こんにちは、万年筆屋のIl Duomo(イル・ドゥオモ)です。
ミュージックニブをご存知ですか?
ミュージックと名前にある通り、楽譜を書くために生まれたニブ(ペン先)です。
といっても、実際にお持ちの皆さん全員が楽譜を書いていらっしゃるわけではありません。
こちらのニブを使うと縦線は太く、横線は細くなるので、独特な雰囲気の字を書くことができます。
カリグラフィーを書きたい方から特に人気なんですよ。
今回はレオナルドからも発売されたミュージックニブの紹介を中心に、普段お使いのペン先とはひと味違った魅力をお伝えします。
もっと詳しく!ミュージックニブとは?
縦線を太く、横線は細く書くことができるというと、スタブを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんね。
字幅が変わるという点では確かに似ていますが、一般的にミュージックニブのほうがその差が出やすいんです。
スリットが2つあるものは、大きく開きインクが太く出やすいので、極太の線が出るという点も特筆すべき。
線の強弱がわかりやすいニブは、まずカリグラフィー。次にミュージック、そしてスタブといった感じ。
さらにスタブと違うのは、ミュージックニブは基本的には楽譜を書くためのペン先なので、
音符の玉が書きやすいようにペンポイント(ペン先のさらに先っぽの、丸い球)が特殊な形をしているということ。
(↑ただこれはメーカーによりけりなので、注意が必要!)
ただミュージックニブ、使いこなせるようになるまでには練習が必要です。
太い線が書けるようにペン先が幅広になっているため、うまくインクが出やすいポイントが、少ないわけです。
ちょっとした角度の差でインクがかすれたり、うまく紙にのらなかったりといったことが起こります。
メーカーさんによって多少違いはあるものの、書いていく方向に対して軸を90度に保つとうまく書くことができますよ。
こういったシビアな面があるため、扱いに慣れたとしても速く書くのには向いていません。
よりスムーズにカリグラフィーを書きたい!という方には、やはりそれ専用のニブのほうがおすすめです。
Quill Pen old fashioned vintage writing instrument
ちなみにプラチナのミュージックニブはこんな感じです↑
レオナルドのミュージックニブ、特徴は?
ミュージックニブは国産のものもいくつかありますが、そもそも作っているメーカー自体がすごく少ないんです。
そんな中レオナルドからも発売され、選択肢が増えたのは非常に嬉しいですね。
ミュージックニブと一口に言っても、ペン先の見た目や書いた字の雰囲気は少しずつ異なります。
レオナルドのものは切割りと穴が2つずつあり、多くの方が普段使いしているニブとは違った形。
変わった見た目ですよね。
カーブが控えめで、平たいのはどのミュージックニブにも共通する特徴です。
切割りが2つあることによってニブが良くしなり、インクも出やすくなります。
もともとレオナルドはインクフローがいいメーカーということもあって、書き味はかなり柔らかいんですよ。
特に14Kのニブはゴムの一種、エボナイトという素材を使っていてフローが非常に良いんです。
安定していて、レベルが高いニブと言えます。
レオナルドとセーラーの比較
レオナルドとセーラー、それぞれのミュージックニブで書いた文字の比較画像をお客様からいただきました。

こうして並べてみると、雰囲気はセーラーと似ている印象ですね。
セーラーのミュージックニブはほかのメーカーのものに比べ、縦横の強弱は控えめ。
それぞれの横線に注目してみると、レオナルドのほうがさらに、縦横の字幅の変化が分かりづらいですね。
さきほど、”スタブよりミュージックニブのほうが一般的に縦横の差が出やすい”とお伝えしましたが、レオナルドのものは横線も結構太めですね。
こちらのお客様はミュージックニブに慣れていらっしゃるので、とても美しい書きぶり!
慣れない方だとかすれてしまいがちな曲線もきれいに出ています。
正直に言うと、私が書いても、このような強弱のついた美しい線にはなりません…(´;ω;`)
私もこんな風に使いこなせるようになりたい…。
Il Duomoのページでぜひラインナップをご覧ください。
まとめ
ミュージックニブで書いた文字、美しいですよね。
しかし、ミュージックニブを手に入れたからといって、いきなりあのような字を書くことができるわけではありません。
私も挑戦してみたのですが、ニブをしならせながら字幅に強弱をつける、というのはやっぱり難しかったです。
訓練が必要です…!
いつかしなやかな字を書けるよう、引き続き練習して慣れていきたいと思います!
雰囲気のある字を書くことができるミュージックニブ。
みなさんもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
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