリーズなんかがあります。おもしろいコンセプトですよね。

 

今日はそんなネットゥーノから、エノペとエードのレビューです。
日本ではなかなか見られない、レジンが美しい2本ですよ!

スペックと長さ・重さ

・吸入式:コンバーター・カートリッジ両用式
・材質:レジン、ゴールドプレート
・ペン先:スチール(ゴールドまたはロジウム仕上げ)
・文字幅:F、M

キャップをした時の長さ: 135 mm
キャップを外した時の長さ: 130 mm
キャップを尻軸につけたときの長さ: 159mm
軸径: 最大 13.4 mm
全体の重さ: 39 g
キャップの重さ: 12.5 g
軸の重さ(キャップ無し): 26.5 g

 

▼こちらの動画はIl Duomo店長が実際にインクを入れて書いている動画です!ぜひあわせてご覧ください。

見たことがあるかも?デルタでもおなじみだったパッケージ。

まずは箱から。

見ての通り形状はデルタと一緒ですが、ネプチューン神の顔が描かれています。イタリアのモザイクタイル画風で、かっこいいですね。

左側のネジを中心に、くるりとスライドさせると開きます。


パカ!

開けると中には硬めのスポンジが入っていて、中央部が固定されるのでペンが安定します。

安定するし、スポンジもしっかりしてて、いい箱ですね!

デルタの後継。レオナルドに近い部分も!

エノペもエードも、ペン全体の雰囲気はデルタに近いものがあります。
刻印もですし、尻軸がコンバーターだけど開くという構造もそっくり。
ただ、あくまでも後継。コンセプトが違いますし、全く同じというわけではありません。

 

デルタもそうでしたが、装飾が凝っているのは、イタリア人向けというよりかはやはり海外向けに作られている印象ですね。

 

レオナルドもデルタの血を引き継いでいるわけですが、造りとしてはレオナルドのペンと似ているなぁという印象です。

レジンの質が良い

特筆すべきはレジンの美しさです。
スチールニブにしては¥37,680と値段もそこそこなのですが!
レジンの質をみると、やはり高級ですね。

 

レジンの質というと、「実際何がちがうのか?」と思われるかと思います。
ズバリ透明度と密度、研磨した時の光沢感などが、実際みていただくと、安いレジンと比べると全然違いますね。

 

日本の大量生産のペンに使われる樹脂と比べると、色に奥行きがあり、透明度が高いです!
これがイタリア万年筆の良さのひとつですね(*'▽')

 

それぞれの名前の由来は?

エノペ


エノペはイタリア語で、ホタルイカという意味です。

わたしたちからすると「ホタルイカ!?」とちょっと驚きですが、イタリアでは海で光る、ロマンチックで幻想的な生き物だと思われているそうですよ!
イカをイメージしたクリーム色で、かわいらしい印象ですね。

エード

(画像左がエード)

エードって何だろう?ということでちょっと調べてみました。
おそらく、レモネードなどのエード(lemon"ade")、果汁のことですね。
ボルドーのような色なので、木苺やベリー系の果汁でしょうか?

中にゆらぎあるマーブル状で、ブラックとゴールドも組み合わさってなんだかセクシー。
とっても美しいペンです。

装飾は?


天冠は海(波)をイメージした装飾が施されています。

クリップ部分についているフォークのようなものは、ネプチューン神が持っているモリです。
クリップやキャップリングのゴールドはつや消しで、マットな印象ですね。

 

更に、装飾リングに施された彫刻も特徴的です。

ゴールドのアーチ装飾が美しい。

このアーチ状の装飾はイタリアのボローニャ市の建物をイメージしています。
ルネッサンス期によく用いられた建築様式です。

alex1965によるPixabayからの画像

こういった形の扉や通路、どこかで見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Fサイズを試し書きしてみた

どちらもスチールのFサイズを、ペリカンのインクで試し書きしてみました。
本当はデルタのものがいいかなーと思ったんですが、手に入らず・・・。

実際の様子は冒頭に紹介した動画で確認してみてくださいね。

エノペ

太さはエードと同じくらいですが、研磨や仕上げの違いなのでしょう、私はエノペの方がツルツルしていて書きやすい印象でした。

エード

非常に柔らかく、特に力を入れなくても筆記することができました。
今回試し書きしたこちらの個体は、フローがかなり良かったです!

キャップがけっこう重い。

ここで再度スペックと長さ、重さをみてみましょう。

スペックと長さ・重さ

・吸入式:コンバーター・カートリッジ両用式
・材質:レジン、ゴールドプレート
・ペン先:スチール(ゴールドまたはロジウム仕上げ)
・文字幅:F、M

キャップをした時の長さ: 135 mm
キャップを外した時の長さ: 130 mm
キャップを尻軸につけたときの長さ: 159mm
軸径: 最大 13.4 mm
全体の重さ: 39 g
キャップの重さ: 12.5 g
軸の重さ(キャップ無し): 26.5 g

さて、こちらのネットゥーノのペン、見ていただいてわかるようにキャップにもかなり装飾がはいっています。
しかも、金属の装飾です。

 

つまり、キャップがけっこう重いんです(^^;
しかも、深くは差さりません。ですので、実際筆記するときは、キャップはポストするのには不向きなのではないかと思います。

 

ただ、手の大きな方であれば、場合によってはキャップをポストした状態のほうがバランスが良い可能性があります。

 

女性ですとおそらくキャップはポストしないほうがいいでしょう!

共通して言えることは・・・

日本のものとくらべるとかなりニブが大きいですね。(これに限らず、イタリア製のペン先って結構大きい物が多いですが。)

レオナルドと同様、ネットゥーノのニブにはカーブがほとんどありません。鳥のくちばしのように平たいんです。

しかもニブの金属の厚さも、薄めです。
ネットゥーノに限らず、こういった特徴があるのは書き味がやわらかな証拠。

 

泉くん
なんで金属が薄かったり、カーブが平たいと柔らかいんスか?

墨センパイ
つまり、よくしなるんだな。ネットゥーノはフレックスニブというわけではないけど、柔らかさを出すために、よくしなるように作られてるってことだ!

泉くん
なるほどっス!これからいろんな万年筆を見るときに、カーブとかも気にして見てみたらいいっスね!

 

逆に、いわゆるガチニブといわれるものは、ニブを正面からみて、カーブがキツいものが多いです。

※ネットゥーノのニブは筆圧に注意

レオナルドのほうでも書いてますが、やわらかさを重視しているペンというのは、筆圧の強い方だと負荷がかかりすぎてしまいます。

 

レオナルドのほうですが、実際に、お客様から「筆圧をかけすぎて書き味が最初と変わってしまった」とお問い合わせをいただいたこともあります。柔らかめのニブでなくても、本当に筆圧が強い方は、曲がってしまうこともあるわけですが(^^;レオナルドとネットゥーノは初心者さんは特に注意が必要です。

 

こういったものをおすすめしたいのは筆圧が弱い方や、万年筆にある程度慣れた方。
筆記の際は筆圧に注意が必要なニブです。

 

 

まとめ

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撮影をしながら、思わずため息が出てしまうほどに美しいこちらの2本。
彫刻やデザインはイタリアらしく、日本のデザインと全く雰囲気が違いましたね。
2本目や3本目、万年筆に慣れてきてちょっと色気のある軸のものがほしいなーという方におすすめです。

 

 

今回紹介したのはどちらかというと、女性が好んで選びそうな2色でした。
他にもブラックやブルー、チェック柄など、さまざまなシリーズがあるので、ぜひIl DuomoのHPでお気に入りの1本を探してみてくださいね。

 

 

リリースされてからまだ日が浅いネットゥーノ。
でもこれからどんどん人気が出てくるはずです。
今のうちからチェックしておいて損はありませんよ!

 

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店長
はじめまして!Il Duomo(イル・ドゥオモ)店長の佐藤です。

私は、幼少期から絵や文学(短歌とか詩)などが好きで、文具が大好きでした。

 

大人になってからヨーロッパ文具の美しさと独特の味わいに惹かれて、万年筆の通販サイトをはじめました。

主にイタリアのペンを中心に扱っています。

 

私自身、万年筆を使い始めてから手帳に向かい合う時間が増え、いっとき辞めていた詩歌の趣味も、あらためてはじめることができました。

そんなことから、わたしは筆記で人生はもっと豊かになると信じています。

 

万年筆・ボールペンをただ販売するだけでなく、筆記でどんなことが楽しめるのか、どんな風にペンたちを使っていくのか、そんなことも発信していきたい!と思ってこのブログをやっております。

 

 

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